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4、一歩引いて劇場内を見てみましょう
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怒涛の児玉涼子メドレーが終わると、すぐに撮影ショーとなった。
撮影ショーのBGMは、アニメ コーポ アマリリス203号室 エンディング曲、『みつばちほいくえん 園歌(ほぼ保母斉唱バージョン)』だった。
保母さん役の声優による優しい歌声につい聞き入りながら、遥心は考えを巡らす。
ここまでがっつり声優ソング、アニメソングを使ってくるということはこの踊り子さんもガチなのではないかと。
そのことに生殖器を撮影している客は気づいているのかと。もしかしたら気づいているのは自分だけではないかと。
いや、あとは踊り子さんだけか。
こだりょんもまさかこんなところで自分の曲が使われているなんて思いもよらないだろう。
それが名誉なのか不名誉なことなのかはわからないが、全くもって一体今のストリップはどうなってるんだとワクワクしだす。
そして、ステージを見ているとだんだんとわかってきた。
どうやら場内一番後ろの、比較的スペースがある場所は常連客の指定席らしい。
それも応援を主体とした常連客だ。
応援している踊り子さんがノリのいい曲で踊り出すと、やおら職人顔でタンバリンを叩いたり、手のひらの分厚い皮を駆使して手拍子をする。
おまけに冷房があるのが場内後方なので、ただじっと座ってるだけで性別からして冷え症な遥心にとっては寒すぎた。
タンバリンを叩いたり手拍子をしたりと、常に身体を動かしている人達には快適かもしれないが。
逆に前の、舞台周りの席は当然のように踊り子さんの裸体と生殖器を間近で見たい人用だ。
―ではステージ全体を見たい人はどうすれば?
遥心は特に生殖器が見たいとは思わなかった。それらを間近で見るより、照明やスモークなど、ステージ全体の演出が見たかった。
仕方なく最初に座ってしまった最奥の常連指定席から場内の真ん中あたり、立ち見客用の手すり付近にパイプ椅子を移動して陣取る。これで冷房と手拍子、タンバリンの騒音被害からの直撃は免れた。
それ以上踏み込むと、男性客特有の熱気や酒臭さが気になってくる。何より舞台周りの席に座ることで、全裸の踊り子さんと距離が近くなるのが気恥ずかしかった。
遥心が無事に移動を済ますと、
「ありがとうございましたーっ。この後はオープンショーでーす。楽しんでってくださーいっ」
と、踊り子さんが元気な声で告げて一旦袖に戻る。
遥心はこの時初めてアンコールのようなものの正式名称がオープンショーだと知った。
あそこをオープンするショーだからオープンショー。あまりにもと言えばあまりなネーミングに思わず苦笑すると、舞台が暗転した。
繰り返されるギターのリフ、景気のいいサックス音に絡まって、縦乗りバンドサウンドが流れてくる。
流れてきたのは児玉涼子の『JURASSIC MARCH』だった。
可愛らしいぐらいに趣味丸出しの選曲に、遥心が一度引っ込んだ苦笑いを再度浮かべる。
すりー、つー、わん、ごー!という掛け声とともに踊り子さんが全裸に怪獣手袋、怪獣スリッパという格好で登場してきた。
振付はあってないようなものなのか、手袋を嵌めた腕を駄々っ子パンチの如くぐるぐる回転させたり、スリッパを履いた足でどすんどすん舞台を歩いたりとお好きに暴れ回る。サビの掛け声とともに遥心が拳を突き上げると、踊り子さんが怪獣手袋で同じように拳を突き上げていて楽しくなる。
少し後ろの常連客は手拍子かタンバリン。遥心一人だけがライブ会場のノリだった。
遥心がおかしな興奮と充実感に包まれたままステージが終わると、急にぞろぞろと客が増えてきた。余韻に浸る暇もなく、例によってすぐに次の踊り子さんのステージが始まる。
次に出てきたのは若くて可愛いらしい、胸の形が綺麗な踊り子さんだった。ダンスは、おそらくやってない。若さとリズム感で踊りきっていた。
が、衣装は可愛い。ステージに使っている曲は2000年代後半あたりから、その時代時代に若い子に人気だった女性アイドルグループの曲でつい口ずさんでしまう。ダンスはうまくないが、舞台を移動して隅から隅まで使っていた。
若いのにステージ慣れしているのか見せ方がうまい。客を惹き付け、あっという間にステージが終わり、すぐに撮影ショーに入った。
「多いな…」
撮影希望者はかなりの多さだ。仕方なく遥心はロビーで時間を潰すことにした。
他の客がタバコをふかしたり、ロビーにあるテレビを見る中、遥心はひとつ前の踊り子さんの名前に妙に聞き覚えがあった件について考えた。
あの18歳未満立ち入り禁止と書かれた暖簾、その奥で見かけそうな名前。
遥心が首をひねっていると、ふとロビーに貼ってある出演者ポスターが目に入った。
聞き覚えのある踊り子さんの写真の下に、人気セクシー女優初来演!と書かれていた。
セクシー女優。初めて聞く職種だった。
気になった遥心はケータイでその踊り子さんの名前を検索してみる。
すると一緒に、アニメ 私の恋人の歩数と歩幅、通称《ののほほ》のパロディAVがヒットした。そこには主演、相坂あいむの文字が。
「うわ、そうか…。だから」
アニメ 私の恋人の歩数と歩幅 とは。
長身だけが取り柄の、引きこもりでほとんど出歩かない男の子。
そんな彼のもとに突然美少女が現れ、深夜徘徊から夜の散歩、早朝ウォーキングから明け方のランニング、お昼前デートと徐々に出歩く距離を伸ばし、真人間の時間帯に行動出来るようになるという胸キュン徘徊ロードムービーアニメだ。
毎回ラストに表示される、主人公がその日歩いた歩数をいかに下回る歩数で一日を過ごすかが、ファンの間でブームになった。
主人公が長身ゆえ、ドチビロリなヒロイン美少女はいつも彼を追いかけ、そっけない彼は彼女の歩幅に合わすこともないという設定はいただけないが。
二人が歩き回るシーンのほとんどは実際に存在する場所を使用していたので、モデルとなった場所へ赴く聖地巡礼者が出るほどだったのに、パロディAVの方は重要な歩き回るシーンが明らかに「そこらへんでロケりました」という出来だった。
主人公が着ている徘徊用ウインドブレーカーやジャージのメーカーを特定し、わざわざそれを着てまで聖地巡礼するファンもいたのに。
パロディものと掲げているにも関わらず、ファンは作り手側の雑加減にあきれた。しかしそれでも受け入れられたのは、ヒロイン美少女役の女優さんが格別に可愛かったからだ。
改めて遥心がポスターを見る。《ののほほ》のヒロインを演じた相坂あいむのポスターを。
映像と写真と実物とではやはり違う。実物のほうが数十倍可愛かった。
実物が一番可愛かった。
そして理解する。
要するにセクシー女優とは、AV女優のことだ。
女性声優をボイスアクトレスなどと呼ぶように、アニソンをアニメミュージックなどと呼ぶように。
メディアが大好きな、既存のものを格上に持ち上げ、一段高いところに置いてくるアレだ。それまで同じ視点で見ていたものが高い場所に置かれ、下から見上げる 者たちは薄ら笑いを浮かべるしかないアレだ。
遥心はネットでこのAVの性的なシーンだけを抜き、実際のアニメとどこまで似せてきたかの比較動画は見たことがあった。つまりはきちんと全部を見たことがない。
ということはと、手に持っていたケータイのアドレスから遥心が大学の友人に電話をかけ、
「…あ、アラシン?おつかれー。あのさあ、《ののほほ》のエロいやつってアラシン持ってる?」
一応周りには聞こえぬ声の大きさで話す。
「《ののほほ》のやつ?あー、たぶん買ったと思うけど」
大学の友人、嵐士はアニメパロディAVマニアだった。
「持ってたら貸してくんない?一回ちゃんと見てみたくて」
「えー?しぃちゃんにバレたら怒られない?」
「バレなきゃ平気かと」
「しょうがないなあ。じゃあ今度貸すから」
「うん、よろしくね」
電話を切ると、遥心は突発的とはいえAVが借りられることになり、少しだけワクワクした。
撮影ショーのBGMは、アニメ コーポ アマリリス203号室 エンディング曲、『みつばちほいくえん 園歌(ほぼ保母斉唱バージョン)』だった。
保母さん役の声優による優しい歌声につい聞き入りながら、遥心は考えを巡らす。
ここまでがっつり声優ソング、アニメソングを使ってくるということはこの踊り子さんもガチなのではないかと。
そのことに生殖器を撮影している客は気づいているのかと。もしかしたら気づいているのは自分だけではないかと。
いや、あとは踊り子さんだけか。
こだりょんもまさかこんなところで自分の曲が使われているなんて思いもよらないだろう。
それが名誉なのか不名誉なことなのかはわからないが、全くもって一体今のストリップはどうなってるんだとワクワクしだす。
そして、ステージを見ているとだんだんとわかってきた。
どうやら場内一番後ろの、比較的スペースがある場所は常連客の指定席らしい。
それも応援を主体とした常連客だ。
応援している踊り子さんがノリのいい曲で踊り出すと、やおら職人顔でタンバリンを叩いたり、手のひらの分厚い皮を駆使して手拍子をする。
おまけに冷房があるのが場内後方なので、ただじっと座ってるだけで性別からして冷え症な遥心にとっては寒すぎた。
タンバリンを叩いたり手拍子をしたりと、常に身体を動かしている人達には快適かもしれないが。
逆に前の、舞台周りの席は当然のように踊り子さんの裸体と生殖器を間近で見たい人用だ。
―ではステージ全体を見たい人はどうすれば?
遥心は特に生殖器が見たいとは思わなかった。それらを間近で見るより、照明やスモークなど、ステージ全体の演出が見たかった。
仕方なく最初に座ってしまった最奥の常連指定席から場内の真ん中あたり、立ち見客用の手すり付近にパイプ椅子を移動して陣取る。これで冷房と手拍子、タンバリンの騒音被害からの直撃は免れた。
それ以上踏み込むと、男性客特有の熱気や酒臭さが気になってくる。何より舞台周りの席に座ることで、全裸の踊り子さんと距離が近くなるのが気恥ずかしかった。
遥心が無事に移動を済ますと、
「ありがとうございましたーっ。この後はオープンショーでーす。楽しんでってくださーいっ」
と、踊り子さんが元気な声で告げて一旦袖に戻る。
遥心はこの時初めてアンコールのようなものの正式名称がオープンショーだと知った。
あそこをオープンするショーだからオープンショー。あまりにもと言えばあまりなネーミングに思わず苦笑すると、舞台が暗転した。
繰り返されるギターのリフ、景気のいいサックス音に絡まって、縦乗りバンドサウンドが流れてくる。
流れてきたのは児玉涼子の『JURASSIC MARCH』だった。
可愛らしいぐらいに趣味丸出しの選曲に、遥心が一度引っ込んだ苦笑いを再度浮かべる。
すりー、つー、わん、ごー!という掛け声とともに踊り子さんが全裸に怪獣手袋、怪獣スリッパという格好で登場してきた。
振付はあってないようなものなのか、手袋を嵌めた腕を駄々っ子パンチの如くぐるぐる回転させたり、スリッパを履いた足でどすんどすん舞台を歩いたりとお好きに暴れ回る。サビの掛け声とともに遥心が拳を突き上げると、踊り子さんが怪獣手袋で同じように拳を突き上げていて楽しくなる。
少し後ろの常連客は手拍子かタンバリン。遥心一人だけがライブ会場のノリだった。
遥心がおかしな興奮と充実感に包まれたままステージが終わると、急にぞろぞろと客が増えてきた。余韻に浸る暇もなく、例によってすぐに次の踊り子さんのステージが始まる。
次に出てきたのは若くて可愛いらしい、胸の形が綺麗な踊り子さんだった。ダンスは、おそらくやってない。若さとリズム感で踊りきっていた。
が、衣装は可愛い。ステージに使っている曲は2000年代後半あたりから、その時代時代に若い子に人気だった女性アイドルグループの曲でつい口ずさんでしまう。ダンスはうまくないが、舞台を移動して隅から隅まで使っていた。
若いのにステージ慣れしているのか見せ方がうまい。客を惹き付け、あっという間にステージが終わり、すぐに撮影ショーに入った。
「多いな…」
撮影希望者はかなりの多さだ。仕方なく遥心はロビーで時間を潰すことにした。
他の客がタバコをふかしたり、ロビーにあるテレビを見る中、遥心はひとつ前の踊り子さんの名前に妙に聞き覚えがあった件について考えた。
あの18歳未満立ち入り禁止と書かれた暖簾、その奥で見かけそうな名前。
遥心が首をひねっていると、ふとロビーに貼ってある出演者ポスターが目に入った。
聞き覚えのある踊り子さんの写真の下に、人気セクシー女優初来演!と書かれていた。
セクシー女優。初めて聞く職種だった。
気になった遥心はケータイでその踊り子さんの名前を検索してみる。
すると一緒に、アニメ 私の恋人の歩数と歩幅、通称《ののほほ》のパロディAVがヒットした。そこには主演、相坂あいむの文字が。
「うわ、そうか…。だから」
アニメ 私の恋人の歩数と歩幅 とは。
長身だけが取り柄の、引きこもりでほとんど出歩かない男の子。
そんな彼のもとに突然美少女が現れ、深夜徘徊から夜の散歩、早朝ウォーキングから明け方のランニング、お昼前デートと徐々に出歩く距離を伸ばし、真人間の時間帯に行動出来るようになるという胸キュン徘徊ロードムービーアニメだ。
毎回ラストに表示される、主人公がその日歩いた歩数をいかに下回る歩数で一日を過ごすかが、ファンの間でブームになった。
主人公が長身ゆえ、ドチビロリなヒロイン美少女はいつも彼を追いかけ、そっけない彼は彼女の歩幅に合わすこともないという設定はいただけないが。
二人が歩き回るシーンのほとんどは実際に存在する場所を使用していたので、モデルとなった場所へ赴く聖地巡礼者が出るほどだったのに、パロディAVの方は重要な歩き回るシーンが明らかに「そこらへんでロケりました」という出来だった。
主人公が着ている徘徊用ウインドブレーカーやジャージのメーカーを特定し、わざわざそれを着てまで聖地巡礼するファンもいたのに。
パロディものと掲げているにも関わらず、ファンは作り手側の雑加減にあきれた。しかしそれでも受け入れられたのは、ヒロイン美少女役の女優さんが格別に可愛かったからだ。
改めて遥心がポスターを見る。《ののほほ》のヒロインを演じた相坂あいむのポスターを。
映像と写真と実物とではやはり違う。実物のほうが数十倍可愛かった。
実物が一番可愛かった。
そして理解する。
要するにセクシー女優とは、AV女優のことだ。
女性声優をボイスアクトレスなどと呼ぶように、アニソンをアニメミュージックなどと呼ぶように。
メディアが大好きな、既存のものを格上に持ち上げ、一段高いところに置いてくるアレだ。それまで同じ視点で見ていたものが高い場所に置かれ、下から見上げる 者たちは薄ら笑いを浮かべるしかないアレだ。
遥心はネットでこのAVの性的なシーンだけを抜き、実際のアニメとどこまで似せてきたかの比較動画は見たことがあった。つまりはきちんと全部を見たことがない。
ということはと、手に持っていたケータイのアドレスから遥心が大学の友人に電話をかけ、
「…あ、アラシン?おつかれー。あのさあ、《ののほほ》のエロいやつってアラシン持ってる?」
一応周りには聞こえぬ声の大きさで話す。
「《ののほほ》のやつ?あー、たぶん買ったと思うけど」
大学の友人、嵐士はアニメパロディAVマニアだった。
「持ってたら貸してくんない?一回ちゃんと見てみたくて」
「えー?しぃちゃんにバレたら怒られない?」
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