戦隊だった俺たちが異世界で敵として戦うことになった件

ジャンマル

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五人はきっと

あの時のこと

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「赤塚はんまだあん時のこと恨んでますの?」
「あの時?」

 俺と緑沢が明確に考えの違いで対峙したのはゴミラス怪人が出現した時だ。あの時ゴミラス怪人は自分の周りのもの全てをゴミへと変換し、それを使って攻撃したりしてきていた。もちろんゴミラスを倒せば解除されるし、なるべくゴミにはダメージを与えないように全員で立ち回った。ただ一人、緑沢を除いて。
 こいつはあろう事かゴミごと潰してしまえば問題ないと言い放った。どうしたらそんなことが口にできるのか全くわからない。だけど彼の考え方は確実に何かを成し遂げるために、犠牲は払えるだけ払う。だ。その考え方には犠牲が出れば競合する相手も減る。必然的に自分の手にしたいものが目の前に近づいてくるという異物感の覚える考え方そのものだ。
 その考え方で今度はじゃキアラを潰そうとしてる。そうとしか思えない。

「俺も考え方変わりましてなぁ。犠牲は少ないのが一番ですわぁ」
「ほんとに……言ってるのか?」
「信じられない、って思っとります?」

 当たり前だ。嘘ばかりに塗り固められたこいつのことを信用しろ?どの口が言う。信用に足るか判断するのはあくまでもこちらだ……!
 確信した。こいつは敵だーー

「赤塚さん。まだ決めるのは早すぎます」
「介青……?お前まで……」
「……利用できるものは利用しましょう。それが賢い人間のやり方ですよ」

 介青には何か考えがあるようだった。
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