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「そんな訳ないだろ!!」
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全く、俺と龍が離れ離れになるなんて、そんなことあり得るわけないだろ???
...はぁ、䴇くんの狙いは、俺と龍さんが別れることだったんだな。
どうしたものかな...。
まさか、一年前の狩人の人達が言ったことが、まだ残っていたなんて...。
俺が、龍と別れなければ、龍以外の...シェアハウスのみんなに危害が加えられるって...䴇は、遠回しだったけど、言っていたし...だったら、俺があのシェアハウスから暫く離れて生活を送った方がいいんじゃないのか???
あー!!もう!!どうしたらいいんだよ!!!
というより、なんでこんなに俺が悩まないといけないんだよ!!くそっ!!
俺は、䴇を置いてカフェから出て行ったあと、どこに向かうでもなく、一心不乱に䴇の企みについて考えていた。
俺が、やっと足を止めたのは、いつも青波さんとダンスの練習をする何も無い殺風景な空き地だった。
俺は、溜息をつきながら、青波さんと初めて一緒に踊った懐かしい記憶を思い返していた。
「はぁ...俺の事を遠ざけようとしていた青波さんは、実は昔から俺の憧れだったRuRiさんで...俺、初めて逢えた時...死ぬんじゃないのかなって思ったぐらい嬉しくて...。きっと、青波さんもなにか思い悩むことがあったら、ここに来て...踊って気持ちを整理していたんだろうな...。よしっ!!...なら俺も...!」
俺は、こう考えると空き地の中央に立ち、携帯のアプリで、一番お気に入りの『瑠璃色の空』を流すと、それに合わせて踊り始めた。
「...はぁ...はぁ...はぁ。...あー、やっぱりいつ聴いても...いつ踊っても飽きることのない、すごい曲だよな...さすが青波さん。」
俺は、青波さんの人生そのものでもある、『瑠璃色の空』がとても好きだ。
この曲を聴くと、なぜだか...とても心が落ち着くんだ。
きっと、青波さんの気持ちがこの曲には沢山籠っているから、こんなにも暖かいと感じるんだろうなぁ...って、なんか照れくさっ!!
なんて、こんな臭いこと考えてないで...今は、シェアハウスに居るべきか、去るべきかを真剣に考えないとな...。
俺は、こう思うと頬を伝っていた汗を袖で乱暴に拭い、あたたかい家族のいるシェアハウスへと足を向けるのだった。
その頃...䴇は、カフェから出ると電話である人と会話をしていた。
「おい、䴇??...お前...今、何しているんだ???...まさか、俺の敵討ちとか、くだらないこと考えてるんじゃないだろうな!?」
「...そんなまさか、僕がそんなことできる子に見えるの??...お兄ちゃんの敵討ちなんて、僕には無理に決まってるし...それに、そんなのに興味ないから!...ほら、そんな心配そうな話し方やめてよ...。こっちまで心配になっちゃう...。」
「...それなら、いいが...。もし、敵討ちなんて考えているんなら、今すぐにやめるんだ!!俺は...お前がそんなことしても、嬉しくないし...逆に悲しい...。『兄ちゃん...もう切るね。僕...これから、バイトあるから...。じゃあね。』...あぁ。...あっ、䴇...辛くなったら、いつでも帰っておいで。お兄ちゃん...待ってるからな。『ふふっ、兄ちゃんは、ほんとに心配性だなぁ~。大丈夫!ありがとう!!』。」
電話を切った䴇は、今にも泣きそうな顔をして、ぐっと携帯電話を握りしめると、一人こう呟いた。
「...兄ちゃんが良くても...俺は良くないんだよ!!狩人に......叶芽に傷つけられた兄ちゃんの心の傷は、永遠に残るんだ!!...それなのに、アイツらは...兄ちゃんの事すら、覚えてなかった...。あんな酷い事をやったのに...!!!...もう少しだ...後1ヶ月もすれば、俺は!!待ってて兄ちゃん、俺が必ず...アイツらに思い知らせてやるからね。」
䴇は、携帯をカバンにしまうと、バイトに向かうため、バイト先へと足を進めたのだたった。
...はぁ、䴇くんの狙いは、俺と龍さんが別れることだったんだな。
どうしたものかな...。
まさか、一年前の狩人の人達が言ったことが、まだ残っていたなんて...。
俺が、龍と別れなければ、龍以外の...シェアハウスのみんなに危害が加えられるって...䴇は、遠回しだったけど、言っていたし...だったら、俺があのシェアハウスから暫く離れて生活を送った方がいいんじゃないのか???
あー!!もう!!どうしたらいいんだよ!!!
というより、なんでこんなに俺が悩まないといけないんだよ!!くそっ!!
俺は、䴇を置いてカフェから出て行ったあと、どこに向かうでもなく、一心不乱に䴇の企みについて考えていた。
俺が、やっと足を止めたのは、いつも青波さんとダンスの練習をする何も無い殺風景な空き地だった。
俺は、溜息をつきながら、青波さんと初めて一緒に踊った懐かしい記憶を思い返していた。
「はぁ...俺の事を遠ざけようとしていた青波さんは、実は昔から俺の憧れだったRuRiさんで...俺、初めて逢えた時...死ぬんじゃないのかなって思ったぐらい嬉しくて...。きっと、青波さんもなにか思い悩むことがあったら、ここに来て...踊って気持ちを整理していたんだろうな...。よしっ!!...なら俺も...!」
俺は、こう考えると空き地の中央に立ち、携帯のアプリで、一番お気に入りの『瑠璃色の空』を流すと、それに合わせて踊り始めた。
「...はぁ...はぁ...はぁ。...あー、やっぱりいつ聴いても...いつ踊っても飽きることのない、すごい曲だよな...さすが青波さん。」
俺は、青波さんの人生そのものでもある、『瑠璃色の空』がとても好きだ。
この曲を聴くと、なぜだか...とても心が落ち着くんだ。
きっと、青波さんの気持ちがこの曲には沢山籠っているから、こんなにも暖かいと感じるんだろうなぁ...って、なんか照れくさっ!!
なんて、こんな臭いこと考えてないで...今は、シェアハウスに居るべきか、去るべきかを真剣に考えないとな...。
俺は、こう思うと頬を伝っていた汗を袖で乱暴に拭い、あたたかい家族のいるシェアハウスへと足を向けるのだった。
その頃...䴇は、カフェから出ると電話である人と会話をしていた。
「おい、䴇??...お前...今、何しているんだ???...まさか、俺の敵討ちとか、くだらないこと考えてるんじゃないだろうな!?」
「...そんなまさか、僕がそんなことできる子に見えるの??...お兄ちゃんの敵討ちなんて、僕には無理に決まってるし...それに、そんなのに興味ないから!...ほら、そんな心配そうな話し方やめてよ...。こっちまで心配になっちゃう...。」
「...それなら、いいが...。もし、敵討ちなんて考えているんなら、今すぐにやめるんだ!!俺は...お前がそんなことしても、嬉しくないし...逆に悲しい...。『兄ちゃん...もう切るね。僕...これから、バイトあるから...。じゃあね。』...あぁ。...あっ、䴇...辛くなったら、いつでも帰っておいで。お兄ちゃん...待ってるからな。『ふふっ、兄ちゃんは、ほんとに心配性だなぁ~。大丈夫!ありがとう!!』。」
電話を切った䴇は、今にも泣きそうな顔をして、ぐっと携帯電話を握りしめると、一人こう呟いた。
「...兄ちゃんが良くても...俺は良くないんだよ!!狩人に......叶芽に傷つけられた兄ちゃんの心の傷は、永遠に残るんだ!!...それなのに、アイツらは...兄ちゃんの事すら、覚えてなかった...。あんな酷い事をやったのに...!!!...もう少しだ...後1ヶ月もすれば、俺は!!待ってて兄ちゃん、俺が必ず...アイツらに思い知らせてやるからね。」
䴇は、携帯をカバンにしまうと、バイトに向かうため、バイト先へと足を進めたのだたった。
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