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俺とにーちゃんの喧嘩...。(尊目線です。)
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俺は、料理を作って兄貴を待ってたんだけど...何時になっても兄貴は帰ってこなかった...。
今日の朝、確かに遅くなると言っていたけど、こんなに遅いと流石に心配になってくる...。
兄貴の身に何かあったのではないかと...。
だが、0時を過ぎた頃、学校で出された課題があったことに気づき、ほんの30分もあれば終わるものだったから、俺はリビングの電気をつけたまま、自室に一旦戻り課題に取りかかっていた。
そんな時に、兄貴が帰ってきた。だが、俺は兄貴が帰ってきたことなんて全く気づかなかった。
思った以上に課題に時間がかかってしまい、課題が終わりふと時計を見ると午前1時を回ろうとしていた。
ハッとして俺は、急いで自室を出てリビングに向かった。
...お酒くさい...。俺は、お酒の匂いに敏感であり、リビングに入った瞬間に強いお酒の香りが鼻をくすぐったため、一瞬で兄貴が帰ってきていることが分かった。
ソファに腰をかける兄貴に近づいて俺は
「...おかえり...遅かったね...今日は...仕事が長引いたんだよね??...お疲れ様...というより兄貴...そんなにお酒飲んで大丈夫なの...?」
俺は、本当は今すぐにでも俺との約束をすっぽかして何をしていたのか問いただしたかったが、兄貴の様子を見ていうべきではないと思い、咄嗟に目の前のお酒の量を見て、体調を心配してしまった。
俺は、机の上に置いてある空き缶を一つ手に取ると、ソファに座る兄貴をじっと見つめていた。
すると兄貴は、酒に酔っていたからか...いつもなら絶対にやらないことを俺にしてきたんだ...。
都和は、尊を見てニヤッと笑みを浮かべると
「た~ける!!お前は、い~つもかわい~な~!(笑)ほ~ら、立ってないで座れよ~!!」
俺は、内心動揺していた。だって、いつもの兄貴がどこにもいないんだから...。
俺は、咄嗟に
「...ちょっ...兄貴...酔いすぎだって...完全に出来上がってるじゃんか...。」
俺は、兄貴に空き缶を持っていた腕を掴まれるとそのまま引っ張られて気がついたら兄貴の股の間に座らせて後ろから包み込むように抱きしめられていた。
俺は、これだけで心臓が破裂しそうになっていたが、兄貴は、さらに追い打ちをかけてきたんだ。
「...たけるは、ほんと~にいい香りがする~!(笑)ほら、こうやって背後から抱きしめたら、たけるの鼓動が俺の体にまで響いてくる...。ずっとこうしたかった...たける不足で最近ほんとにしんどかった~...ねぇ...たける...俺と...キス...して...??」
って兄貴が言ったから俺は、もうどうしていいか分からず、軽くパニック状態になっていた。だから、言われた直後に身体がビクッとなってしまった。
俺は、兄貴を正気に戻さないと命の危険を感じたため、咄嗟に
「...えっ...ちょっと...にーちゃん??...正気...??...いや...ちょっ...待って...まだ、心の準備も何も...!?」
と叫んでいたが、兄貴はお構い無しにどんどん迫ってきていた。
俺は、問答無用でソファの上に押し倒された。
俺は、もうパニック寸前で動揺した顔を兄貴に向けていた。兄貴は、俺の目をすごく潤んだ瞳で見つめてきていて、更に首元のネクタイが、緩んでおりその間から見える鎖骨が、妙な色気をはらんでいた。
そんな状態で都和は
「...たける...オレと...しよ??...たけるもそれを望んでるんだし…??」
なんて言ってきた兄貴に対して、俺は意を決して兄貴の目をじっと見つめてこう言い放った。
「...俺は...にーちゃんとそういう関係になりたいとは思ってるよ??...でも、お酒に操られていないにーちゃんは、それを望んでいない...正気のにーちゃんが本当に望んでいないなら、俺は...出来ない...。」
俺は、内心怖かったからずっと身体が震えていたが、必死に耐えて兄貴の胸板に両手を置いて軽く押した。だが、これが都和の気持ちに火をつけることになってしまう。
都和は、自分の胸に置かれた尊の両手を掴むと尊の頭の上で押さえつけた…と次の瞬間...俺の耳元で
「...いい加減...自分の置かれている状況を把握したらどうかな...??...ねぇ、たける...。」
なんて言って俺が動揺している中で、俺の耳元から顔を離し、次の瞬間俺の唇を塞いだ...。
「...っ!?」
俺は、必死に逃れようと身をよじったが、逃げれるはずもなく...。
唇を離した都和に俺は、怒鳴っていた。
「...兄貴...何してんだよ!??俺のことさんざん嫌がって...さんざん俺の気持ち弄(もてあそ)んだくせに...ほんとに...どこまで俺を追い詰めれば気が済むんだよ...(泣)」
俺の上に馬乗りになっている兄貴を睨んでいたが、目には大粒の涙をたくさん溜めていた。
そんな俺に構わず、再度俺の唇を奪おうとしてきて、俺は咄嗟に目を瞑(つむ)ったんだけど、その瞬間...バタッと鈍い音がして、恐る恐る目を開けると、ソファの下で寝息を立てる兄貴が床に寝っ転がっていた。
俺は、そんな兄貴を見てソファから起き上がると
「...にーちゃんなんて...兄貴なんて...大っ嫌いだ!!!(泣)」
と叫んで俺は自分の部屋に走っていった。
俺は、自分の部屋のドアを閉めると閉めたドアに身を預けて地面に座り込み、ずっと鳴り止まないうるさい心臓の音と、真っ赤であろう顔の火照りと、さっきの都和の色っぽい姿を思い出し、頭を抱えて
「...にーちゃんの...馬鹿...こんなこと酔っててされたとしても...期待...しちゃうじゃんか...。」
と暗く静かな部屋で独りごちていた。
今日の朝、確かに遅くなると言っていたけど、こんなに遅いと流石に心配になってくる...。
兄貴の身に何かあったのではないかと...。
だが、0時を過ぎた頃、学校で出された課題があったことに気づき、ほんの30分もあれば終わるものだったから、俺はリビングの電気をつけたまま、自室に一旦戻り課題に取りかかっていた。
そんな時に、兄貴が帰ってきた。だが、俺は兄貴が帰ってきたことなんて全く気づかなかった。
思った以上に課題に時間がかかってしまい、課題が終わりふと時計を見ると午前1時を回ろうとしていた。
ハッとして俺は、急いで自室を出てリビングに向かった。
...お酒くさい...。俺は、お酒の匂いに敏感であり、リビングに入った瞬間に強いお酒の香りが鼻をくすぐったため、一瞬で兄貴が帰ってきていることが分かった。
ソファに腰をかける兄貴に近づいて俺は
「...おかえり...遅かったね...今日は...仕事が長引いたんだよね??...お疲れ様...というより兄貴...そんなにお酒飲んで大丈夫なの...?」
俺は、本当は今すぐにでも俺との約束をすっぽかして何をしていたのか問いただしたかったが、兄貴の様子を見ていうべきではないと思い、咄嗟に目の前のお酒の量を見て、体調を心配してしまった。
俺は、机の上に置いてある空き缶を一つ手に取ると、ソファに座る兄貴をじっと見つめていた。
すると兄貴は、酒に酔っていたからか...いつもなら絶対にやらないことを俺にしてきたんだ...。
都和は、尊を見てニヤッと笑みを浮かべると
「た~ける!!お前は、い~つもかわい~な~!(笑)ほ~ら、立ってないで座れよ~!!」
俺は、内心動揺していた。だって、いつもの兄貴がどこにもいないんだから...。
俺は、咄嗟に
「...ちょっ...兄貴...酔いすぎだって...完全に出来上がってるじゃんか...。」
俺は、兄貴に空き缶を持っていた腕を掴まれるとそのまま引っ張られて気がついたら兄貴の股の間に座らせて後ろから包み込むように抱きしめられていた。
俺は、これだけで心臓が破裂しそうになっていたが、兄貴は、さらに追い打ちをかけてきたんだ。
「...たけるは、ほんと~にいい香りがする~!(笑)ほら、こうやって背後から抱きしめたら、たけるの鼓動が俺の体にまで響いてくる...。ずっとこうしたかった...たける不足で最近ほんとにしんどかった~...ねぇ...たける...俺と...キス...して...??」
って兄貴が言ったから俺は、もうどうしていいか分からず、軽くパニック状態になっていた。だから、言われた直後に身体がビクッとなってしまった。
俺は、兄貴を正気に戻さないと命の危険を感じたため、咄嗟に
「...えっ...ちょっと...にーちゃん??...正気...??...いや...ちょっ...待って...まだ、心の準備も何も...!?」
と叫んでいたが、兄貴はお構い無しにどんどん迫ってきていた。
俺は、問答無用でソファの上に押し倒された。
俺は、もうパニック寸前で動揺した顔を兄貴に向けていた。兄貴は、俺の目をすごく潤んだ瞳で見つめてきていて、更に首元のネクタイが、緩んでおりその間から見える鎖骨が、妙な色気をはらんでいた。
そんな状態で都和は
「...たける...オレと...しよ??...たけるもそれを望んでるんだし…??」
なんて言ってきた兄貴に対して、俺は意を決して兄貴の目をじっと見つめてこう言い放った。
「...俺は...にーちゃんとそういう関係になりたいとは思ってるよ??...でも、お酒に操られていないにーちゃんは、それを望んでいない...正気のにーちゃんが本当に望んでいないなら、俺は...出来ない...。」
俺は、内心怖かったからずっと身体が震えていたが、必死に耐えて兄貴の胸板に両手を置いて軽く押した。だが、これが都和の気持ちに火をつけることになってしまう。
都和は、自分の胸に置かれた尊の両手を掴むと尊の頭の上で押さえつけた…と次の瞬間...俺の耳元で
「...いい加減...自分の置かれている状況を把握したらどうかな...??...ねぇ、たける...。」
なんて言って俺が動揺している中で、俺の耳元から顔を離し、次の瞬間俺の唇を塞いだ...。
「...っ!?」
俺は、必死に逃れようと身をよじったが、逃げれるはずもなく...。
唇を離した都和に俺は、怒鳴っていた。
「...兄貴...何してんだよ!??俺のことさんざん嫌がって...さんざん俺の気持ち弄(もてあそ)んだくせに...ほんとに...どこまで俺を追い詰めれば気が済むんだよ...(泣)」
俺の上に馬乗りになっている兄貴を睨んでいたが、目には大粒の涙をたくさん溜めていた。
そんな俺に構わず、再度俺の唇を奪おうとしてきて、俺は咄嗟に目を瞑(つむ)ったんだけど、その瞬間...バタッと鈍い音がして、恐る恐る目を開けると、ソファの下で寝息を立てる兄貴が床に寝っ転がっていた。
俺は、そんな兄貴を見てソファから起き上がると
「...にーちゃんなんて...兄貴なんて...大っ嫌いだ!!!(泣)」
と叫んで俺は自分の部屋に走っていった。
俺は、自分の部屋のドアを閉めると閉めたドアに身を預けて地面に座り込み、ずっと鳴り止まないうるさい心臓の音と、真っ赤であろう顔の火照りと、さっきの都和の色っぽい姿を思い出し、頭を抱えて
「...にーちゃんの...馬鹿...こんなこと酔っててされたとしても...期待...しちゃうじゃんか...。」
と暗く静かな部屋で独りごちていた。
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