ダメな私と吸血鬼

日向 ずい

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第10章 「お別れのその後...」

『FRIEND MAGIC Stone!』へようこそ!!

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 ニーソンが帰ってきてから、暫くたったある日
「おーい!店の前で...せっかくだし写真を撮ろう!!(笑)」
「きゃー!!!いいわね!!写真!!撮りましょ!!!」
「はぁ!??めんどくせーし...そんなの『いいからいいから!!!』...ちょっ...俺は、撮るなんて一言も...!!!」
と言ってピカピカのピンクと水色のカラフルなペンキで色付けされたお店の入り口でエピーヌとラグルとニーソンは、写真を撮ろうとしていた。
 パシャ...3.2.1...パシャ!
「...おい、何枚撮ってんだよ!!!(怒)」
「はははっ、いいじゃん、別に何枚でも(笑)...ほら、エピーヌも楽しそうだし!!」
「まっ...まぁ、エピーヌが楽しそうならいいがな...。(照)」
「ほんと...いつから父親に??(笑)」
「はぁ???俺がいつ父親になったよ??お前...この店...俺がめちゃくちゃにしてやろーか???(怒)」
と言って写真を撮るだけで、また喧嘩っぽくなるラグルとニーソンのやり取りに、苦笑いしているエピーヌは
「はぁ、ねぇ??早く『FRIEND MAGIC Stone!』の開店準備しないと...お客さん来ちゃうよ???(汗)」
と言って二人を見つめるエピーヌにニーソンがはっと我に返り
「っと!??そうだったね!!よし!!俺たちの新しいお店...『FRIEND MAGIC Stone!』の、準備を始めよう!!!」
そう言うと、お店の中に入っていったニーソンの後ろ姿を、笑顔で追いかけたエピーヌを見つめラグルは
「はははっ、エピーヌが楽しそうなら...それで...。なぁ??ショコラだっけ??お前の口うるさい主は、幸せそうだし...。これからは、お前の...エピーヌを一生見守るっていう使命...俺とニーソンが受け継ぐから...だから、安心して天界に行くべきだと思うぜ。じゃないと、あんた多分...一生人間界をさまようことになっちまう...。なぁ??ほら、分かったら、さっさと俺から出てった出てった!!」
と言って自分に声をかけたラグルの身体から、青白い光に包まれたキーホルダー型の魔石を思わせる光が、静かに天界へと昇っていった。
「ほんと...ショコラってやつ...エピーヌのことを大切にしていたんだな。...分かってる。俺がこれからは、エピーヌの保護者になってやるよ。(笑)」
と言って青く晴れた空に笑いかけると、お店の中にいるエピーヌから、ラグルもサボってないで手伝ってよ!!と声がかかり、苦笑いを浮かべるとエピーヌとニーソンのいる店の中入っていった。
 
 そう!!エピーヌ、ラグル、ニーソンの三人は、新しいお店を始めたんだ!!このお店はね、人間と魔族の憩いの場所...。魔石の修理、武器の修理、お困り事に対応する事はもちろん、種族問わずにお茶まで出来る...人間と魔族の架け橋となるお店だよ!!!
  お店の中で着々と準備を進め...ついに開店の時間が来た。
 ニーソンは、緊張で顔を引きつらせているエピーヌと、無関心に壁にもたれかかるラグルを見据えるとニコッと笑い
「ほら、開店の時間だよ、二人とも!!エピーヌ、ラグル!!さぁ、Let's スマイル、スマイル!!!」
「えっ、ニーソン...あなた今...『いやいや、流石に成仏しろって言ってすぐに...ニーソンにつくはず...。(汗)...やばっ、取り憑いてんじゃ...。(汗)おい!!エピーヌ、清めの魔石持ってこい!!(汗)』...えっ!??取り憑くって!???ラグル!!??って、あんな危険な清めの魔石をなんに使おうって言うんだ!??(汗)ちょっ、エピーヌ??取りに行かなくていいから!!!(汗)」
と言って、今日も賑やかな三人なのであった。

「君も、憩いの場所『FRIEND MAGIC Stone!』においでよ!きっと、素敵な出会いが出来るよ。(笑)」


                                                                   END
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