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第一章
【ドキドキワクワクな通学路】
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俺たちが寮から出た時にはすでに朝のぼんやりとした空気が空を覆っていた。登校時間は過ぎているのか、周りには人のいる気配などn....あったわ、清掃員のおじさんがこちらに気付いたのか、声を掛けてくる。
「おっ、レオン君にルーシャちゃん、今日も仲良く登校かい?若いってのはいいもんだねぇ。」
さて、よくわからないことを言っているおっさんは無視して、と
「完全に遅刻したなこれ」
俺が見ている方向、校舎の方から授業開始3分前を伝えるチャイムが鳴っている、ちなみにここから全力で走っても10分弱はかかる、明らかに遅刻だ。
「あぁ~!!あんたが早く起きないせいで遅刻するじゃない!!」
隣から怒号が聞こえる、それについては完全に僕が悪いですすみませんでした。
「優等生のあたしには遅刻なんて認められないのっ!!先に行くからレオンも急ぎなさいよ!」
そう言って彼女は手に持っていた箒を空へ放った。
「稲光!」
ルーシャの手から閃光が轟く、先ほど見たばかりの稲妻が召喚される。射出された閃光は曇りがかった空を泳いでいる箒をめがけて進む。一瞬にして光り輝く箒の完成だ。雷の鎧を手に入れた箒は慌てる主を乗せて、さっさと行ってしまわれた。
「さてと、あの様子だとルーシャは間に合いそうだし、俺もそろそろ急ぐかね」
「影の下僕」
するとレオンのそばの地面に亀裂が入り、この世の影を凝縮したような暗闇から狼のような巨大な体躯の魔獣が姿を現した。
「お呼びでしょうか、我が主」
「ガルフ、ちょっと学園に遅れそうでな、送ってくんね?」
「仰せの通りに」
そう言うやいなや黒狼は主を背中に乗せた
「少々急ぎます」
瞬間、影が奔った、先ほどまで目に映っていた木々が、学園創設者の像が、清掃員のおじさんが視界の端へと追いやられていく。
それにしてもルーシャのスキル、閃電の女王ってめちゃくちゃ便利だよな、上級スキルだから攻撃力は当たり前に高いしさっきみたいに物に雷を纏わせることもできる、おまけに俺が今乗ってるガルフみたいな使い魔も出せるとか出せないとか....ちなみに彼女はその性格も相まって一部の男子共から絶大な人気を受けているらしい。あれ...最強じゃね?
っと、そんなことを考えてる内に着いたみたいだ
「ありがとな、ガルフ」
「滅相もございません」
グータス魔法学園一年生校舎、上級生のそれと比較すると控え目ではあるが、それでもさすがは数々の優秀な人間を輩出してきた大陸一の名門校、レンガを基調に整えられた見た目は小さな城と言われても疑わない程立派だ。
そんなことを考えながら教室へと入っていく...
「また遅刻ギリギリの登校ですか、いい御身分ですねレオン君」
「おっ、レオン君にルーシャちゃん、今日も仲良く登校かい?若いってのはいいもんだねぇ。」
さて、よくわからないことを言っているおっさんは無視して、と
「完全に遅刻したなこれ」
俺が見ている方向、校舎の方から授業開始3分前を伝えるチャイムが鳴っている、ちなみにここから全力で走っても10分弱はかかる、明らかに遅刻だ。
「あぁ~!!あんたが早く起きないせいで遅刻するじゃない!!」
隣から怒号が聞こえる、それについては完全に僕が悪いですすみませんでした。
「優等生のあたしには遅刻なんて認められないのっ!!先に行くからレオンも急ぎなさいよ!」
そう言って彼女は手に持っていた箒を空へ放った。
「稲光!」
ルーシャの手から閃光が轟く、先ほど見たばかりの稲妻が召喚される。射出された閃光は曇りがかった空を泳いでいる箒をめがけて進む。一瞬にして光り輝く箒の完成だ。雷の鎧を手に入れた箒は慌てる主を乗せて、さっさと行ってしまわれた。
「さてと、あの様子だとルーシャは間に合いそうだし、俺もそろそろ急ぐかね」
「影の下僕」
するとレオンのそばの地面に亀裂が入り、この世の影を凝縮したような暗闇から狼のような巨大な体躯の魔獣が姿を現した。
「お呼びでしょうか、我が主」
「ガルフ、ちょっと学園に遅れそうでな、送ってくんね?」
「仰せの通りに」
そう言うやいなや黒狼は主を背中に乗せた
「少々急ぎます」
瞬間、影が奔った、先ほどまで目に映っていた木々が、学園創設者の像が、清掃員のおじさんが視界の端へと追いやられていく。
それにしてもルーシャのスキル、閃電の女王ってめちゃくちゃ便利だよな、上級スキルだから攻撃力は当たり前に高いしさっきみたいに物に雷を纏わせることもできる、おまけに俺が今乗ってるガルフみたいな使い魔も出せるとか出せないとか....ちなみに彼女はその性格も相まって一部の男子共から絶大な人気を受けているらしい。あれ...最強じゃね?
っと、そんなことを考えてる内に着いたみたいだ
「ありがとな、ガルフ」
「滅相もございません」
グータス魔法学園一年生校舎、上級生のそれと比較すると控え目ではあるが、それでもさすがは数々の優秀な人間を輩出してきた大陸一の名門校、レンガを基調に整えられた見た目は小さな城と言われても疑わない程立派だ。
そんなことを考えながら教室へと入っていく...
「また遅刻ギリギリの登校ですか、いい御身分ですねレオン君」
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