自堕落に過ごす魔法学園

とらぷ

文字の大きさ
19 / 22
第一章

【捜索開始】

しおりを挟む
「ガルフ、そこを右だ!」

パウルから魔人と遭遇した場所を聞いた俺たちは、俺の使い魔であるガルフに乗せてもらい現場へと急行していた。

「よし、このまま真っ直ぐ行けば中庭だ、ありがとな。」

「いえ、お気を付けて」

なんとか目的地までたどり着いた俺たちはBランクであり、魔人との戦闘では命の危険があるガルフを戻し、すぐにクレストの捜索を開始した。

「そっちいたか?」

「いない!もしかしたら奥の訓練所かもしれないわ!!」

あちこちに転がる瓦礫の上を進んでいく…辺りには激戦の足跡が残っているも、それを引き起こした張本人達の居場所を掴むことができない。

「ひっ!!……レ…レオンっ!これって…」

中庭から訓練所へと繋がる通路、その少し奥を探していたルーシャの方から悲鳴が聞こえる。

「居たか!?クレ……スト?」

そこには、右足を失い身体に無数の穴を開けた"クレスト・ハーコート"が横たわっていた。

「嘘…だろ??」

鼓動が早くなる、目の前の状況を処理する事ができない。
腹、穴、死んでる?いや息は?治癒魔法なら、先生に ー

「おぉ、やっと来たか~」

立ち尽くす俺たちの背後から気の抜けた声が投げ掛けられる。
周囲の温度が一気に下がり、大気がどす黒く汚れていく……慌てて振り返ると、二本の禍々しい角を生やした"魔人"がこちらに手を向けているところだった。

「ルーシャ!後ろに飛べ!!」

命の危険を感じ、咄嗟に後ろへ飛び退く、と同時に俺たちのいた場所を破壊が踏み締める。

「あら、こんくらいはさすがに避けるか」

「お前がこいつを?」

「あぁ、どうせ時間稼ぎだろうから殺しちまったよ、中級グレートスキルごときに用はねぇしな。んで、お前らは…お!?そっちの女は上級ハイスキル持ちじゃねぇか!ラッキー♪男の方は……ん?魔力反応が無い?良くわかんねぇけど、どうせゴミスキルだろ、そこの君帰っていいぞ~」

「れよ…」

「あ?」

「黙れよ」

気づいた時には俺の身体は、魔人の前へと走り、その喉元に刃を突きつけていた。

「何がスキルだ!!何が!」

「おうおう、どうした急に、地雷でも踏んだか?」

当たり前のように神速の刃を躱し、俺の攻撃をいなしながらそんな軽口を投げ掛けてくる。

「芯から焦げろ!漆黒の影光シャドウ・レイ!!!」

紫黒の閃光が大気を震わせる
強烈な光により産み出された影は、世界を包まんと進み出した。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな

七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」 「そうそう」  茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。  無理だと思うけど。

処理中です...