COLORFUL_WARS

綺羅星宇宙

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2章・試験と過去

小さな世界で背徳の蜜を

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「……ギルクラはそんなことを……」
ロキは干し肉をむしり食べながらアリアの話を聞く
「うん、“お母さん”から聞いた話だから定かじゃないところもあるかもしれないけど」
アリアは小さく躰を丸めている、決して広くない懺悔室はロキの干し肉の香りと互いの声が響いている。
「あぁ~~あぁ~リュークは居なくなっちまうしプリメルしか今は元気ないなぁ……あ!他の女は売っちまったからか!!ガッハハッハ」ギルクラは突然大声を上げ礼拝堂に響く。
「!!もっもう嫌!!やだ!!どうしてアイツがいるのよ!!!ヤだ!!うぅ……」
アリアのキャパはオーバーし酷く混乱し暴れ回った
「落ち着けよ!!お前は攫われることはないしアリアはここにいろ!な?」
ロキ歯暴れるアリアの腕を掴み宥めようとする
「ヤだ!!ヤだ!!ヤだ!!嫌だあ!!」
子供のように泣き駄々をこねるように暴れるアリアをロキは引き寄せ深い口づけをした。
深くーー長くーー
ロキの瞳はアリアの瞼、顔を見つめ、アリアは落ち着きを取り戻していくのが手に取るように解るのだった。
顔が離れアリアはロキの袖を掴むのがやっとだった
「……叩くならどうぞ」
ロキは顔をアリアに寄せた目をつぶって。
「……ありがとう」
アリアは懺悔室の扉を勢い良く開けると驚いたギルクラに間髪入れずに殴った。
「お前はっ誰っ」
「貴様が滅茶苦茶にした炎の民の女だ!!」 
アリアはギルクラをひたすらに殴る、叩く、えぐる。
「アリア、もう止めとけ鍵の欠片は見つかった行くぞ」
アリアの腕をやっとの力でとめたロキは礼拝室を後にするのだった。


 「皆集まったな」
エース達は欠片を持ち合い鍵の形に戻した。
「あぁ速く薄気味悪いここから出よう」
ミカエルは少し震えながら答えた。
エース達は持っている鍵の欠片を組み立てるとアリアの腕ほどの大きな鍵となった
「組み合わせてぇ~ど~するのぉ~」
クリームは指を頬に当てて困り顔だ
「いんや、道は開いたみたいだね」
パスカルが入ってきた扉を見て呟いた
「ようやく出れる……」げっそりとしたアリアは腕を擦っている。
「アリア大丈夫か?顔色悪いぜ」
エースはアリアに聞くとアリアは肩を上げて驚き
「大丈夫!大丈夫!」
と笑って誤魔化した。



 「ねぇ純白の国は何か温泉とかあるの?」
ルージュはテストを終え合格者が集まっている宮殿でオフェリアに興味津々に聞いた
「温泉……私達は温泉というのがよく解らないのだ入浴に関しては魔法草を乾燥させた物や粉状にしたものを入れたりするくらいだ」
オフェリアは考えながらルージュ達に言った
「あ!じゃあその魔法草のお勧め教えてくれない?」
ルージュは和やかに笑みを輝かせてアリアとオフェリアを巻き込み浴室に向かった。
「へぇ~素敵~!」
アリアは感動とトキメキを感じていた。浴槽につき天幕が垂れ下がっており天幕の中は浴槽、私物を入れる棚、シャワーとなっていた。
「ここは私のバスルームだ何か不備はないか?各部屋に浴室が着いているんだ。後は女子生徒が全員入浴しても泳げるほどの大浴場がある」
髪のおろしたオフェリアは迷い無く左のよく使っている薔薇と剣の柄の天幕を広げた。
「それじゃあたしはココにしよっと」ルージュは棘と鎧の天幕を捲る。
「じゃあココ!」アリアは薔薇と盾の天幕を広げる。
「お湯加減は問題あるか?」
オフェリアは髪に赤い薔薇のような色の泡で丁寧に洗っている
「大丈夫ーー!紅の女の子は熱さに強いからーー」
アリアは湯船に浸り楽しそうに声を上げた。
「薔薇の香りが素敵ね~肌もぷるぷるになってきちゃうわ」ルージュは膝を立てて胸にクリームを塗っている
「なら良かった、ルージュは風呂が好きなんだな」オフェリアは激しくシャワーを出して水が弾ける音を響かせている。
「えぇ昔はあまり入れなくて今となっては生活する中で1番好きな時間よ」
ルージュは楽しそうにしていた。



 「気持ちいいね~」
パスカリは頭に気持ちよさそうに大浴場の縁に顎を乗せている。
「まったくだな……」
エースは髪をシャワーで洗いながら零れるように言い放った。
「良いじゃね~かそれとも自分の筋肉に自信ないんですか~?」
ロキは髪を上で纏めながらエースを茶化す
「馬鹿言えよ筋肉はあるぜ、ホラ大勢で入浴ってのは恥ずかしいんだよ」
腕の筋肉を見せ付けながらエースは言う。
「僕だって恥ずかしい」
「え、えーーっと誰ですか?」
ロキとエースは片言になってしまい男を見た
立派な腕と太股の筋肉、丸くて切れ長な瞳、濡れて降ろしている髪の毛。
「ミカエルぅーこっち来なよ~」
茶化したようにパスカリはミカエルを呼ぶ
「え!?ミカっ」
「?そんなに珍しいか?いつも共同生活で風呂上がりは見てるだろ?」
驚いてる2人を余所にミカエルは冷える、とだけ言い浴槽に入った。
「皆さんお揃いですね髪のケアに時間がかかってしまいました」
しっかりと濡れているがやはり立派なカールとウェーブを保っているオペラ。
「もぉ~ごめんね~?」
胸までのロングヘアにロキ以上の筋肉だが聞き覚えのある声
「あ、あ……お前……クリーム?」エースは世界の闇を知ってしまったかのような顔をした。
「お。男?」
ロキは男と見抜けなかったのが悔しかったのかその場に倒れ込んでしまった。
「クリームでぇすっ男の娘ですっ!女の子好き!」
決めポーズを決めて、ちゃっちゃと浴槽に入っている
「気持ちいいね~ショコラ」
ショコラと楽しそうにキルシュは戯れている
「前から思ってたけどショコラってなんの生き物なんだ?」
羽根をビシャビシャと勢い良くキルシュにかけながらショコラはお風呂を楽しんでいる。
「冥界の生き物。でも凶暴じゃないし凄く強いよ」
「冥界の生き物なんだなまだ成長途中だなー」
エースはショコラを抱き上げ遊び始めた。
「へぇ~冥界の者と契約交わしてるんだね僕も混ぜて欲しいなぁ」パスカリがキルシュに興味を隠し切れていない笑顔で近寄ってくる。
「てことはキルシュ召喚紋章あるのか?」
なんらかの形で召喚獣を契約する時に身体に召喚紋章(サモン・エムブレム)を着ける、形や大きさは様々であり、常時紋章がある者、召喚時や力を借りるときに身体から浮き出る者とパターンに別れる、大きさによって力が強いという事も無い。
なんらかの形で対価を支払い契約することがほとんどである。
「あるよいっつも手袋してるから解らないよね」
キルシュは白く濁り時々淡い色の湯が混じりあいまるで絵の具のパレットのような湯船から右手を出した。
小指に鎖の召喚紋章があった。
「あ!でもスケッチの魔法が得意なのは昔からなんだショコラとは親の仕事関係で知り合ったんだ」
ショコラがエースの手から離れ湯船に飛び込んだ
「パスカリさんもあるの?」
「いんや私は力を借りるときに浮き出るタイプ」
パスカリはへへっと笑った

こうして純白の国のテストは身も心も裸の付き合いでお互いに絆を強くすることになった。

 
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