境界線と俺達

綺羅星宇宙

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1章 レシーカー

暴挙の行く末

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【呑めるだけ呑んだ、食べるだけ食べた、まだ足りない】






「さーて、と夢魔探しますっか!」
八幸達はファンタルストに出向き夢魔を探している。
「ここ最近は特に4日間起きなかった、というニュースは聞いていない」
桃安は辺りを見ながらポツリと言った。大会出場に備えいつもよりもハードなトレーニングをしているにも関わらずケロッとしている。
「んー…平和が一番だよね!あ!でもソロソロボス級てきなの倒したい!」八幸はジャラリとモーニングスターを腕に絡めた。
「臭うね」天がひと言発すると道脇からいかにも映画に出てきそうなハッカーの服を着ている姿の源涙一がいた。
「ボス級はいるよ、あと夢魔も見えていないだけでチャンといる…ほらね!」
すると地震の武器のスタンガンで夢魔を痺れさせると同時に夢魔はけたたましい声を上げ消えていった。
「誰?いきなり」少しイラッとしながら遊里は聞いた。
「レシーカーさ、今日辺りにも探してた夢魔が出そうなんでね、レーダーで探してるのさ。この奥のジャングルみたいな入口を目指してる。戦力は多いに越したことないし君達もくる?」
眼鏡をあからさまにくいっと上げながら八幸達に言った。
「や~ね~遊里どうするの?」ダグは遊里に気怠げに話しかける。
「良いさ行ってやるよ!」
遊里はズカズカと歩き始めた。

 「ぐふふふ…この世界が僕の者になれば……ぐふふふ」
甘野太郎は声の主である夢魔とその夢魔の使い魔である大きなモンスターの上に座って笑っている。
「なぁにお前の力が必要なんだよ」
夢魔は丸々太った姿をして甘野の隣に座っている。
モンスターはそのまま歩いて行った。罠に。
甘野太郎は暗く陰気な雰囲気の中学生だった、いじめられ、不登校になり、いじめていた同級生を憎んでいた。
夜間学校に入学してからは髪を奇抜にし、ピアスを1つずつあけた。夜間のため誰にも会わずにいれる。
『復習する気はないか?』そんな声が聞こえたのは最近だ、復習する機会を何よりも欲していた甘野は強く頷いた。



 「スタンガンがあんたの武器なんだね」
源涙一と共に目的地に向かって歩いて行く八達は歩いて行く遊里はダグに跨がり歩いて貰っている。
「そうだよカスタマイズも出来るし満足してるよ」
「ハッカー気取りで嫌な感じ~」
「辞めろよ遊里」
桃安に止められた遊里ほ頬を膨らましてムスッとした。
「よく勘違いされるけど“クラッカー”は犯罪者で、ハッカーは悪質ではないよ、ハッカーは歴とした職業だよ、まぁクラッカーでウイルスを造ってばらまいた所で大手企業にヘッドハンティングされるから美味しくない訳じゃないけど」
源涙一は自身の端末を見ながら目的地に辿り着いた
すると時空がグニャリと捻れ一人の魚介類と表現した方が解りやすいかもしれない。
夢魔が現れた。八幸達は武器を構えた。
「共闘といこうよ、“アッチ”は任せてる」
「あっち?」
八は顔を少し強張らせた。
「ボサッとするな!いくぞ!」
天に怒鳴られ八は何時ものように勾玉に気合いをいれ夢魔に対してなげつけた、勾玉はグワンと曲がり、見事眼に直撃し夢魔は怯んだ、怯んだ隙を遊里は見逃さず、ダグに股がり、夢魔の口にモーニングスターを投げ込んだ、夢魔の口のなかに入ると一瞬で巨大化し夢魔の顔中を鋭い針が突き刺した。
「よし!やったぜ!」
八幸と遊里はそう叫んだがやられている夢魔が大人しいはずもなく凶暴化して二人に襲いかかり始めた。
「計算済みさ」
そう一言を源涙一は溢すと自身のスタンガンを夢魔に向け夢魔に電撃を浴びせた。
夢魔は五月蝿く叫び始めたが桃安が口を塞ぐように槍を突き刺し、塵の如く消えていった。
塵になった場所にあるのは一冊のノートだ、中には夢魔のようなモンスターの絵が描かれている。
「すまない、ありがとう」
桃安は源涙一に礼を言った。
「気にしないで、巻き込んだのは僕だ」
「遊里も悪いやつじゃないんだ、すまない」
桃安はそっと胸を撫で下ろした。

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