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第2章 国立キャルメット学院の悲劇
乱入の魔族
しおりを挟む自分の意図はどうであれ、聖魔法を放ったインタル。虚をつかれたコータは咄嗟に、防御魔法の展開を始める。
「流転する万物に 理を捻じ曲げ言い奉る
荒ぶる風よ 我が手に収束せよ
暴風圧縮"ルドラ"」
瞬間、コータの前には光がこぼれ、円形に魔法陣が組まれる。
そしてその魔法陣の1つ1つから、荒ぶる風が溢れ出す。これまで発動してきた魔法のどれにも勝る威力の風が1箇所に集められ、圧縮されていく。
圧縮された風は薄い楕円形を形成する。
風の楕円形に対し、聖光一閃が接触する。
接触と同時に、小爆発がおき、ただでさえ抉れていた大地がさらに抉れ、一つ下の地層が露わになる。
「化け物と化け物の戦いを見てる感じだ」
そんな感想を漏らしたククッス。そんなククッスに、隣に立つモモリッタが言い放つ。
「みンナを迎エに行っテ」
「あ、あぁ」
常軌を逸した戦いに目を奪われていたククッスは、模擬戦争が行われていた森へとかけ出した。
その瞬間、先程の爆発とは比べ物にならない大爆発が起きた。森へと向かおうとしていたククッスは、その勢いにやられて吹き飛ばされる。
モモリッタも同様だ。
「はぁ……、はぁ……」
暴風圧縮と聖光一閃が相殺されたのだ。
聖光一閃でかなりの魔力を消費したのだろう。インタルは肩で呼吸をし、疲れきった表情でコータを見る。
蒼の瞳から放たれる光が、一瞬強くなる。その瞬間、コータはインタルとの距離を一気に詰める。
爆風により砂塵が舞っている。明瞭とはかけ離れた視界の中、コータは確実にインタルの腹部に剣を突き立てた。
「ぐはッ」
嗚咽のような声がこぼれ、口端から一筋の血が流れる。
砂塵は緩やかにおさまっていく。徐々に良好になっていく。その中央で、インタルは膝をついて虚ろな目を浮かべている。
「この程度でッ……」
血反吐をこぼしながら、インタルは自分に刺さる刃を握る。
手のひらが斬れているのだろう。握った所から、ドクドクと血が流れている。銀色の刀身に赤が染まっていく。
「万物、これを以て移動を開始せよ
疾風到来」
そんなインタルに向かって、コータは無慈悲に言い放つ。手のひらをインタルに向け、超至近距離で魔法を放たんとする。
瞬間的に手に小さな魔法陣が展開され、そこから風が吹き荒れ始める。
風が意志を持ち、インタルに襲いかかろうとした瞬間――
「残念だけど、まだ殺させないわよ?」
妖艶な声がコータの耳朶を打った。
その声と同時に、手に展開された魔法陣に亀裂が入り、魔法陣が崩壊する。
崩壊と共に、吹き出した風は姿を消す。僅かに残った風は、インタルの頬を掠めるも、そよ風のようなもの。ダメージなど与えられるわけがない。
コータは自分の魔法を止められたことに怒りを覚えたように、蒼の目を細め、睨むように声のした方を見た。
声がしたのは上、空からだ。そこには1人の少女が優雅に浮いていた。
露出度の高い濃紺のドレスに身を包み、黒衣のマントを羽織っている。
どのような物でも吸い込んでしまいそうなほどに大きな漆黒の瞳は、しっかりとコータを捉えている。
筋の通った鼻に、ふっくらとした唇、長いまつ毛。
どこをとってもあまりに端麗で、作り物のようにさえ感じられる。
「ウルアルネ……様?」
「もう同格なんだから、様はいらないわ」
怯えた様子のインタルに、ウルアルネは妖しく微笑む。
「人間なんてゴミを駒にしようだなんて、インタルも面白いことを考えるわね?」
その言葉にインタルは、俯くだけで何も答えない。魔王に反逆を起こすためだとは、口が裂けても言えないのだ。
「どんな目的であってもいいわ。今回の収穫は、インタルが聖魔法を使えたことだから」
インタルの陰謀などに興味すら示さないウルアルネは、横目でインタルを捉えながら告げた。
そんなウルアルネに対し、コータはゆっくりと手のひらを向けた。
「万物、これを以て移動を開始せよ
疾風到来」
小さな魔法陣を描き、凝縮された暴風がウルアルネに襲いかかろうとする。
だが、ウルアルネはその風に対しても驚いた様子すら見せずに、冷静に人差し指を立てた。
「喰らい尽くせ 常世ノ闇"エイヴィ"」
瞬間、人差し指の上に小さな黒球が出現する。黒球からこぼれる魔力は、充てられるだけで卒倒してしまいそうなほどに強い。
そのあまりの威力に、インタルの表情は引き攣り、恐怖を隠せていない。
そんな魔法に対し、コータは恐れを抱いた様子もなく、疾風到来を向かわせる。
だが風は刹那の間に姿を消した。
生み出されたはずの風は、存在しなかったように、小さな黒球に触れた瞬間に消えた。
「これが実力差よ」
整った顔に笑顔を浮かべ、ウルアルネはコータとの距離を縮める。そして、人差し指を向けた。
「死ね」
言葉に呼応するかのように、黒球は人差し指から離れてコータに向かって飛んだ。
移動速度こそ遅いが、ひしひしと伝わってくる魔力の波動により、動きを制限される。
そしてその瞬間は訪れた。
黒球がコータの体に触れる、その瞬間だ。
「流転する万物に 理を捻じ曲げ言い奉る
荒ぶる風よ 我が手に収束せよ
暴風圧縮"ルドラ"」
詠唱を唱えた。詠唱の途中で、黒球はコータの体に触れた。尋常ではない量の血が吹き飛び、立っていることすら無理だろうと思わせた。だが、コータは表情一つ変えずに詠唱を終えた。
同時に、円形に現れた魔法陣が薄い楕円形を召喚する。
その魔力の波動に充てられたのか、黒球は僅かに押し返される。その僅かな隙間に楕円形を忍ばせる。
次の瞬間、楕円形と小さな黒球が触れる。
大爆発と呼んでもおかしくは無い、爆発が起きる。
ウルアルネもコータも、その場から大きく後方へと飛ばされる。
「これを防ぐなんて」
少女の顔にはじめて驚きが刻まれる。コータは柄を握り、間合いを詰めるべく地を蹴る。だが、コータは前に進むのではなく、その場に倒れ込んだ。
「流石に魔力切れですか?」
短くそう告げたウルアルネは、インタルの首元をぐっと掴む。
「さぁ、帰りますよ」
そう言うや、ウルアルネはふわっ、と宙に浮く。右手でインタルを掴みあげているなどとは、微塵も感じさせない。あの小さな体のどこに、そんな力があるのだろうか。
――今回はここまで。早く会いに来てね、待ってるよ
そんなことが脳裏に過ぎった瞬間、コータの頭の中にはそんな言葉が流れた。
そして同時に、全身に耐え切れないほどの痛みが襲いかかり、断末魔のような叫びを上げる。
「コータ!」
そんなコータを見たモモリッタが、急いで駆け寄る。全身に傷があり、今もまだ血が吹き出し続けている。このままでは、大量出血でいつ死んでしまってもおかしくは無いかもしれない。
モモリッタはうつ伏せに倒れているコータを、仰向けにする。そして気づいた。
コータの瞳がいつもの黒色に戻っていることに。
その事に安堵を覚えながら、モモリッタは氷魔法を発動させた。
コータの傷口を塞ぐように、薄い氷が膜を張るイメージ。
そう強く意識し、魔力を込める。瞬間、仄かに水色の光が放たれ、コータの傷口を覆うように氷が現れた。
「こレくライまでシカ、できナイヨ」
段々と人間離れした話し方になってきている。それは自分でも気づいていた。はやく、どうにかしなければ。
だが、だからといって傷まみれのコータを置いていくことなどできるわけが無い。
苦悶の表情を浮かべ、小さな音を洩らしているコータを見つめながら、呟く。
「がンバっテ」
「あ……りが……とう」
全身が痛むのを堪え、コータはそう返事をする。そこへ、新たな声がした。
「みんな連れ戻ったぞ」
声はククッスだ。背には前衛をしていたバニラとガースの二人を背負っている。
後衛をしていたマレアは怪我をしてはいるが、自分で歩けている。問題はリゼッタだろう。
ククッスによってお姫様抱っこで戻ってきたリゼッタの衣服には、大量に血が染み出している。
一刻の猶予もないだろう。
「早ク……治療をシナイと」
オーガの姿になりつつあるモモリッタが、リゼッタの方へと歩み寄ろうとする。しかし、それをマレアが防ぐ。
「あなたはまだモモリッタかもしれない。でも、その見た目で信じることは出来ないわ」
「……」
「それに、あなたは回復魔法を使えるの?」
「ソ、ソレは……」
「現にコータのことだって治せてないでしょ。傷口を塞ぐのは私だってできるわ」
強く言いきられ、モモリッタは歯を食いしばるしか出来なかった。見た目はほとんどオーガになっており、角が出てしまえば完全にオーガだ。
それに回復魔法が使えないのもその通り。
――だからって、そんな言い方……
悔しい思いが込み上げ、釣りあがったオーガらしい目から涙が溢れ出す。
居ても立っても居られなくなったのか、モモリッタは駆け出し、その場を後にした。
「流石に言い過ぎなんじゃ……」
抱えていたリゼッタを大地に下ろし、それからバニラもガースを下ろす。
「大丈夫よ。あの子はあんな言葉でめげる子じゃないから」
厳しい言葉を投げつけたマレアの瞳には、慈愛が満ちており、何か希望があるようにも見えた。
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