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6歳
170 賢い感じの六歳
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「ジョナス! ジョナスはどこですかぁ」
訓練場にて。ありったけの大声で叫び始めたぼくに、シャルお兄さんが若干引いている。ぼく人探し得意と宣言してから叫んでみれば、訓練場にいた騎士たちが慌てたように「ジョナスはどこだっ!」とバタバタし始める。
そうしてしばらく待っていれば、多分ジョナスはどこからか出てくるのだ。すごいでしょうとシャルお兄さんを振り返れば「探し方が斬新ですね」とお褒めの言葉をいただいた。ぼくは常識にとらわれない柔軟な思考を持った六歳である。
思った通り、ジョナスはふらふらとぼくの前に姿を現した。タオルで汗を拭いながらやってきたジョナスは、片手に刃を潰した練習用の剣を握っていた。真面目に訓練していたのだ。邪魔をしてしまってちょっぴり申し訳ない。
「ジョナス。訓練ごくろう」
ぼくの記憶では、ジョナスは朝も訓練に励んでいた。暇さえあれば素振りでもしているのだろうか。なんて真面目なお兄さん。こんなにいい人なのに、どうしてみんなジョナスの悪口言うのだろうか。やっぱりリオラお兄様がジョナスに裏で嫌がらせしているのかも。弟として、兄の愚行を申し訳なく思う。代わりに謝罪しておこうと、ぼくの目の前で足を止めたジョナスに、ぺこりと頭を下げておく。
「ジョナス。ごめんね。リオラお兄様の代わりに、ぼくが謝っておきます」
「リオラ様の代わりに? リオラ様がなにか?」
きょとんとした顔で首を傾げるジョナスは、「アル様が頭を下げる必要はないですよ」と、やんわりぼくを制止してくれる。やっぱり優しいお兄さんだ。こんなに性格のよろしいお兄さんを、どうしてみんな悪く言うのだろうか。
ぺこぺこするぼくの隣で、シャルお兄さんが困ったように頬を掻いている。背後では、賑やかなロルフが「アル様が謝る必要なんてないですよ! てかこれ本当になんの謝罪ですか?」と、ひとりでバタバタしている。
訓練場に集まっていた騎士たちが、ちらちらと視線を投げてくる。ここまで注目されると、ちょっぴり話がしにくい。ぼくは今から、ジョナスの恋人さんが誰かを聞き出すのだ。すごくデリケートな話題である。大勢の人の前で問いただせば、ジョナスが嫌な気持ちになってしまうかも。
気遣いのできる六歳なぼくは、ジョナスの手を引く。そのまま人目の少ない場所に移動するのだが、なぜかロルフとシャルお兄さんもついてくる。
「ロルフ。ぼくは、今からジョナスと内緒のお話をするから。ロルフはついてこないで」
「え!? なんで俺だけ仲間外れに?」
「ロルフだけじゃない。シャルお兄さんも、ここで待っていてください」
ぼくはジョナスとふたりで話しますと宣言してみるが、ロルフは「そんなのダメですよ!」と一歩も引かない。なんて頑固なお世話係なのだ。
おまけにシャルお兄さんも引かない。ぼくの話を聞かなかったことにして、何食わぬ顔で追いかけてくる。
ぼくに手を引かれて、腰を屈めたままついてくるジョナスが苦笑している。
「アル様。私は別にふたりが一緒でも構いませんよ」
「ジョナス」
最終的には、空気をバッチリ読んだジョナスが折れてくれた。なんていい人。我儘ばかりのロルフとは、えらい違いである。
とりあえず訓練中の騎士たちから離れようと、騎士棟の裏に移動する。人のいない建物の影を陣取ってから、いよいよ本題だ。
「ジョナス。突然こんなこと聞いて、ごめんね。でもどうしても気になるから、聞いていい?」
「はい。なんでしょうか」
にこやかな笑顔で佇むジョナスは、口元のホクロがセクシーだ。思わず凝視してから、それどころではないと首を振る。
「あのですね。ジョナスの恋人さんが誰なのか、ちょっとぼくに教えてほしいです」
「私の恋人、ですか?」
目をぱちぱちさせるジョナスは、予想外の問いかけに戸惑っているようだった。
しかしすぐに柔和な笑みを作ると、ぼくと目線を合わせてくれる。横髪をさらっと耳にかける仕草に釘付けとなっていれば、ジョナスが遠慮気味に口を開いた。
「生憎、私にそういった相手はおりません」
「え」
なぜか恋人の存在を否定するジョナス。これはきっとぼくが六歳だからだ。こういうとき、子供って不便だと思う。自分ではしっかりしているつもりなのに、周りからはどうしても子供扱いされてしまうのだ。
しょんぼり肩を落としたぼくは、けれどもここで諦めるわけにはいかない。こっそり拳を握れば、ぼくの決意を察したらしいロルフが「アル様、頑張ってください!」と励ましてくれる。その声援に背中を押される形で、再びジョナスを見上げる。
「あのですね、ぼくは六歳ですけど。賢い感じの六歳なので。大丈夫です」
「賢い感じの六歳……?」
戸惑うジョナスに、だから恋人さんの存在内緒にしなくても大丈夫と伝えるが、いまいち反応が鈍い。
「ぼく、秘密は守れます。みんなに言いふらしたりしません。ロルフは、秘密守るの得意じゃないけど」
「俺だって秘密のひとつやふたつくらい守れますが!?」
ロルフがすごい勢いで抗議してくるけど、無視しておく。ロルフは、ぼくがやったことをすべてリオラお兄様たちに報告してしまう。内緒話が不得意なのだ。
文句を言うロルフを横目に、ジョナスを促す。けれども苦笑を浮かべるだけの彼は、困ったような視線をシャルお兄さんに注いでいる。前髪がお邪魔で表情の見えないシャルお兄さんも、なんだか困惑しているようだ。
ぼくってそんなにお子様に見えるのだろうか。まぁ、六歳なんだけど。でも前世の記憶を持っている賢い系の六歳である。どんと任せてくれて大丈夫なんだけどなぁ。
訓練場にて。ありったけの大声で叫び始めたぼくに、シャルお兄さんが若干引いている。ぼく人探し得意と宣言してから叫んでみれば、訓練場にいた騎士たちが慌てたように「ジョナスはどこだっ!」とバタバタし始める。
そうしてしばらく待っていれば、多分ジョナスはどこからか出てくるのだ。すごいでしょうとシャルお兄さんを振り返れば「探し方が斬新ですね」とお褒めの言葉をいただいた。ぼくは常識にとらわれない柔軟な思考を持った六歳である。
思った通り、ジョナスはふらふらとぼくの前に姿を現した。タオルで汗を拭いながらやってきたジョナスは、片手に刃を潰した練習用の剣を握っていた。真面目に訓練していたのだ。邪魔をしてしまってちょっぴり申し訳ない。
「ジョナス。訓練ごくろう」
ぼくの記憶では、ジョナスは朝も訓練に励んでいた。暇さえあれば素振りでもしているのだろうか。なんて真面目なお兄さん。こんなにいい人なのに、どうしてみんなジョナスの悪口言うのだろうか。やっぱりリオラお兄様がジョナスに裏で嫌がらせしているのかも。弟として、兄の愚行を申し訳なく思う。代わりに謝罪しておこうと、ぼくの目の前で足を止めたジョナスに、ぺこりと頭を下げておく。
「ジョナス。ごめんね。リオラお兄様の代わりに、ぼくが謝っておきます」
「リオラ様の代わりに? リオラ様がなにか?」
きょとんとした顔で首を傾げるジョナスは、「アル様が頭を下げる必要はないですよ」と、やんわりぼくを制止してくれる。やっぱり優しいお兄さんだ。こんなに性格のよろしいお兄さんを、どうしてみんな悪く言うのだろうか。
ぺこぺこするぼくの隣で、シャルお兄さんが困ったように頬を掻いている。背後では、賑やかなロルフが「アル様が謝る必要なんてないですよ! てかこれ本当になんの謝罪ですか?」と、ひとりでバタバタしている。
訓練場に集まっていた騎士たちが、ちらちらと視線を投げてくる。ここまで注目されると、ちょっぴり話がしにくい。ぼくは今から、ジョナスの恋人さんが誰かを聞き出すのだ。すごくデリケートな話題である。大勢の人の前で問いただせば、ジョナスが嫌な気持ちになってしまうかも。
気遣いのできる六歳なぼくは、ジョナスの手を引く。そのまま人目の少ない場所に移動するのだが、なぜかロルフとシャルお兄さんもついてくる。
「ロルフ。ぼくは、今からジョナスと内緒のお話をするから。ロルフはついてこないで」
「え!? なんで俺だけ仲間外れに?」
「ロルフだけじゃない。シャルお兄さんも、ここで待っていてください」
ぼくはジョナスとふたりで話しますと宣言してみるが、ロルフは「そんなのダメですよ!」と一歩も引かない。なんて頑固なお世話係なのだ。
おまけにシャルお兄さんも引かない。ぼくの話を聞かなかったことにして、何食わぬ顔で追いかけてくる。
ぼくに手を引かれて、腰を屈めたままついてくるジョナスが苦笑している。
「アル様。私は別にふたりが一緒でも構いませんよ」
「ジョナス」
最終的には、空気をバッチリ読んだジョナスが折れてくれた。なんていい人。我儘ばかりのロルフとは、えらい違いである。
とりあえず訓練中の騎士たちから離れようと、騎士棟の裏に移動する。人のいない建物の影を陣取ってから、いよいよ本題だ。
「ジョナス。突然こんなこと聞いて、ごめんね。でもどうしても気になるから、聞いていい?」
「はい。なんでしょうか」
にこやかな笑顔で佇むジョナスは、口元のホクロがセクシーだ。思わず凝視してから、それどころではないと首を振る。
「あのですね。ジョナスの恋人さんが誰なのか、ちょっとぼくに教えてほしいです」
「私の恋人、ですか?」
目をぱちぱちさせるジョナスは、予想外の問いかけに戸惑っているようだった。
しかしすぐに柔和な笑みを作ると、ぼくと目線を合わせてくれる。横髪をさらっと耳にかける仕草に釘付けとなっていれば、ジョナスが遠慮気味に口を開いた。
「生憎、私にそういった相手はおりません」
「え」
なぜか恋人の存在を否定するジョナス。これはきっとぼくが六歳だからだ。こういうとき、子供って不便だと思う。自分ではしっかりしているつもりなのに、周りからはどうしても子供扱いされてしまうのだ。
しょんぼり肩を落としたぼくは、けれどもここで諦めるわけにはいかない。こっそり拳を握れば、ぼくの決意を察したらしいロルフが「アル様、頑張ってください!」と励ましてくれる。その声援に背中を押される形で、再びジョナスを見上げる。
「あのですね、ぼくは六歳ですけど。賢い感じの六歳なので。大丈夫です」
「賢い感じの六歳……?」
戸惑うジョナスに、だから恋人さんの存在内緒にしなくても大丈夫と伝えるが、いまいち反応が鈍い。
「ぼく、秘密は守れます。みんなに言いふらしたりしません。ロルフは、秘密守るの得意じゃないけど」
「俺だって秘密のひとつやふたつくらい守れますが!?」
ロルフがすごい勢いで抗議してくるけど、無視しておく。ロルフは、ぼくがやったことをすべてリオラお兄様たちに報告してしまう。内緒話が不得意なのだ。
文句を言うロルフを横目に、ジョナスを促す。けれども苦笑を浮かべるだけの彼は、困ったような視線をシャルお兄さんに注いでいる。前髪がお邪魔で表情の見えないシャルお兄さんも、なんだか困惑しているようだ。
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