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27 なに言ってんの
昼食後、再びラーシュの執務室に放り込まれた俺は「いい子にしてるんだよ」というラーシュの言葉にこくこく頷いた。
すぐに戻ると言い置いて、ラーシュは早足に出ていく。
ひとり残された俺は、ソファに両足を投げ出して座る。そういえば、ギルドカードをラーシュにとられたままだ。返してほしいが、そんなこと言える雰囲気ではない。ギルドで仕事をするには、あのカードが必須なのだ。
勝手に抜け出した俺も悪かったけど、そんなに怒らなくても。
だがラーシュが保護者として心配するのも当然だろう。やっぱり勝手に抜け出した俺が全面的に悪いな。ラーシュが戻ってきたら謝ろう。そう考えていると、早速ラーシュが戻ってきた。
「あ、ラーシュさん。あの」
「イツキくん、なんかお菓子もらったんだけど食べる?」
えっと困惑する俺の隣に腰を下ろして、ラーシュは手にしていた可愛らしい包みを開ける。中身はクッキーだ。
「誰にもらったの?」
「なんか事務の子に」
騎士団は大きな組織らしくて、騎士以外にも様々な人が働いている。その中には事務職を請け負う人もいる。
「それって女の人?」
「うん。お菓子作りが趣味なんだって。作りすぎたからどうぞって」
「へ、へぇ?」
それ絶対に単なる口実だろう。
ラーシュはイケメンだからモテると、ミーケルが言っていた。しかし付き合ってから後は続かないらしいけど。
その女の子、ラーシュに気があるんじゃ。
急にそわそわする俺であったが、ラーシュのほうはなんとも思っていないらしい。おもむろにクッキーを一枚取ると普通に食べた。
「うん、美味しい」
そう言って、残りを俺に渡してくる。
「あとはイツキくんが食べなよ」
「え、でもこれはラーシュさんへのプレゼントなんじゃ」
「プレゼントって大袈裟な。作りすぎただけだってよ」
だからそれはラーシュにクッキーを渡すための口実なのでは?
戸惑う俺がクッキーの包みを片手に固まっていると、不思議そうに首を傾げたラーシュが俺の脇の下に手を入れてくる。そうして当然のように抱き上げて、膝の上にのせられてしまう。
「ちょっと……!」
俺の抗議を無視して、ラーシュは背後から抱きしめるように手を回してくる。俺の手にあったクッキーを一枚取ると、「はい、あーん」と口元に押し付けてきた。
逃げられずに、クッキーを口にする。甘くて美味しい。
もぐもぐする俺を抱きしめつつ、ラーシュがもう一枚差し出してくる。
「ラーシュさん! 俺、やっぱり冒険者に」
「イツキくん、あーん」
「ちょっ」
次々にクッキーを口に入れられて、満足に話をさせてもらえない。むすっと眉間に皺を寄せていると、俺の顔を覗き込んだラーシュが「イツキくん、これ全部食べてね?」と目を細めた。
なんだか怒っている気配を感じて、ひゅっと息を呑む。そんな俺に気がついていながら、ラーシュはにこにこと口元に笑みを浮かべる。
「僕の言うこと聞かないで勝手にお出かけしたイツキくんはお腹空いてるでしょ?」
「……っ!」
いや今お昼食べたばっかりなんだけど。
逃がさないと言わんばかりに、腰に回された腕に力が込められる。
怒っている。これは確実に怒っている。
以前から小言の多いラーシュではあったが、こんな風に本気で怒っているのは初めてかもしれない。そんなにまずいことをしただろうか。
冷や汗を流す俺の前に、ラーシュが容赦なくクッキーを差し出してくる。幸いクッキーはたいした量ではなかった。
「はい、これで最後だよ」
にこりと笑顔で差し出されたクッキーを咀嚼する。全部食べ終わると、ラーシュが「偉い偉い」と言いながらぎゅっと抱きついてきた。なんでクッキー食べたくらいで褒められているのだろうか。
「イツキくん、全然大きくならない。ご飯美味しくない?」
「いや、俺はもう二十歳なんで。これ以上大きくはなれないかも」
「あぁ、そうだったね」
忘れてたとこぼすラーシュは、俺の背中に顔を埋めてため息を吐いてしまう。またこれか。なんで人の背中で落ち着くんだよ。
されるがままになっていると、ラーシュが顔を離した。けれども俺を離すことはなく、ぎゅっと抱きついてくる。俺の肩に顎をのせてきたラーシュ。その距離の近さにびっくりしてしまう。
「クッキー、美味しかった?」
「は、はい」
「そう、よかった。じゃあその子にもイツキくんが美味しいって言ってたよって伝えておくね」
「それはちょっと」
どうなのか。
クッキーくれた女性は、ラーシュに気があるんじゃないのか。ラーシュがクッキーを俺に食べさせたと知ったら悲しむのでは?
けれどもラーシュが、その女性をまったく気にしていないことが伝わってきて、妙に安心する自分がいる。
これはあれだ。ラーシュに恋人ができて、俺がラーシュの家から追い出されると困るからだ。それ以上の意味はない、はず。
密着してくるラーシュのことが気になって、そわそわする。
「あの、ラーシュさん。仕事は?」
「うん、やるよ。ちゃんとやる」
そう言いながらも離れる気配のないラーシュは、俺の肩に顎をのせたまま目を閉じてしまう。
もう怒ってないのだろうか?
ラーシュの考えていることが、わからない。
「イツキくん。冒険者になってどうしたいの? 何か欲しい物があるなら言って。僕が買ってあげるから」
目を閉じたままのラーシュが、静かな声音で言う。
「何が欲しいの? 美味しそうなお菓子でも見つけた? それともぬいぐるみ?」
ラーシュの中での俺のイメージどうなってんだ。
「俺は大人なの。ラーシュさんだってぬいぐるみなんて買わないでしょ」
拗ねたように言い返すと、ラーシュが「うーん?」と掠れた声を出す。耳元でそんな声を出されて、なんか背中がむずむずした。
「僕は、ぬいぐるみよりもイツキくんがいいかなぁ。イツキくんより可愛いぬいぐるみなんてないよ」
「なに言ってんの!?」
意味わからんとラーシュの腕から脱出を試みるが、俺が力でラーシュに敵うわけもなく。
「あー、どうしようか。ちょっと面倒見るだけのつもりだったのに」
俺の耳元でボソボソ呟いたラーシュは、その後も「どうしようかね」とひとり困ったように眉を寄せていた。
すぐに戻ると言い置いて、ラーシュは早足に出ていく。
ひとり残された俺は、ソファに両足を投げ出して座る。そういえば、ギルドカードをラーシュにとられたままだ。返してほしいが、そんなこと言える雰囲気ではない。ギルドで仕事をするには、あのカードが必須なのだ。
勝手に抜け出した俺も悪かったけど、そんなに怒らなくても。
だがラーシュが保護者として心配するのも当然だろう。やっぱり勝手に抜け出した俺が全面的に悪いな。ラーシュが戻ってきたら謝ろう。そう考えていると、早速ラーシュが戻ってきた。
「あ、ラーシュさん。あの」
「イツキくん、なんかお菓子もらったんだけど食べる?」
えっと困惑する俺の隣に腰を下ろして、ラーシュは手にしていた可愛らしい包みを開ける。中身はクッキーだ。
「誰にもらったの?」
「なんか事務の子に」
騎士団は大きな組織らしくて、騎士以外にも様々な人が働いている。その中には事務職を請け負う人もいる。
「それって女の人?」
「うん。お菓子作りが趣味なんだって。作りすぎたからどうぞって」
「へ、へぇ?」
それ絶対に単なる口実だろう。
ラーシュはイケメンだからモテると、ミーケルが言っていた。しかし付き合ってから後は続かないらしいけど。
その女の子、ラーシュに気があるんじゃ。
急にそわそわする俺であったが、ラーシュのほうはなんとも思っていないらしい。おもむろにクッキーを一枚取ると普通に食べた。
「うん、美味しい」
そう言って、残りを俺に渡してくる。
「あとはイツキくんが食べなよ」
「え、でもこれはラーシュさんへのプレゼントなんじゃ」
「プレゼントって大袈裟な。作りすぎただけだってよ」
だからそれはラーシュにクッキーを渡すための口実なのでは?
戸惑う俺がクッキーの包みを片手に固まっていると、不思議そうに首を傾げたラーシュが俺の脇の下に手を入れてくる。そうして当然のように抱き上げて、膝の上にのせられてしまう。
「ちょっと……!」
俺の抗議を無視して、ラーシュは背後から抱きしめるように手を回してくる。俺の手にあったクッキーを一枚取ると、「はい、あーん」と口元に押し付けてきた。
逃げられずに、クッキーを口にする。甘くて美味しい。
もぐもぐする俺を抱きしめつつ、ラーシュがもう一枚差し出してくる。
「ラーシュさん! 俺、やっぱり冒険者に」
「イツキくん、あーん」
「ちょっ」
次々にクッキーを口に入れられて、満足に話をさせてもらえない。むすっと眉間に皺を寄せていると、俺の顔を覗き込んだラーシュが「イツキくん、これ全部食べてね?」と目を細めた。
なんだか怒っている気配を感じて、ひゅっと息を呑む。そんな俺に気がついていながら、ラーシュはにこにこと口元に笑みを浮かべる。
「僕の言うこと聞かないで勝手にお出かけしたイツキくんはお腹空いてるでしょ?」
「……っ!」
いや今お昼食べたばっかりなんだけど。
逃がさないと言わんばかりに、腰に回された腕に力が込められる。
怒っている。これは確実に怒っている。
以前から小言の多いラーシュではあったが、こんな風に本気で怒っているのは初めてかもしれない。そんなにまずいことをしただろうか。
冷や汗を流す俺の前に、ラーシュが容赦なくクッキーを差し出してくる。幸いクッキーはたいした量ではなかった。
「はい、これで最後だよ」
にこりと笑顔で差し出されたクッキーを咀嚼する。全部食べ終わると、ラーシュが「偉い偉い」と言いながらぎゅっと抱きついてきた。なんでクッキー食べたくらいで褒められているのだろうか。
「イツキくん、全然大きくならない。ご飯美味しくない?」
「いや、俺はもう二十歳なんで。これ以上大きくはなれないかも」
「あぁ、そうだったね」
忘れてたとこぼすラーシュは、俺の背中に顔を埋めてため息を吐いてしまう。またこれか。なんで人の背中で落ち着くんだよ。
されるがままになっていると、ラーシュが顔を離した。けれども俺を離すことはなく、ぎゅっと抱きついてくる。俺の肩に顎をのせてきたラーシュ。その距離の近さにびっくりしてしまう。
「クッキー、美味しかった?」
「は、はい」
「そう、よかった。じゃあその子にもイツキくんが美味しいって言ってたよって伝えておくね」
「それはちょっと」
どうなのか。
クッキーくれた女性は、ラーシュに気があるんじゃないのか。ラーシュがクッキーを俺に食べさせたと知ったら悲しむのでは?
けれどもラーシュが、その女性をまったく気にしていないことが伝わってきて、妙に安心する自分がいる。
これはあれだ。ラーシュに恋人ができて、俺がラーシュの家から追い出されると困るからだ。それ以上の意味はない、はず。
密着してくるラーシュのことが気になって、そわそわする。
「あの、ラーシュさん。仕事は?」
「うん、やるよ。ちゃんとやる」
そう言いながらも離れる気配のないラーシュは、俺の肩に顎をのせたまま目を閉じてしまう。
もう怒ってないのだろうか?
ラーシュの考えていることが、わからない。
「イツキくん。冒険者になってどうしたいの? 何か欲しい物があるなら言って。僕が買ってあげるから」
目を閉じたままのラーシュが、静かな声音で言う。
「何が欲しいの? 美味しそうなお菓子でも見つけた? それともぬいぐるみ?」
ラーシュの中での俺のイメージどうなってんだ。
「俺は大人なの。ラーシュさんだってぬいぐるみなんて買わないでしょ」
拗ねたように言い返すと、ラーシュが「うーん?」と掠れた声を出す。耳元でそんな声を出されて、なんか背中がむずむずした。
「僕は、ぬいぐるみよりもイツキくんがいいかなぁ。イツキくんより可愛いぬいぐるみなんてないよ」
「なに言ってんの!?」
意味わからんとラーシュの腕から脱出を試みるが、俺が力でラーシュに敵うわけもなく。
「あー、どうしようか。ちょっと面倒見るだけのつもりだったのに」
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