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番外編
冒険者イツキ4
「いいか? 獲物は基本一発で仕留めろ。じゃないと面倒なことになる。あと動物の習性は頭に入れておけ。まずはうさぎなんかの小さい獲物を狙うといい」
「……」
「聞いてんのか?」
「あ、えっと。俺、狩りはやらないので」
「だから今俺が教えてやってんだろうが!」
突然大声を出すモーリスに、俺はその場で立ち尽くす。
街中でモーリスに捕まった俺は、なぜかそのまま森に連れてこられていた。そこで急に始まったのが、モーリスによる狩りのやり方講座だった。どうしてこんなことに。
俺の肩掛けカバンに入っていた短刀を一瞥したモーリスは「そんなナイフみたいなやつで狩りができるわけねぇだろ! ふざけてんのか!?」とお怒りになった。だから俺は狩りはやらないんです。
俺の話に耳を傾けないモーリスは、一方的に狩りのコツを教えてくれる。どうやら俺が薬草採取しかやっていないと知って、あれこれ心配してくれたらしい。手っ取り早く稼ぐには狩りだと言い出したのだ。
騎士団でも冒険者ギルドでも問題児扱いされていたモーリスだが、別に悪い人というわけじゃなかった。どうやら俺と話がしたくて声をかけたというのは本当だったらしい。おまけに俺の事情を聞いて、俺が早く稼げるようにとあれこれ教えようとしてくれる。根はすごくいい人だ。
たぶん言葉が足りなくて、おまけに変な威圧感があるから誤解されがちなのだろう。思えば最初に俺に声をかけたときも一方的だった。
頑張って俺に狩りのやり方を説明してくれる彼を見ていれば、もう恐怖なんてどこかに飛んでいってしまった。
「おまえみたいなガキを放り出して、冒険者として勝手に生きていけなんて役人もひどいことをするもんだな」
「あー、違います。冒険者は俺がやりたいって言い出したんです。ちゃんと家も生活費もあるのでご心配なく」
「そうなのか?」
疑いの目を向けてくるモーリスに、俺は勢いよく頷いてみせる。どうやらモーリスは、俺がこの知らない異世界でどうにか生きるために冒険者業を始めたと思っているらしかった。それで俺のことをずっと見ていたのか。小柄な体格のせいでギルド内でも悪目立ちしている自覚はあった。俺が異世界から落ちてきたということは、もうあちこちで知られている。
ちゃんと保護者もいるし、国から生活費ももらっている。冒険者は単にかっこいいからやってみただけだと説明すれば、モーリスはようやく納得してくれた。
「それで薬草ばっか集めてたのか」
「はい。ちょっとしたお小遣い稼ぎです。生活はちゃんとできているので大丈夫です」
ぺこりと頭を下げて、そろそろと後退りをする。
「あの、ありがとうございました。じゃあ俺はこれで」
俺が狩りなんてやったら絶対ラーシュに怒られる。危ないことはしないという条件で冒険者活動を許してもらっているのだ。
とっとと帰ろうと踵を返したのだが、あっさりモーリスに首根っこを掴まれてしまった。
「……なんか食うか?」
「え?」
吐き出された言葉の意味を考えているうちに、モーリスは俺の手を引いてどんどん進んでしまう。森を抜けて、冒険者ギルドにたどり着いた彼は、ギルド内の食堂に腰を下ろした。
「好きなの食え」
「え、でも」
なんでこうなるんだ。
もうすぐ夕食の時間なんだけど。けれども勝手にあれこれ注文してしまうモーリスは、次々と俺の前に料理を並べる。
この状況で断るなんて俺にはできない。ありがとうございますと言って、食べてみる。
「美味しい!」
ちょっと濃いめの味付けで美味しい。
「ほら、これも食え」
「ありがとうございます」
あれもこれもと食べてみるが、全部美味しい。そのうち満腹になって手を止めると、モーリスが「まだ食えるだろ!」とお怒りになる。
「もうお腹いっぱいです」
「そんなんじゃいつまで経っても大きくなれないぞ」
「たぶんもう大きくなれないので……」
モーリスは声が大きい。
まだ夕食にはちょっと早い時間だが、依頼を終えてギルドに報告へと訪れる冒険者の姿がちらほら見え始める。
そんな中、先程から俺たちの様子を窺っていたハンスが遠慮気味に寄ってきた。
「イツキくん? そろそろ帰らないとラーシュさんが心配するんじゃ」
「あっ」
過保護気味なラーシュである。帰宅して俺が家にいなかったら、心配してあちこち捜しに行ってしまうだろう。慌てて立ち上がった俺は、モーリスに「ありがとうございました」と頭を下げておく。
「もう帰らないと」
「そうか。じゃあまた明日」
また明日?
困惑している間に、ハンスが俺の背中を押してモーリスから遠ざける。食事を続けるモーリスが見えなくなったあたりで、ハンスが心配そうに眉を下げた。
「大丈夫だった?」
「あ、はい。モーリスさん、そんなに悪い人じゃありませんでした」
「ならいいけど」
ちょっと接してみてわかったのだが、モーリスは声が大きい。あの見た目で大声を出すものだから、怖い人だと誤解されているのだろう。あれは単に声が大きいだけで、怒っているわけではないらしい。
ハンスに促されて帰宅する。
今日はモーリスと一緒にいたので薬草は採取できなかった。稼ぎはゼロ。別にいいけど。
しばらくするとラーシュも帰宅してきた。
「今日はなにしてたの?」
着替えながら問いかけてくるラーシュに、俺はちょっと迷いながらも冒険者ギルドに行ったことを白状した。
俺が狼に襲われた一件を思い出したのだろう。ちょっぴり眉を寄せたラーシュは、心配そうに「怪我はない?」と尋ねてくる。
「うん。大丈夫」
今日は森の入り口付近でずっとモーリスの話を聞いていただけ。聞けばモーリスは、あのギルド内でも相当優秀な冒険者らしい。
帰ってきたのがつい先程だったので、まだ夕食の準備ができていない。ラーシュが手際よく料理するのを横から覗いて、俺はあんまり空いていないお腹をさすった。
「ほら、できたよ」
「うん」
ラーシュに促されて席につくが、モーリスと共に食べてきたばかりである。のろのろと食べる俺に、ラーシュが訝しんだ。
「あんまり美味しくなかった?」
「そんなこと。美味しいよ」
にこっと笑ってみるが、ラーシュは訝しんだまま。
誤魔化せないと悟った俺は、正直に「お腹空いてない」と白状しておく。
「どうして? 食欲ないの? 病院行く?」
体調不良ではない。慌てて首を左右に振って病院行きを拒否しておく。
「さっき食べたの」
「え? なにを?」
「ギルドの食堂で、ご飯食べてきた」
「……?」
心底不思議そうな顔になったラーシュは、「突然どうしたの?」と困惑している。
「ひとりで食べたの? お金はどうしたの」
「えっと」
「イツキくん?」
真顔のラーシュに問い詰められて、俺は街中でモーリスに捕まったところから全部説明する羽目になった。
「……」
「聞いてんのか?」
「あ、えっと。俺、狩りはやらないので」
「だから今俺が教えてやってんだろうが!」
突然大声を出すモーリスに、俺はその場で立ち尽くす。
街中でモーリスに捕まった俺は、なぜかそのまま森に連れてこられていた。そこで急に始まったのが、モーリスによる狩りのやり方講座だった。どうしてこんなことに。
俺の肩掛けカバンに入っていた短刀を一瞥したモーリスは「そんなナイフみたいなやつで狩りができるわけねぇだろ! ふざけてんのか!?」とお怒りになった。だから俺は狩りはやらないんです。
俺の話に耳を傾けないモーリスは、一方的に狩りのコツを教えてくれる。どうやら俺が薬草採取しかやっていないと知って、あれこれ心配してくれたらしい。手っ取り早く稼ぐには狩りだと言い出したのだ。
騎士団でも冒険者ギルドでも問題児扱いされていたモーリスだが、別に悪い人というわけじゃなかった。どうやら俺と話がしたくて声をかけたというのは本当だったらしい。おまけに俺の事情を聞いて、俺が早く稼げるようにとあれこれ教えようとしてくれる。根はすごくいい人だ。
たぶん言葉が足りなくて、おまけに変な威圧感があるから誤解されがちなのだろう。思えば最初に俺に声をかけたときも一方的だった。
頑張って俺に狩りのやり方を説明してくれる彼を見ていれば、もう恐怖なんてどこかに飛んでいってしまった。
「おまえみたいなガキを放り出して、冒険者として勝手に生きていけなんて役人もひどいことをするもんだな」
「あー、違います。冒険者は俺がやりたいって言い出したんです。ちゃんと家も生活費もあるのでご心配なく」
「そうなのか?」
疑いの目を向けてくるモーリスに、俺は勢いよく頷いてみせる。どうやらモーリスは、俺がこの知らない異世界でどうにか生きるために冒険者業を始めたと思っているらしかった。それで俺のことをずっと見ていたのか。小柄な体格のせいでギルド内でも悪目立ちしている自覚はあった。俺が異世界から落ちてきたということは、もうあちこちで知られている。
ちゃんと保護者もいるし、国から生活費ももらっている。冒険者は単にかっこいいからやってみただけだと説明すれば、モーリスはようやく納得してくれた。
「それで薬草ばっか集めてたのか」
「はい。ちょっとしたお小遣い稼ぎです。生活はちゃんとできているので大丈夫です」
ぺこりと頭を下げて、そろそろと後退りをする。
「あの、ありがとうございました。じゃあ俺はこれで」
俺が狩りなんてやったら絶対ラーシュに怒られる。危ないことはしないという条件で冒険者活動を許してもらっているのだ。
とっとと帰ろうと踵を返したのだが、あっさりモーリスに首根っこを掴まれてしまった。
「……なんか食うか?」
「え?」
吐き出された言葉の意味を考えているうちに、モーリスは俺の手を引いてどんどん進んでしまう。森を抜けて、冒険者ギルドにたどり着いた彼は、ギルド内の食堂に腰を下ろした。
「好きなの食え」
「え、でも」
なんでこうなるんだ。
もうすぐ夕食の時間なんだけど。けれども勝手にあれこれ注文してしまうモーリスは、次々と俺の前に料理を並べる。
この状況で断るなんて俺にはできない。ありがとうございますと言って、食べてみる。
「美味しい!」
ちょっと濃いめの味付けで美味しい。
「ほら、これも食え」
「ありがとうございます」
あれもこれもと食べてみるが、全部美味しい。そのうち満腹になって手を止めると、モーリスが「まだ食えるだろ!」とお怒りになる。
「もうお腹いっぱいです」
「そんなんじゃいつまで経っても大きくなれないぞ」
「たぶんもう大きくなれないので……」
モーリスは声が大きい。
まだ夕食にはちょっと早い時間だが、依頼を終えてギルドに報告へと訪れる冒険者の姿がちらほら見え始める。
そんな中、先程から俺たちの様子を窺っていたハンスが遠慮気味に寄ってきた。
「イツキくん? そろそろ帰らないとラーシュさんが心配するんじゃ」
「あっ」
過保護気味なラーシュである。帰宅して俺が家にいなかったら、心配してあちこち捜しに行ってしまうだろう。慌てて立ち上がった俺は、モーリスに「ありがとうございました」と頭を下げておく。
「もう帰らないと」
「そうか。じゃあまた明日」
また明日?
困惑している間に、ハンスが俺の背中を押してモーリスから遠ざける。食事を続けるモーリスが見えなくなったあたりで、ハンスが心配そうに眉を下げた。
「大丈夫だった?」
「あ、はい。モーリスさん、そんなに悪い人じゃありませんでした」
「ならいいけど」
ちょっと接してみてわかったのだが、モーリスは声が大きい。あの見た目で大声を出すものだから、怖い人だと誤解されているのだろう。あれは単に声が大きいだけで、怒っているわけではないらしい。
ハンスに促されて帰宅する。
今日はモーリスと一緒にいたので薬草は採取できなかった。稼ぎはゼロ。別にいいけど。
しばらくするとラーシュも帰宅してきた。
「今日はなにしてたの?」
着替えながら問いかけてくるラーシュに、俺はちょっと迷いながらも冒険者ギルドに行ったことを白状した。
俺が狼に襲われた一件を思い出したのだろう。ちょっぴり眉を寄せたラーシュは、心配そうに「怪我はない?」と尋ねてくる。
「うん。大丈夫」
今日は森の入り口付近でずっとモーリスの話を聞いていただけ。聞けばモーリスは、あのギルド内でも相当優秀な冒険者らしい。
帰ってきたのがつい先程だったので、まだ夕食の準備ができていない。ラーシュが手際よく料理するのを横から覗いて、俺はあんまり空いていないお腹をさすった。
「ほら、できたよ」
「うん」
ラーシュに促されて席につくが、モーリスと共に食べてきたばかりである。のろのろと食べる俺に、ラーシュが訝しんだ。
「あんまり美味しくなかった?」
「そんなこと。美味しいよ」
にこっと笑ってみるが、ラーシュは訝しんだまま。
誤魔化せないと悟った俺は、正直に「お腹空いてない」と白状しておく。
「どうして? 食欲ないの? 病院行く?」
体調不良ではない。慌てて首を左右に振って病院行きを拒否しておく。
「さっき食べたの」
「え? なにを?」
「ギルドの食堂で、ご飯食べてきた」
「……?」
心底不思議そうな顔になったラーシュは、「突然どうしたの?」と困惑している。
「ひとりで食べたの? お金はどうしたの」
「えっと」
「イツキくん?」
真顔のラーシュに問い詰められて、俺は街中でモーリスに捕まったところから全部説明する羽目になった。
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