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家族3
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「うわ~。豪華ですね!」
「当然でしょう。大事なお祝いごとだからね。黒川のご両親にも、大河くんの成長を御報告しなくちゃ」
「あはは。なんだか誕生日みたいですね」
唐木と一緒に帰って来て、キッチンに入るなり唐木がテンション高らかに喋り出した。
それを李煌さんが胸を張って頷く。
「誕生日も同然。無事にここまで乗り越えて来たんだから」
「そうですね。あ、僕なんかがお邪魔しちゃってすみません」
「いいのいいの。家族だけよりも、友達がいてくれた方が大河くんも嬉しいはずだしね」
「アハ。だといいんですけど」
自分の話題で盛り上がられていると、どうも話に入り難い。
「あ、大河くん。もうじき始められるから席についてて?」
と言われても、俺だけ座っていていいのだろうか。
(ま、主役だからって言われるのが落ちだろうけどな)
言われた通りにリビングのソファーに腰を下ろす。
今日は一人増えたことと、料理の種類も倍増したことでダイニングテーブルでは狭いという判断でこっちにしたのだろう。
テーブルの六割が既に料理や飲み物なんかで埋まっていた。
「悠くんは魁くんを呼んできてくれる?」
「はいよー」
手伝いに徹していた悠璃が二階へと駆けて行く。
「さて、これで最後かな。唐木くんにも手伝ってもらっちゃって悪かったね」
「いえいえ。このくらいやらせて下さいよ」
テーブルに最後の料理を運び終えた唐木が、満足気に微笑んだ。
「リオ兄~。呼んで来たよ」
「あ、魁くんごめんね。仕事大丈夫?」
悠璃のあとに続いてリビングに顔を出した兄貴が気だるげに頷いた。
「まぁ……一段落はついた」
「そっか。じゃあ一休みするつもりで少し付き合ってね」
「そのつもりだ」
この次男は李煌さんと話す時だけ雰囲気が柔らかくなる。
(……良く参加する気になったな)
俺の視線に気付いているのかいないのか、真っ直ぐにソファーに歩み寄ってくると一番端に座った。
(まあ、そうだろうな……。別にいいけど)
そして、俺の隣に唐木と悠璃が座り、向かいに李煌さんが着席した。
できれば李煌さんに隣に座ってもらいたかった。という小さな願望は捨てておく。
(顔見て食べられるし、な。距離はゆっくり縮めていかねぇと……)
この前のは焦り過ぎたんだ。
繰り返さない為にも、今は慎重に……。
「それじゃあ始めるよー。グラスに飲みたいもの注いでね」
紅茶やジュース、ウーロン茶等、各々好きな物をグラスに注ぎ、持ち上げる。
「はい。みんな持ったね。それでは、大河くんが六年間元気に過ごせたことを祝しまして、かんぱーい!」
カチャンとグラスを打ちつけ合う。
「じゃんじゃん食べてね」
と李煌さん。
「魁兄、そっちの肉取って~」
と悠璃。
それに無言で肉の乗った皿を差し出す兄貴。
「うっわ。これもお兄さんの手作りなんですか!?」
と隣からは手の込んだピザに歓声を上げる友人が一人。
「うわ~。豪華ですね!」
「当然でしょう。大事なお祝いごとだからね。黒川のご両親にも、大河くんの成長を御報告しなくちゃ」
「あはは。なんだか誕生日みたいですね」
唐木と一緒に帰って来て、キッチンに入るなり唐木がテンション高らかに喋り出した。
それを李煌さんが胸を張って頷く。
「誕生日も同然。無事にここまで乗り越えて来たんだから」
「そうですね。あ、僕なんかがお邪魔しちゃってすみません」
「いいのいいの。家族だけよりも、友達がいてくれた方が大河くんも嬉しいはずだしね」
「アハ。だといいんですけど」
自分の話題で盛り上がられていると、どうも話に入り難い。
「あ、大河くん。もうじき始められるから席についてて?」
と言われても、俺だけ座っていていいのだろうか。
(ま、主役だからって言われるのが落ちだろうけどな)
言われた通りにリビングのソファーに腰を下ろす。
今日は一人増えたことと、料理の種類も倍増したことでダイニングテーブルでは狭いという判断でこっちにしたのだろう。
テーブルの六割が既に料理や飲み物なんかで埋まっていた。
「悠くんは魁くんを呼んできてくれる?」
「はいよー」
手伝いに徹していた悠璃が二階へと駆けて行く。
「さて、これで最後かな。唐木くんにも手伝ってもらっちゃって悪かったね」
「いえいえ。このくらいやらせて下さいよ」
テーブルに最後の料理を運び終えた唐木が、満足気に微笑んだ。
「リオ兄~。呼んで来たよ」
「あ、魁くんごめんね。仕事大丈夫?」
悠璃のあとに続いてリビングに顔を出した兄貴が気だるげに頷いた。
「まぁ……一段落はついた」
「そっか。じゃあ一休みするつもりで少し付き合ってね」
「そのつもりだ」
この次男は李煌さんと話す時だけ雰囲気が柔らかくなる。
(……良く参加する気になったな)
俺の視線に気付いているのかいないのか、真っ直ぐにソファーに歩み寄ってくると一番端に座った。
(まあ、そうだろうな……。別にいいけど)
そして、俺の隣に唐木と悠璃が座り、向かいに李煌さんが着席した。
できれば李煌さんに隣に座ってもらいたかった。という小さな願望は捨てておく。
(顔見て食べられるし、な。距離はゆっくり縮めていかねぇと……)
この前のは焦り過ぎたんだ。
繰り返さない為にも、今は慎重に……。
「それじゃあ始めるよー。グラスに飲みたいもの注いでね」
紅茶やジュース、ウーロン茶等、各々好きな物をグラスに注ぎ、持ち上げる。
「はい。みんな持ったね。それでは、大河くんが六年間元気に過ごせたことを祝しまして、かんぱーい!」
カチャンとグラスを打ちつけ合う。
「じゃんじゃん食べてね」
と李煌さん。
「魁兄、そっちの肉取って~」
と悠璃。
それに無言で肉の乗った皿を差し出す兄貴。
「うっわ。これもお兄さんの手作りなんですか!?」
と隣からは手の込んだピザに歓声を上げる友人が一人。
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