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とある王宮の一角で、王妃様とお茶会をしていた。
「最近全然来てくれないから寂しかったわ」
この間の妹の事件以前からなかなかお茶会に参加できなかったのだ。それもこれも、彼がわたしが動けなくなるまでだき潰すから……!
「申し訳ありません……大体ノア様のせいです」
そう答えたわたしを見てくすくす笑う王妃様。
「仲がいいのね。わたくし達より先に子供ができそう」
それには何も言えなかった。その可能性は大いにあるのだ。毎回毎回大量に注がれていたらそりゃいつ身籠もってもおかしくない。
「ふふ。可愛いのね。そういえば前言ってたことは実行できたの?」
一つ一つ試してみようと思って、まずは侍女発案の色っぽい下着を試したとこと大変なことになって以来、試していないことを伝える。
「あらあら。本当に仲良しなのね」
わたしの話を楽しそうに聞いてくれる王妃様はよき相談相手だ。困ったときは王妃様に全て相談している。もちろんソフィアやお義兄様にも。
「それで今日は何か相談したいことはないの?」
「実は……」
今度は、あまりに回数が多いことを相談してみた。最近は慣れて午後からなら動けるようにはなったけど、朝はだるくて起きられないし、よく眠くなるのだ。
「まぁまぁ」
王妃様はくすくす笑って本当に楽しそうだ。
「そうね、おねだりしてみたらどう?一回だけって。もしもよ?もし身籠っていたらあまり激しいとよくないと聞くわ」
なるほど。それもそうだ。あんだけしてたら身籠っていても不思議ではない。そうなるとあまり激しいのはよろしくない。
「ありがとうございます!」
お礼を述べて、今日のお茶会はお開きとなった。
家に帰り、さっそく彼に今日の話をする。
すると彼は顎に手を当ててぶつぶつ呟きながら考え込んでいる。そんなに難しいことなのだろうか……
「わかった。ただし月のものが来たらそれは適応されないからな」
あ、それもそうだ。わたしは周期がはっきりとしていて大体の日にちがわかる。ということは……月のものが来なくなるまでは自由ということだ。
結局変わらないじゃないー!
「で、でもっ、ちょっと回数が多いかなーって思うんだけど……」
「誰と比べている?このくらい普通だ」
ふ、普通なのかな……他の人を知らないからわからないけど、そんなものなのかな。
あまりにも堂々というので、納得してしまった。
結局は普段と変わらず朝までコースだった。というか彼は日が昇る頃の準備して王宮へ向かってるけど、いつ寝てるのかな。
今度はそれでせめてみよう。あなたの体が心配なのって。
わたしのために無理して欲しくない。
クレバーと遊んでいると屋敷中が慌ただしくなる。一体何事かと近くにいたソフィアに声をかける。
「どうしたの?」
「どうやら旦那様が倒れられたようで、帰って来られるとのことで準備をしているようです」
倒れたの? 彼が?!
急いで彼の部屋へ向かうと目の下の隈がひどい。完全なる寝不足だ。お医者様も寝不足でしょうって言ってた。
とりあえずほっと胸を撫で下ろしたけれど、その原因に心あたりはある。
あの時以降は忙しくないらしく昼過ぎには屋敷に戻っていた。となれば、絶対夜のことだ。朝方まで頑張るんだものそりゃこうなるわ。
ちょっと呆れながら目が覚めるまでそばについた。
「あれ、どうして……」
目を覚ました彼は不思議そうにきょろきょろしている。
そんな彼にわたしはガツンと言ってやることにした。お義兄様からも頼まれたのだ。
「ノア様。どうしてこうなったか心当たりは?」
「いや、ないが」
「夜に一睡もせずに仕事に行くからです!」
わたしの言葉に気まずそうに目を逸らす彼。でもこれは彼の体に触ることだ。わたしも引く気はない。
「夜は一回だけ。ちゃんと寝てください」
顔面蒼白になり頭を抱える彼。どんだけ致したいのだ。自分の身を削ってまで致したいのだとしたら、致せたら誰でもいいのか、ただ都合よく致したい相手がいればいいのか
「わたしは抱かれるしか価値がないのですか。それがなければ、存在意義がないのですか」
わたしの言葉に彼が息を呑む。
「ちが」
「ならなんで自分の身を削ってまで……」
涙が溢れて言葉が紡げない。そんなわたしをぎゅっと抱きしめてくれる。
「好きだから、愛しているからこそ触れ合いたい、繋がりたいんだ。誰でもいいわけじゃない。セレーナだからこそずっと一緒に繋がっていたいんだ。寝不足だったのは確かにそのせいだけど、それよりも君と一緒にいたかった俺のわがままなんだ。でも、君を泣かせたいわけじゃない。気をつけるから、だから、泣くな」
そうか、彼もわたしと一緒だったんだ。好きだから一緒にいたい、触れたい。だからこそ無理をしてしまったのだと。
それでもこれは改善しないといけない。
「わかったわ。でも、夜は日付が変わるまでには寝ること!それに王宮に行く時間をしばらく遅くしてくれるって王妃様から伝言を預かったの」
その言葉に目を輝かせる彼はなんだか犬みたいだ。ブンブン振っている尻尾が見える。
その日からは夕食の時間が繰り上げられ、日が落ちる頃から日付が変わるまでひたすら抱かれ続けてしまった。
なんか間違えた……?
「最近全然来てくれないから寂しかったわ」
この間の妹の事件以前からなかなかお茶会に参加できなかったのだ。それもこれも、彼がわたしが動けなくなるまでだき潰すから……!
「申し訳ありません……大体ノア様のせいです」
そう答えたわたしを見てくすくす笑う王妃様。
「仲がいいのね。わたくし達より先に子供ができそう」
それには何も言えなかった。その可能性は大いにあるのだ。毎回毎回大量に注がれていたらそりゃいつ身籠もってもおかしくない。
「ふふ。可愛いのね。そういえば前言ってたことは実行できたの?」
一つ一つ試してみようと思って、まずは侍女発案の色っぽい下着を試したとこと大変なことになって以来、試していないことを伝える。
「あらあら。本当に仲良しなのね」
わたしの話を楽しそうに聞いてくれる王妃様はよき相談相手だ。困ったときは王妃様に全て相談している。もちろんソフィアやお義兄様にも。
「それで今日は何か相談したいことはないの?」
「実は……」
今度は、あまりに回数が多いことを相談してみた。最近は慣れて午後からなら動けるようにはなったけど、朝はだるくて起きられないし、よく眠くなるのだ。
「まぁまぁ」
王妃様はくすくす笑って本当に楽しそうだ。
「そうね、おねだりしてみたらどう?一回だけって。もしもよ?もし身籠っていたらあまり激しいとよくないと聞くわ」
なるほど。それもそうだ。あんだけしてたら身籠っていても不思議ではない。そうなるとあまり激しいのはよろしくない。
「ありがとうございます!」
お礼を述べて、今日のお茶会はお開きとなった。
家に帰り、さっそく彼に今日の話をする。
すると彼は顎に手を当ててぶつぶつ呟きながら考え込んでいる。そんなに難しいことなのだろうか……
「わかった。ただし月のものが来たらそれは適応されないからな」
あ、それもそうだ。わたしは周期がはっきりとしていて大体の日にちがわかる。ということは……月のものが来なくなるまでは自由ということだ。
結局変わらないじゃないー!
「で、でもっ、ちょっと回数が多いかなーって思うんだけど……」
「誰と比べている?このくらい普通だ」
ふ、普通なのかな……他の人を知らないからわからないけど、そんなものなのかな。
あまりにも堂々というので、納得してしまった。
結局は普段と変わらず朝までコースだった。というか彼は日が昇る頃の準備して王宮へ向かってるけど、いつ寝てるのかな。
今度はそれでせめてみよう。あなたの体が心配なのって。
わたしのために無理して欲しくない。
クレバーと遊んでいると屋敷中が慌ただしくなる。一体何事かと近くにいたソフィアに声をかける。
「どうしたの?」
「どうやら旦那様が倒れられたようで、帰って来られるとのことで準備をしているようです」
倒れたの? 彼が?!
急いで彼の部屋へ向かうと目の下の隈がひどい。完全なる寝不足だ。お医者様も寝不足でしょうって言ってた。
とりあえずほっと胸を撫で下ろしたけれど、その原因に心あたりはある。
あの時以降は忙しくないらしく昼過ぎには屋敷に戻っていた。となれば、絶対夜のことだ。朝方まで頑張るんだものそりゃこうなるわ。
ちょっと呆れながら目が覚めるまでそばについた。
「あれ、どうして……」
目を覚ました彼は不思議そうにきょろきょろしている。
そんな彼にわたしはガツンと言ってやることにした。お義兄様からも頼まれたのだ。
「ノア様。どうしてこうなったか心当たりは?」
「いや、ないが」
「夜に一睡もせずに仕事に行くからです!」
わたしの言葉に気まずそうに目を逸らす彼。でもこれは彼の体に触ることだ。わたしも引く気はない。
「夜は一回だけ。ちゃんと寝てください」
顔面蒼白になり頭を抱える彼。どんだけ致したいのだ。自分の身を削ってまで致したいのだとしたら、致せたら誰でもいいのか、ただ都合よく致したい相手がいればいいのか
「わたしは抱かれるしか価値がないのですか。それがなければ、存在意義がないのですか」
わたしの言葉に彼が息を呑む。
「ちが」
「ならなんで自分の身を削ってまで……」
涙が溢れて言葉が紡げない。そんなわたしをぎゅっと抱きしめてくれる。
「好きだから、愛しているからこそ触れ合いたい、繋がりたいんだ。誰でもいいわけじゃない。セレーナだからこそずっと一緒に繋がっていたいんだ。寝不足だったのは確かにそのせいだけど、それよりも君と一緒にいたかった俺のわがままなんだ。でも、君を泣かせたいわけじゃない。気をつけるから、だから、泣くな」
そうか、彼もわたしと一緒だったんだ。好きだから一緒にいたい、触れたい。だからこそ無理をしてしまったのだと。
それでもこれは改善しないといけない。
「わかったわ。でも、夜は日付が変わるまでには寝ること!それに王宮に行く時間をしばらく遅くしてくれるって王妃様から伝言を預かったの」
その言葉に目を輝かせる彼はなんだか犬みたいだ。ブンブン振っている尻尾が見える。
その日からは夕食の時間が繰り上げられ、日が落ちる頃から日付が変わるまでひたすら抱かれ続けてしまった。
なんか間違えた……?
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