誰だよ BLが最高だとか言ってる奴

名も知らぬ素人

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前編

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誰にでも初恋というものは、あるだろう

僕の初恋が、他と違った点は、相手が同性だった事だ

彼は、昔からヤンチャで、高校で不良になっていた

僕とは真逆の存在

だけど僕は、そんな彼が好きだった

彼に好かれる為に、色んな事をした

彼の吸っているタバコと同じモノを吸ったり

女の格好をしたり、喋り方も変えた

彼を喜ばせようと性技も覚えた、技を磨く為に色んな人と寝た

でも、彼の隣には、いつも、あの子が居た

僕が、頑張っても敵わない存在

僕は間違っていたのかもしれない

でも、彼を諦めきれなかった

僕の、叶わない願い、叶わなかった思い。


楓君と喫茶店で会った後。別の日、僕は喫茶店で岩崎と会っていた

離れた後ろの席には、女子学生が数人座っており

恥じらいもなく、BL同人誌で盛り上がっていた

僕は、それを冷ややかな目で見ていた


柊「ホント、そんなん見るよりだったら、男、堕とす努力しろっての」

岩崎「いいじゃないですか」

柊「あのね!、ああいうのに限って、なんの努力もしないくせに、“私、可愛くないんで~”とか言うんだよ」

柊「努力をしろよ!、ど・りょ・く・を!」

僕は、そう言いながら、パフェをガツガツ食べている

岩崎は困った様に「ハハハ」と笑っていた

一通り食べ終わると、僕は鞄からタバコを取り出した

岩崎に「未成年喫煙は、まずいですよ」と言われ

ムッとしながらも、タバコを戻し、代わりにアメを口に入れた

結局、僕の企みは、全てバレてしまった

なんか、最初から上手く、いかないような気はしていた

というより、これで良かったと、ホッとしていたりもする

柊「これからどうしよう」

柊「学校も辞めちゃったし」

と頬杖をつきながら、途方に暮れていた

そんな僕に、岩崎は執筆活動を進めてきた

柊(そういえばコイツ、そんな趣味持ってたっけ)

まあ、稼げるならと、始めてみる事にした

最初のタイトルは、どんなのにしよう?

後ろでは、相変わらず女子学生が騒いでいる

そんな女子学生を見て、僕はタイトルを閃いた



柊「タイトルは、“誰だよ、BLが最高だとか言っている奴”でどうよ?」











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