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8.ラッシュガードなんていりません
しおりを挟む待ちに待った夏休みがやってきた。
うだるような暑さのなか、玲央、隼人、奏太、俺の四人で自転車を走らせ向かう先は――近所の市民プールだ。
「雄也くん、受験生なのにバイトなんかしてて、まじで大丈夫なん、あの人」
隼人が呆れ気味にそう言った。
「まあ行けるとこ行くしかないっしょ~って言ってた、この前」
奏太がそう言うと「それでなんとかなるからいーよなぁ」と隼人がぼやく。
「唯くんは? ちゃんと勉強してんの?」
信号待ちで止まると、玲央はいたずらっぽく俺に問いかけてくる。
「まー……まあ、まあ?」
「やってねえな、この人も」
――大正解……。やっぱこいつ、名探偵だな。
雄也はこの夏、市民プールで監視員のバイトをすることになって、俺たちは今からそれを冷やかしに行くわけだけど。俺もあまり雄也のことを笑える状況ではない。
行きたい大学、やりたいこと、そんなの一つも決まってない。
雄也の言う通り、行けるとこに行くしかない、ってのが俺の答えでもあった。
なので受験生とはいえ、この夏は目いっぱい遊びたい――けど。隣でじっとり年下三人に睨みつけられているので、遊んでくれる相手があまりいないかもしれない。
「ほら、信号! 青だぞ、青!」
俺はいの一番にペダルを漕ぎ出し、この妙な圧から逃げ出した。
プールに着くと、平日ということもあってか、それほど混みあってはいなさそうだった。なので俺たちは、たぶんちょっと、浮いている。周りで着替えているのは、小学生くらいの子ばかりだ。
今でも夏には五人で海やプールに行くけれど、市民プールってほんとうに来なくなった。最後に来たのはいつだろう……中一とか、それくらい……?
「売店、なくなっちゃったんだね」
服を脱いでいると、玲央がそんなふうに話しかけてきた。
昔は入り口に、軽食を売っている売店があったのだ。よくそこで、二百円のからあげポテトを買って、みんなで食べたっけ。
「なー。ちょっとさみしいな」
「絶対冷凍だけどさ、あれうまかったよね」
「わかる! プールのあとって、塩っけあるの食べたくなんのよな」
「唯くん、ポテトばっか食うんだよな。俺も食べたかったのに、いつもからあげしか回ってこねーの」
大昔の恨み言を、いま言われても困る。俺はたしかにポテトが大好きだけども。玲央はからあげが好きなんだと、今の今まで思ってたぞ?
「ふはっ……俺、玲央ってからあげが好きなんだと思ってたわ」
「虐げられてたんだよ、まだ唯くんのがでかかったし」
まだ、だって。失礼なやつだ。
「あんときのかっわいー玲央になら、ポテトいくらでもあげたのに」
「うっざ。今もかわいーだろうが」
「どこがだよ! まず口の利き方どうにかしろっつの」
なんてくだらないことを言い合うのは、べつにプールに浸かりながらだっていい。暑い。とにかく暑い。次から次へと、汗が背中を滑り落ちていく。
「行こうぜ、あっちー!」
隼人が先陣を切り、俺もそれについて行こうとすると。
「ちょ、待って」
玲央が俺の腕を掴んで引き留めてくる。暑い。暑いから、もう少し離れてほしい。
「なに!? あちーから早く行こうぜ。浮き輪膨らまさないとだし――」
「唯くん、ラッシュガード持ってきてねえの?」
「あ? いらねーだろ、一日中いるわけじゃないんだし」
レジャープールや海なら、一日中遊ぶから、さすがに持っていくけど。市民プールの滞在時間なんて、せいぜい三時間くらいだろ。ラッシュガードのあの肌に張り付くかんじがそもそも好きじゃないし、今日は水着しか持ってきていなかった。
「隼人だってそうじゃん。ほらもう――」
「まじかよ、ほんっとあんた……はあ」
「はあ、ってなんだ、はあって、ん?」
でかいため息が気に入らなかったので、ヘッドロックでもしてやろうかと、玲央の肩に腕を回すと。
「まじでやめて」
……本気で嫌がられた。
――んなマジな顔することねーじゃん……!
真顔の迫力に、一瞬びびってしまった自分が憎い。
「もう……これ着て」
「え?」
するとなぜか玲央は、自分が着ていた長袖のラッシュガードを脱いで、俺に押し付けてくる。
「なにをしてんの!? つかおまえ――」
「いいから着ろよ。ほんとだるい、唯くんのくそ鈍感なとこ」
「おまえなぁ! それ、ちくちく言葉だぞ!」
「うるせえ」
「玲央っ!」
俺がいくら叱りつけても、もうちっとも怯まない。こいつほんとうは、昔からずっと、腹んなかでは俺のことなめてたんじゃないかとすら思えてくる。
「ほらもう、隼人たち行っちゃったじゃん!」
「だから早く着ろよ、ほら」
ぐいぐいと自分のラッシュガードを押し付けてくる玲央。でも俺はほんとうに、まじで、いらないし。それにこいつ――。
「おまえ、日焼けすると真っ赤になって痛がるじゃん」
特別色白なわけじゃないと思うけど、玲央は日に焼けると真っ赤になって、日焼けは肌の火傷です、というのを体現してくる。
小さな頃は、シャワーを浴びるのも、身体を拭くのも、服が擦れるのすら痛がって、ずうっと泣いていた。
「あれ、まじで見てらんねーから、玲央が着ろって。俺は大丈夫だから」
俺は日に焼けると、赤くならずに、すぐ黒くなるタイプだ。サッカーをやっていた頃なんて一年中真っ黒だったし、下地が出来上がっちゃってるせいもあるかもしれない。
「……日焼け止め塗ってるし。いいから着て、ほんと。お願いだから」
「お願いするほどのことじゃねーだろ……」
なんで俺の日焼けを、おまえが心配するんだ。なめ腐った態度をとるくせに、変なとこで心配してきて。意味わからん。思春期ってこわい。
それでも玲央は、ちっとも手を引っ込めない。その間にもじわじわと汗が身体中を伝っていく。玲央だっておなじだ。
「あー……もう、わかったよ! じゃあTシャツ着るから! それでいいだろ!?」
俺はコインロッカーの鍵を開けて、着てきたTシャツを取り出した。
「それじゃ帰りなに着るんだよ」
「そのままだろ、そりゃ! Tシャツ一枚しかねーもん!」
べつにこの暑さなら、絞っておけばすぐに乾くだろ。幸いにして速乾性のある薄手のTシャツを着てきたし。
「……なんで白なんだよ」
「色!? まじでおまえ、なんなの!?」
俺がTシャツを被ると、玲央は呆れたように、大きな大きなため息を吐く。
暑さのせいもあって、だんだんと苛立ちが募ってくる。
「めんどくせーなぁ、もう……」
ぶつぶつ言いながら、ロッカーの鍵をもう一度締めて。ようやく楽園に行けると思いきや。
「唯くん」
「はっ……!?」
汗だくの身体に、汗だくの身体がひっつく。触れ合う肌と肌がじっとりしていて、すごくいやだ。玲央は俺の腰に腕を回し、たくましい胸筋を密着させてくる。
――いやいやいや、おまえも早く上、着ろよ……!
「……やなんだよ」
「な、なにが?」
アホか、俺。なに声ひっくり返ってんだ。
「見られたくない」
ま、またこれだ……。必殺メロ攻撃。勘弁してくれよ、もう……。
この一生懸命な眼差しを浴びると、俺は目がくらんで、ついなんだって頷いてしまう。昔から「玲央に甘すぎる」と他の幼なじみに言われてきたのは、そういうことだ。
中二くらいからだんだんと玲央は生意気になっていって、それからはあまり、この必死な顔は見かけなくなったんだけど。だからこそ余計に、攻撃力を増してるというか。
「……よくわかんねーけど、もういいよ……行くぞ」
そう言うと、玲央はやっと、手に握り締めたままだったラッシュガードを着てくれた。
「ちょっと、お兄さーん。それTシャツじゃないですかー」
「ちがいますっ! ラッシュガードですっ!」
流れるプールの監視台の上から、雄也がだるそうに注意してくる。監視員なんだから、もっとやる気を出せ、やる気を。俺のほうが声でかいじゃん。
「声張ってけよ、雄也くーん!」
隼人が茶化すと、雄也は殴りかかるような真似をしてみせた。近くの小学生に笑われてるぞ、そこの受験生。
「まだ夏休み始まって一週間なのに、雄也くん真っ黒だね」
奏太は「綺麗に焼けるもんだねぇ」と妙な関心を見せていた。まさか奏太も――?
「奏太!? おまえは焼くなよ、その白い肌は大事にしろ!?」
俺が言うより先に、隼人がストップをかけた。過保護か。案の定、奏太はうれしそうな顔を浮かべているし。見てるこっちが恥ずかしい。
「やってろ、おまえら」
俺が投げやりに言うと、隼人は全力で俺を沈めに飛び掛かってきた。
「ふっざけんな!」
「やれるもんならやってみろやぁ、水ん中じゃ負けねーし」
そんなふうに、ばしゃばしゃとやり合っていると。
「危ないからやめてねー」
雄也ではない別の監視員のお兄さんに、注意されてしまった。え、はっず……。
「おまえ、でかくて目立つんだから大人しくしとけよ!」
「唯くんがからかうからだろっ!」
「からかってねーよ、ラブラブだなって言っただけじゃん」
「沈メル、オマエゼッタイ」
「やめなって、また注意されるよ!」
俺に掴みかかってきた隼人を、奏太が制止してくれる。するとおとなーしく離れていくんだから、隼人も案外かわいいとこがある。
「……で、おまえは、俺の浮き輪をそろそろ返しなさい」
「え、やだー」
そんな小競り合いをしている俺たちなんか、気にも留めずに。玲央は、俺の持ってきた浮き輪に座って、ぷかぷかといいご身分だ。
「……おっけ、もうこれはわからせるしかねーわ」
「は?」
俺はざぶんと水中に潜り、浮き輪を下から持ち上げ、ひっくり返した。
大きな音で落っこちたので、やっぱりたぶん、注意されたような気がする。水中にいるから、はっきりとは聞こえないけど。
――はい、ざまぁ~。
水ん中でぎゅうっと固く目を閉じている玲央を見て、俺は大満足だった。
「これは俺の浮き輪です、わかりましたか?」
「……覚えとけよ……!」
「もう、お願いだから大人しく流れてよーよ!」
奏太一人だけがまともで、ちょっとかわいそうだけど。結局俺たちはあまり大人しくは遊べなかった気がする。
「もうおまえら帰れ……!」
雄也がわざわざそう言いに来たんだから、そういうことだよな。
「はー、やばいな、全然いれたな」
「な、コスパ最強かよ、市民プール」
「でも絶対もう出禁だよ、雄也くん怒ってたもん」
「雄也くんはいつもあんな感じだろ」
俺たちは冷水のシャワーを浴びながら、だらだらと話していた。
気づけば四時間もいた。腹が減らなかったら、正直まだいれたと思う。
「俺も来年は市民プールでバイトしよっかなー」
泳ぐのって、やっぱり楽しいと思った。
俺たち五人は、幼稚園から小学校卒業まで、水泳を習っていた。なので泳ぎには結構自信がある。とはいえレジャープールじゃ泳ぐってよりは遊ぶ、だし。今日、流れていないほうのプールの『ガチコース』と名のついたレーンで思い切り泳いだら、なんとなく身体がすっきりした。それでお金がもらえるなら万々歳だ。
「ぜったいだめ」
「は」
「絶対だめだから、そんなの」
玲央はシャワーを止めて、俺のほうへと近寄ってくる。
「なんでだよ、べつに――」
「雄也くんのこと見てなかったの? 点検のとき、Tシャツ脱いでただろ」
「? あぁ……そういや、そうかも?」
だからなんだっていうんだ。
「だからだめ」
「なんで――」
と、俺が食って掛かろうとしたとき。
ドン、と壁を叩く鈍い音と同時、シャワーの水流の中に、玲央の綺麗な顔が飛び込んでくる。
「ひっ」
顔整いの迫力だってすさまじいのに、まさか壁ドンとかしてくるから。
うっかり情けない声を漏らしていて、最悪だ。
「な、なななに!? なに壁ドンとかしちゃってんの、おま――」
「まじで黙って。ほんとうるさい」
「だからちくちく言葉――」
「また塞ぐよ、あんまうるさいと」
目の前でとまったピンク色の唇は、ひそやかにそう呟いた。きっと俺にしか聞こえないような、そういう、いやらしい声で。
「ふ、塞ぐ……塞ぐっておまえ……は、はぁ……?」
見上げた顔は、信じられないくらい綺麗だ。水も滴るいい男ってやつ? 女子が見たら卒倒する、間違いなく。
だから俺がこんなふうになっちゃうのだって、べつに人として正しい反応だと思う。……うん、おかしくない、おかしくない。玲央はイケメンだもん。同性から見たって、かっこいい。つまり至近距離で迫ってこられたら、心臓がひくついちゃうのは、しょうがない。
「……やっと黙った」
憎たらしいほど満足げに緩んだ玲央の唇。それに目を奪われてしまうのだって、しょうがないことだ。
「おい、なに盛ってんだよ、場所考えろよなー」
「ちょっと、隼人くん! だめだよ、邪魔したら!」
――邪魔なわけねえだろ、奏太まで何言ってんだ……!
そう言いたいのに、どうしてか、うまく声にならなかった。
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