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第7話 お試し期間・おにぎり対決!
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…
咲が退院して1週間後。
オレは自分の車で咲を迎えに行き、
自分のアパートへ連れて来た。
ドアを開けると…
「おかえり、アキラ。
お久しぶりね、咲さん。」
先に来て待たせていたのは歩美。
今日は以前から決まっていた、料理対決の日。
咲と歩美、どちらがオレの彼女になるかを決める日でもあった。
歩美
「咲さん、大変だったわね。
でも、手加減はしないわ!
どちらが勝っても恨みっこなしね。」
咲
「はい!私…負けませんから!
歩美さん、よろしくお願いします!」
松葉杖を突く咲には、腰掛けて作業できるようリビングのテーブルで、
歩美にはキッチンで、両者のおにぎり作りがスタートした。
コメはオレが予め炊いておいたので、同じ御飯を使った対決。
中に入れる具は各自自由。
塩加減や握り方も味を左右する。
ここが決め手になるはずだ。
二人は作業を始めた。
オレは経過を見つめる。
…
歩美
(あんなブーちゃんに負けてたまるもんですか!
ワタシはアキラの味の好みを知っているんだから、この勝負、頂きね!)
歩美は魚焼き網をコンロに置き、火加減を調節しながら塩シャケを焼いている。
歩美
(アキラはシャケの塩焼きが大好物。
それも、あんまり塩辛くない塩鮭。
味にうるさい彼は、おにぎりの具に
鮭フレークでは満足しない。
アキラのツボは押さえてる!
絶対に…勝つ!!」
一方
咲
(え?歩美さん魚を焼いてる?
おにぎりの具にそこまで…
すごく本気を感じる…
アキラさんを本気で好きなんだわ…
でも、私だって…)
咲はボウルに味噌を少量の酒で溶き、長ネギを刻み、かつおの削り節、一味少々を隠し味に入れ、箸で練りあげた。
(アキラさん、レストランで食事しながら前に言ってた…)
~回想
咲
「この料理、とても美味しいです!
アキラさんて、美味しいものに…
すごく…詳しいんですね!」
アキラ
「美味しいものは好きだよ。
食べ歩くのも好きだし、自分で作るのもね(笑)」
咲
「じゃあ…毎日、ご馳走を食べてるんですか?」
アキラ
「まさか(笑)
家で食べるのはシンプルな物ばかりだよ。
焼きシャケとか、麻婆豆腐とか。
お金足りない時はネギ味噌を作って、ご飯を食べるんだ(笑)
あれ、美味すぎてオカズがいらないんだよね(^ ^)」
…
咲
(アキラさんは多分、私より料理に詳しい…そんな私にも作れそうなネギ味噌で勝負するしかない。
自分なりに作り方を調べて来た。
だから!私も負けたくない!)
両者の、静かな火花散る戦い。
具を作るところから対象的でありながら、どちらからも一生懸命さが伝わって来る。
オレは…どちらにも…負けて欲しくない…
…
オレ
「うーん。いい匂い…」
歩美の焼きシャケは薄っすらと焼き目を付け、上々の焼き上がりだ。
歩美
(ふふ。アキラの鼻がいい反応してる。
食べたらびっくりさせてあげる!)
!
何?
この香ばしい香り!?
ボボボボー
焼き目をつけるためのガスバーナーを操り、ボウルの中のネギ味噌を軽く焦がす咲。
オレ
「何!ネギ味噌を焦がす?!
そんな手が…
なんて美味そうな、香ばしい香り…」
あまりに奇抜な手法に度肝を抜かれたオレ。
味噌やネギは軽く焦がす事で格段に風味が増し、食欲をそそる。
これを焼き目をつけるバーナーでやるのは見た事がない。
咲
(アキラさんを満足させるには…
ただの具じゃダメ!
私の、気持ち、届いて!)
歩美
(あ、あんなのアリ!?
…これは手強い…
油断ならないわ…)
両者譲らず、シンプルな筈のおにぎり対決は技巧合戦へと発展した。
勝つのは 咲か、
それとも 歩美か?
次回決着!!
続く
咲が退院して1週間後。
オレは自分の車で咲を迎えに行き、
自分のアパートへ連れて来た。
ドアを開けると…
「おかえり、アキラ。
お久しぶりね、咲さん。」
先に来て待たせていたのは歩美。
今日は以前から決まっていた、料理対決の日。
咲と歩美、どちらがオレの彼女になるかを決める日でもあった。
歩美
「咲さん、大変だったわね。
でも、手加減はしないわ!
どちらが勝っても恨みっこなしね。」
咲
「はい!私…負けませんから!
歩美さん、よろしくお願いします!」
松葉杖を突く咲には、腰掛けて作業できるようリビングのテーブルで、
歩美にはキッチンで、両者のおにぎり作りがスタートした。
コメはオレが予め炊いておいたので、同じ御飯を使った対決。
中に入れる具は各自自由。
塩加減や握り方も味を左右する。
ここが決め手になるはずだ。
二人は作業を始めた。
オレは経過を見つめる。
…
歩美
(あんなブーちゃんに負けてたまるもんですか!
ワタシはアキラの味の好みを知っているんだから、この勝負、頂きね!)
歩美は魚焼き網をコンロに置き、火加減を調節しながら塩シャケを焼いている。
歩美
(アキラはシャケの塩焼きが大好物。
それも、あんまり塩辛くない塩鮭。
味にうるさい彼は、おにぎりの具に
鮭フレークでは満足しない。
アキラのツボは押さえてる!
絶対に…勝つ!!」
一方
咲
(え?歩美さん魚を焼いてる?
おにぎりの具にそこまで…
すごく本気を感じる…
アキラさんを本気で好きなんだわ…
でも、私だって…)
咲はボウルに味噌を少量の酒で溶き、長ネギを刻み、かつおの削り節、一味少々を隠し味に入れ、箸で練りあげた。
(アキラさん、レストランで食事しながら前に言ってた…)
~回想
咲
「この料理、とても美味しいです!
アキラさんて、美味しいものに…
すごく…詳しいんですね!」
アキラ
「美味しいものは好きだよ。
食べ歩くのも好きだし、自分で作るのもね(笑)」
咲
「じゃあ…毎日、ご馳走を食べてるんですか?」
アキラ
「まさか(笑)
家で食べるのはシンプルな物ばかりだよ。
焼きシャケとか、麻婆豆腐とか。
お金足りない時はネギ味噌を作って、ご飯を食べるんだ(笑)
あれ、美味すぎてオカズがいらないんだよね(^ ^)」
…
咲
(アキラさんは多分、私より料理に詳しい…そんな私にも作れそうなネギ味噌で勝負するしかない。
自分なりに作り方を調べて来た。
だから!私も負けたくない!)
両者の、静かな火花散る戦い。
具を作るところから対象的でありながら、どちらからも一生懸命さが伝わって来る。
オレは…どちらにも…負けて欲しくない…
…
オレ
「うーん。いい匂い…」
歩美の焼きシャケは薄っすらと焼き目を付け、上々の焼き上がりだ。
歩美
(ふふ。アキラの鼻がいい反応してる。
食べたらびっくりさせてあげる!)
!
何?
この香ばしい香り!?
ボボボボー
焼き目をつけるためのガスバーナーを操り、ボウルの中のネギ味噌を軽く焦がす咲。
オレ
「何!ネギ味噌を焦がす?!
そんな手が…
なんて美味そうな、香ばしい香り…」
あまりに奇抜な手法に度肝を抜かれたオレ。
味噌やネギは軽く焦がす事で格段に風味が増し、食欲をそそる。
これを焼き目をつけるバーナーでやるのは見た事がない。
咲
(アキラさんを満足させるには…
ただの具じゃダメ!
私の、気持ち、届いて!)
歩美
(あ、あんなのアリ!?
…これは手強い…
油断ならないわ…)
両者譲らず、シンプルな筈のおにぎり対決は技巧合戦へと発展した。
勝つのは 咲か、
それとも 歩美か?
次回決着!!
続く
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