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第12章 ヤーベ、王都の生活をマンキツする!
第158話 レッツゴウ! ハッピーニューヨーク(幸せ入浴)しよう 中編
目の前にはイリーナの背中が。
「さあヤーベ、ドーンと頼むぞ?」
首だけ後ろに回し、チラリと横目で俺を見てそんなことを言うイリーナ。何をドーンと頼むというのか。
「ドーン」
「のわわ!」
湯船からたっぷりのお湯を桶に取り、頭から勢いよく掛けてやる。
バッシャバッシャお湯をかけてたっぷり濡らした後、触手を八本くらいに増やしてイリーナの頭を泡だらけにして頭皮をマッサージしながら髪を洗っていく。
「のおおおおおお!」
八本の触手に同時に洗われて声を上げるイリーナ。構わずワシワシ洗っていく。
触手がうねるさまを湯船に浸かったフィレオンティーナがリーナを抱きながらちょっと心配そうに見守っている。触手の暴走は思い出して良いのかわからない、ちょっとだけアブナイ深層の記憶なのだ。胸がドキドキしてしまうのだろう。
八本の触手の内、二本で桶を持ち、たっぷりのお湯で髪の毛をすすぐ。その間にボディ用の泡立てを行い、すすぎ終わったら泡をイリーナの体に塗りたくってやる。
「ほわ~」
どうも頭を触手でワシワシ洗われたのが気持ちよかったのか、夢見心地のイリーナ。
そんなイリーナの体を触手で洗っていく。
「のおおおおおお!」
二本の手で洗うのではなく、八本の触手で同時に八か所を洗うという初めての刺激に再び派手な声を上げるイリーナ。触手と言っても先端は手のひらにしてあるので、阿修羅観音のようなイメージだよな、うん。
あまり強くこすらない様に、肌を痛めない様に優しく洗っていく。
「ふわわわわ!」
全身洗いあげる頃にはイリーナはぐったりしていた。
「きゅう・・・」
泡だらけのイリーナにお湯をたっぷりかけてすすいでやる。
「よし、綺麗になったぞ、イリーナ」
お尻をこちらに向けたまま突っ伏しているイリーナ。
お尻をペチンと叩いてやる。
「ひゃんっ!」
「早く湯船に入りなさい。風邪引いちゃうよ」
「ふわ~い」
のそのそとまるでなめくじの様に動きながら湯船にズルんと入るイリーナ。なぜにそんなカッコしてるの?
「イ、イリーナさんどうだったのですか?」
「なんだがとっても気持ちよさそうだったけど?」
ルシーナとサリーナに挟まれながら聞かれるイリーナ。
「ヤーベはすごすぎるのら・・・気持ちよすぎて足腰に力がはいらないにゃ・・・」
ぶくぶくぶくと口まで沈んで行くイリーナ。
「イ、イリーナちゃん大丈夫?」
「ちょっとこっちの浅いとこに座ろ?」
なんだがイリーナはルシーナとサリーナに介護されているな。のぼせたか?
「今度はわたくしですわね?」
ふと見れば髪をアップに縛ったフィレオンティーナが腰掛に座り、背を向けている。
背を向けているのに、そのくびれた腰、細い背中、そしてなぜか背中を見ているのに、背中の端にはおっぱいの横が見える・・・。細い体つきのフィレオンティーナのおっぱいはどうやら体からはみ出るサイズのようだ。ごっくん。
「? 何か飲まれました? 旦那様」
あ、生唾です。とか言えないわ! 恥ずかしいから!
「あ、お気になさらず。早速洗って行くね・・・、って髪の毛どうしよう? きちんとアップにまとめてあるけど、洗髪はまた今度にする?」
「そうですわね。出来れば旦那様に洗って頂きたいのですが、わたくしの髪は長いので、髪用の香油などを使って纏めないといけませんので・・・、次のお風呂の時は洗髪用セットも準備してきますわね」
なるほど、フィレオンティーナほどの女性になると髪のケアまできちんと考えているんだな。池の畔でバシャバシャやってたイリーナよ、見習い給え・・・って、奇跡の泉の水で洗ってるだけで、イリーナの髪めっちゃサラサラなんだよな。
「あ~、フィレオンティーナ? 実は奇跡の泉と名付けられた水の精霊ウィンティアの加護を受けた泉の水でずっと体や頭や顔を洗っていたイリーナがピカピカのツルツルのサラサラなんだ。もしかしたら、水の精霊ウィンティアの加護を受けた水で洗うと綺麗になるのかもしれないな」
「ななな、なんですって!?」
いきなり振り向いたフィレオンティーナ。振り向いたという事は上半身が正面を向くわけで・・・。
「ブフッ!」
俺の心は鼻血を噴いたはずだ・・・スライムだから血はないけど。
大迫力の双丘はそれほどの重量感を漂わせながらも、下に垂れることなく、圧倒的な存在感を示していた。
「イリーナさん! ちょっと見せてくださいませ!」
「ふぇ!?」
「キャッ!」
「わっ!」
ルシーナとサリーナに両側から支えられてぽや~っとしていたイリーナにフィレオンティーナが突撃してくる。
「な、なんとスベスベツルツルの肌・・・、髪も先ほど石鹸で洗われたはずなのにごわついていない・・・、なんて素晴らしいのでしょう・・・」
イリーナをペタペタ触りまくって呟くフィレオンティーナ。
その表情を見てルシーナとサリーナもイリーナを触り始める。
「ホントだ~、イリーナちゃんお肌がスベスベだ~、いいなぁ」
「本当ですね。髪の毛もサラサラです。私なんてすぐパサつくから肩までしか伸ばさない様にしているのに、イリーナさんは長い髪でもサラサラなんですね~」
「ひょわ~」
三人から触られまくっているイリーナはヘンな声を上げている。
ふと気が付けばリーナが俺の膝にちょこんと乗っかって来た。
「どうした、リーナ?」
「にへへー」
今の俺はフィレオンティーナを洗うために湯船の縁に腰かけていた。そのため膝が空いていたのでそこにリーナが座りに来たのだが。
そう笑って背中ではなく今度は正面を向いてリーナが抱きついて来た。
俺の胸に顔をくっつけてグリグリしている。
「ふおおっ! ご主人しゃまー!」
「こ、こら! コレはお風呂でやってはいけません! ヘンな扉が開いちゃうかもしれないから!」
服を着た状態で飛びついて来たリーナを抱っこすると、ちょうど胸の位置にリーナの顔が来るので、「ご主人しゃまー!」と顔をグリグリ胸に押し付けて来るのはいつもの事だ。
だが、それを風呂場で全裸の状態でやられるとちょっとニュアンスが違う・・・ちょっとじゃないか?
「ご主人しゃまー!」
今度はギュギュッと全力でしがみついてくるリーナ。
そう言えば、奴隷として買い上げて数日。お風呂はイリーナたちに任せっぱなしだったから、リーナとお風呂に入るのはこれが初めてなわけで。
リーナにとっては、いつもそばにいて欲しい俺がお風呂でも一緒な事がとても嬉しいのだろう。いつもよりハイテンションになっているのかな。だからといって俺がヘンな扉を開いていいわけではないが。
「あ―――――!! リーナちゃんが抜け駆けしてます!」
「ややっ! やるねっ! リーナちゃん!」
「ああっ、今度はわたくしが洗って頂く番ですから!」
ルシーナとサリーナ、フィレオンティーナが触りまくっていたイリーナをほっぽり出してこちらにバシャバシャと湯船の中を走って来る。
放り出されてブクブクと沈んで行くイリーナ。大丈夫か?
それにしても、俺のハーレムニューヨーク(入浴)はまだまだ終わりそうにないようだ。
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