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第11話「愛しの勇者様」
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金属のぶつかり合う音が暗闇に響き渡る。
陽は落ち、周囲は暗くなり星が空に見え始めていた。
ジュリエッタは何度もユーファに打ち負けていたが、どうにか相手の攻撃に対して己の意志で対応できるようにはなっていた。身体が覚えていたというアシストはあったものの、それでも身体をものに出来つつ有る感覚がある。
ユーファとジュリエッタ、お互いの荒い息だけが聞こえ、どちらともなく剣を下げた。
「いい動きになってきました」
「それは良かった。だが、きっとまだまだなんだろうな。魔技というのも使えない」
「それは、一日ぐらいでは難しいかと思います。でも、少しすれば実力を取り戻せますよっ」
拳を握るユーファに笑みで返し、鞘に剣を収めた。まだ鍛錬するにしても、ユーファまで付き合わせるもは憚られた。
剣に対して魔力を纏わせることは出来た。その状態で戦うことも。だが、その状態で空間を切り裂くなどということがジュリエッタにはどうにも理解できなかった。
そもそも空間など切り裂けないものだ。無いものを斬るなど常人の沙汰ではない。おそらく、それが出来る程の腕前を持った人々には戦いの中で別の何かが視界に映っているのだろう。
――同じ身体でも、腕前に応じたものは見えないのでしょうね。
しかし、問題の団長決めの一騎打ちは明日に迫っている。正直、副隊長であるユーファに稽古を付けて貰っている限り優勝は絶対に無理だろう。やはり魔術をどうにか使い物にしなければならないか、と浮かんだ汗を拭いながら思案していれば、薄暗い視界の隅に何か動く物を捕らえた。
「あれは……」
「おや、こんな時間に訓練でしょうか」
遠くにいるそれは、どうやら人影のようだった。ユーファも気付いて、意外そうな声を出す。
今日は一応騎士団としては行事後は休日であったはずだ。既に日は暮れ月明かりが周囲を照らすのみになっている。
同じく剣を収めたユーファが、率先して人影へ向かって歩き出した。エヴァンとしての記憶がないジュリエッタは、同じ隊だとしても話しかけられれば挙動不審な行動しか出来ない。少し距離を開けて後ろからついて行けば、段々と訓練場にやってきた人物の輪郭が見えてきた。
どうやら騎士団では珍しい、男性のようだった。髪は短髪の薄茶色で、今のジュリエッタよりも少し背が低いぐらいか。剣を帯びていて、あちらもユーファ達に気付いたようで顔を上げた。
薄ぼんやりとした光が軽装の相手を照らす。ようやく顔が確認できる程に近づいたとき、若々しい面持ちが二人を捕らえた。
真っ黒な瞳、どこかまだ幼さを感じさせる柔らかな顔つき。まだ、十代だろうか。若い騎士だった。
その顔をみて、ジュリエッタの口が自然の動く。それはもう反射だった。
「グ、勇者様――!?」
小さな悲鳴のような低い声は、しかし静まりかえった訓練場ではしかと響く。
青年――勇者に生き写しの人物は、目を丸くしてジュリエッタを見つめていた。
――――――――
既に静まっていた訓練場が、完璧な沈黙に支配される。
その原因であるジュリエッタはしかし、それどころではなかった。目の前に勇者が、勇者の生き写しがいる。七百年前――といってもジュリエッタにとってはつい先日の話だが――ジュリエッタを庇い、そして息絶えたはずの勇者。
――ゆ、ゆ、勇者様が、勇者様が子供姿でいらっしゃる――!?
再開の喜びも、現状の混乱も、それらを全て吹き飛ばし、ジュリエッタは思った。
可愛い。
十七、いや、十八ぐらいだろうか。ジュリエッタの記憶よりも丸みを帯びた面持ちは愛らしく、背は以前よりも十センチ以上小さい。丸い目は大きく、吸い込まれてしまう程に可愛らしい。目に入れても痛くない。
ジュリエッタが驚きで固まり、内心で悶えていれば、その愛らしい目を瞬かせていた青年が、ハッとしたようにその場で足を揃えた。
「は、はい! グロリア・ハワードです!! 一週間前にユーピテル騎士団、ケントルト隊に入隊しました!!」
「わ~~~~! ちゃんと説明できて偉いですね~~~!!」
と口にする直前でどうにか抑え込む。偉い。相手は上司、隊の隊長という緊張する相手だろうにしっかりと自己紹介が出来るの本当に偉い。ジュリエッタは拍手して抱きしめて頭を撫でたくなるぐらい感動していた。
まさか死んで生まれ変わったと思ったら幼い頃の勇者に出会えるなんて。ジュリエッタは感激していた。これなら死んでもよかったかもしれない。
「エヴァンさん……?」
「あ、あの、俺は何かしてしまったんでしょうか……?」
「アッ、いや!! い、いや、なんでもない。なんでもないんだ」
なんでもないわけもない。明らかに挙動不審だった隊長に、隊員二人は明らかな困惑を向けていた。しかしジュリエッタとしてはその困惑した表情も愛らしいので混乱していた。勇者様が愛らしすぎる。
――くッ、どういうことなのでしょうかこれは……! 勇者様が愛らしいッ、ではなく! 勇者様も転生なさっていたのでしょうか……!
胸を締め付ける想いをどうにか無視し、頭を回転させる。ここまで似ているのならば、やはり魂は勇者なのだろうか。それも、ジュリエッタとは異なりしっかりと浄化された魂。
しかし名前まで一緒だとは。もはやジュリエッタは運命を感じていた。
「名前……」
「え? 名前ですか?」
「ああ、いい、名前だな……」
ジュリエッタは無意識に噛みしめるようにそう呟いていた。もはや独り言であった。
しかし独り言だと当然理解できないグロリアは、困惑しつつも言葉を返す。
「はい。伝説上で活躍する、勇者の名前から名付けたと母が……」
「ぐッ――! 勇者様ッ……! やはりこれは……運命……!?」
同じ顔、同じ名前、由来が勇者様。もうこれは運命でないはずがない!
ジュリエッタは神に感謝した。突然死に、突然目覚め、身体は男性であり団長という役職であり、様々な困難が待ち構えていそうなこの人生。しかしこれは神が与えてくださった勇者様に出会える二度目の人生。
――ああ、神よ! 感謝いたします!!
「え、エヴァンさん!? どうしたんですか!?」
「ハッ、い、いや、気にしないでくれ!」
吹っ飛んでいたジュリエッタの思考がユーファの声によって戻ってきた。
色々と口走ってしまったような気がジュリエッタはしていたが、喜びによって記憶が曖昧だった。気にしないでくれと誤魔化して、困惑しきりの二人になんでもないとジェスチャーを交えてうやむやにする。
ジュリエッタの謎の行動に、しかしそれ以上突っ込みを入れるのは吉ではないと悟ったのか、二人は困惑しつつもコクコクと頷いた。ジュリエッタは困惑顔の勇者の姿を目に焼き付けていた。
「え、えーっと! そ、それじゃあ帰りますかねエヴァンさん! グロリア君もあんまり無理しちゃダメだよ!」
「は、はいっ。ありがとうございます、副隊長!」
――ちゃんとお礼が言えて偉いですね勇者様~~!!
満面の笑みがこぼれそうになったが、グロリアの視線がジュリエッタに向いたためどうにか頬の筋肉を抑え込む。グロリアは僅かに逡巡したようだったが、大きく口を開いた。
「あ、あのっ、団長戦、頑張ってください!!」
ジュリエッタの脳内で、グロリアの声がリフレインする。
「が、がんばります……♡」
蚊の鳴くような声だった。
陽は落ち、周囲は暗くなり星が空に見え始めていた。
ジュリエッタは何度もユーファに打ち負けていたが、どうにか相手の攻撃に対して己の意志で対応できるようにはなっていた。身体が覚えていたというアシストはあったものの、それでも身体をものに出来つつ有る感覚がある。
ユーファとジュリエッタ、お互いの荒い息だけが聞こえ、どちらともなく剣を下げた。
「いい動きになってきました」
「それは良かった。だが、きっとまだまだなんだろうな。魔技というのも使えない」
「それは、一日ぐらいでは難しいかと思います。でも、少しすれば実力を取り戻せますよっ」
拳を握るユーファに笑みで返し、鞘に剣を収めた。まだ鍛錬するにしても、ユーファまで付き合わせるもは憚られた。
剣に対して魔力を纏わせることは出来た。その状態で戦うことも。だが、その状態で空間を切り裂くなどということがジュリエッタにはどうにも理解できなかった。
そもそも空間など切り裂けないものだ。無いものを斬るなど常人の沙汰ではない。おそらく、それが出来る程の腕前を持った人々には戦いの中で別の何かが視界に映っているのだろう。
――同じ身体でも、腕前に応じたものは見えないのでしょうね。
しかし、問題の団長決めの一騎打ちは明日に迫っている。正直、副隊長であるユーファに稽古を付けて貰っている限り優勝は絶対に無理だろう。やはり魔術をどうにか使い物にしなければならないか、と浮かんだ汗を拭いながら思案していれば、薄暗い視界の隅に何か動く物を捕らえた。
「あれは……」
「おや、こんな時間に訓練でしょうか」
遠くにいるそれは、どうやら人影のようだった。ユーファも気付いて、意外そうな声を出す。
今日は一応騎士団としては行事後は休日であったはずだ。既に日は暮れ月明かりが周囲を照らすのみになっている。
同じく剣を収めたユーファが、率先して人影へ向かって歩き出した。エヴァンとしての記憶がないジュリエッタは、同じ隊だとしても話しかけられれば挙動不審な行動しか出来ない。少し距離を開けて後ろからついて行けば、段々と訓練場にやってきた人物の輪郭が見えてきた。
どうやら騎士団では珍しい、男性のようだった。髪は短髪の薄茶色で、今のジュリエッタよりも少し背が低いぐらいか。剣を帯びていて、あちらもユーファ達に気付いたようで顔を上げた。
薄ぼんやりとした光が軽装の相手を照らす。ようやく顔が確認できる程に近づいたとき、若々しい面持ちが二人を捕らえた。
真っ黒な瞳、どこかまだ幼さを感じさせる柔らかな顔つき。まだ、十代だろうか。若い騎士だった。
その顔をみて、ジュリエッタの口が自然の動く。それはもう反射だった。
「グ、勇者様――!?」
小さな悲鳴のような低い声は、しかし静まりかえった訓練場ではしかと響く。
青年――勇者に生き写しの人物は、目を丸くしてジュリエッタを見つめていた。
――――――――
既に静まっていた訓練場が、完璧な沈黙に支配される。
その原因であるジュリエッタはしかし、それどころではなかった。目の前に勇者が、勇者の生き写しがいる。七百年前――といってもジュリエッタにとってはつい先日の話だが――ジュリエッタを庇い、そして息絶えたはずの勇者。
――ゆ、ゆ、勇者様が、勇者様が子供姿でいらっしゃる――!?
再開の喜びも、現状の混乱も、それらを全て吹き飛ばし、ジュリエッタは思った。
可愛い。
十七、いや、十八ぐらいだろうか。ジュリエッタの記憶よりも丸みを帯びた面持ちは愛らしく、背は以前よりも十センチ以上小さい。丸い目は大きく、吸い込まれてしまう程に可愛らしい。目に入れても痛くない。
ジュリエッタが驚きで固まり、内心で悶えていれば、その愛らしい目を瞬かせていた青年が、ハッとしたようにその場で足を揃えた。
「は、はい! グロリア・ハワードです!! 一週間前にユーピテル騎士団、ケントルト隊に入隊しました!!」
「わ~~~~! ちゃんと説明できて偉いですね~~~!!」
と口にする直前でどうにか抑え込む。偉い。相手は上司、隊の隊長という緊張する相手だろうにしっかりと自己紹介が出来るの本当に偉い。ジュリエッタは拍手して抱きしめて頭を撫でたくなるぐらい感動していた。
まさか死んで生まれ変わったと思ったら幼い頃の勇者に出会えるなんて。ジュリエッタは感激していた。これなら死んでもよかったかもしれない。
「エヴァンさん……?」
「あ、あの、俺は何かしてしまったんでしょうか……?」
「アッ、いや!! い、いや、なんでもない。なんでもないんだ」
なんでもないわけもない。明らかに挙動不審だった隊長に、隊員二人は明らかな困惑を向けていた。しかしジュリエッタとしてはその困惑した表情も愛らしいので混乱していた。勇者様が愛らしすぎる。
――くッ、どういうことなのでしょうかこれは……! 勇者様が愛らしいッ、ではなく! 勇者様も転生なさっていたのでしょうか……!
胸を締め付ける想いをどうにか無視し、頭を回転させる。ここまで似ているのならば、やはり魂は勇者なのだろうか。それも、ジュリエッタとは異なりしっかりと浄化された魂。
しかし名前まで一緒だとは。もはやジュリエッタは運命を感じていた。
「名前……」
「え? 名前ですか?」
「ああ、いい、名前だな……」
ジュリエッタは無意識に噛みしめるようにそう呟いていた。もはや独り言であった。
しかし独り言だと当然理解できないグロリアは、困惑しつつも言葉を返す。
「はい。伝説上で活躍する、勇者の名前から名付けたと母が……」
「ぐッ――! 勇者様ッ……! やはりこれは……運命……!?」
同じ顔、同じ名前、由来が勇者様。もうこれは運命でないはずがない!
ジュリエッタは神に感謝した。突然死に、突然目覚め、身体は男性であり団長という役職であり、様々な困難が待ち構えていそうなこの人生。しかしこれは神が与えてくださった勇者様に出会える二度目の人生。
――ああ、神よ! 感謝いたします!!
「え、エヴァンさん!? どうしたんですか!?」
「ハッ、い、いや、気にしないでくれ!」
吹っ飛んでいたジュリエッタの思考がユーファの声によって戻ってきた。
色々と口走ってしまったような気がジュリエッタはしていたが、喜びによって記憶が曖昧だった。気にしないでくれと誤魔化して、困惑しきりの二人になんでもないとジェスチャーを交えてうやむやにする。
ジュリエッタの謎の行動に、しかしそれ以上突っ込みを入れるのは吉ではないと悟ったのか、二人は困惑しつつもコクコクと頷いた。ジュリエッタは困惑顔の勇者の姿を目に焼き付けていた。
「え、えーっと! そ、それじゃあ帰りますかねエヴァンさん! グロリア君もあんまり無理しちゃダメだよ!」
「は、はいっ。ありがとうございます、副隊長!」
――ちゃんとお礼が言えて偉いですね勇者様~~!!
満面の笑みがこぼれそうになったが、グロリアの視線がジュリエッタに向いたためどうにか頬の筋肉を抑え込む。グロリアは僅かに逡巡したようだったが、大きく口を開いた。
「あ、あのっ、団長戦、頑張ってください!!」
ジュリエッタの脳内で、グロリアの声がリフレインする。
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