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維士 小学生・高校生
2006年 維士(ドク)
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2006年 維士
「維士、帰る時間メール頂戴ね」ってお母さんが僕に言った。「ok」と返事をして駅に急いだ。高校3年生になった、電車で1時間かかる高校に通っている。
県内陸部の偏差値の高い進学校だった、この地域の同級生からはどうしても離れたかった。
中学時代は殆ど学校に行っていない。 小学生時代からずっと続くイジメに、心がついて行けなかった、食べれなくなりもう死ぬんだと何度も思った、(辛いか)って何千回僕は、奥の奥にいる僕に聞いたが、いつも小さすぎて口を開けているのはわかったが、答えは聞こえなかったなかった、
どうなってっても僕はいい、僕の事だから、
しかしお母さんは中学校に行けなくなってた僕に(ごめんね)って、いつも声を掛けてくれた。
いつも(散歩して来るね)と外に出て行き帰って来ると、息が震えているのがわかる、(泣いてたんだ)と、わかり始めたのは確か僕の体のあざが増えてきた小学3年生くらいだった。
狭い家なのでお互いの一挙一動手に取るようにわかる。
僕は泣けない、涙が出ない、もの心付いて小さい時から想い出しても泣いた事がない。僕が生まれた事で、全てを僕の為に生きてきた。
申し訳ないと思う、小さな町だ、僕達母子は目立つ、目立たないようにしても息苦しい。
パソコンで絵を毎日描いていた。
描きながらこの色に僕の血を入れたいと思いながら描いた、どの絵にも誰にもわからないと思うが僕がいる。
なんとか高校受験は出来た、今は高校3年生になった。
維士は電車の中で、朝の時間確認の為付けたTV を思い出した。影響力ある成功者が「辛かった事は経験上、時間が解決する」と、言っていた。「間違えだよそれぞれだよ」って教えてやりたいが、そういう事を言う人には理解出来ないだろうなぁ、時間ってどのくらいなんだろう、ちょっと油断すると物心ついた2歳くらいから鮮明に走馬灯のように思い出す、頭蓋骨が割れて脳が溢れそうになる 、もしかしたら、時間がまだ足りないのかとも考えたが、どうでもよくなって考えるのをやめた。
高校3年間クラス替えなしで、座る場所も同じだった。
前の席のヤツが振り向いて「ドク、大学どうすんの、やっぱ東東大」って聞いてきた。
いつも通り返事がないとわかってか、直ぐ前を向いた。
背中を見ながら(文武両道ってコイツの為の言葉だなぁ何処かの俳優のようだ、コイツみたいのが良い大学は入って、商社あたりに就職して日本経済引っ張るんだろうなぁ)と、進路を聞かれたせいか未来の勝手な想像をした。
高校の入学式の後、前の席のヤツが、維士(イシ)って変わってるな、じゃあドクな」って
(イシ、医師、ドクターのドクらしい)それからドクと呼ばれている。
誰も僕に必要以上に関わってこない、いつも下を向いて、目が悪く無いのにメガネをかけているせいか、この高校の生徒は、人間の種類が違うのか、前の席のヤツだけは僕に声をかける、後ろを向くのが好きなヤツだと思った。
入学後間も無く、数字の問題をやっていると、前の席のヤツが振り向いて「同級生のうち8割以上は、高3までの数学終わって入学してきたヤツらだから負けんなぁよ」って笑いながら教えてくれた、
それを聞いて違う世界に入った気がした、中学もまともに出てない僕は知らない事だらけだった。
小学3年生から描いた絵は1枚1枚習字の紙に挟んでファイルに綴じて保管している。全ての絵の右下にドクと入れた。
僕の解釈はポイズンのほうだ。
誰にも言ってないが、一年前からネットのオークション代行で絵を売っている。大学に行く為の資金で、未成年の僕では取り引きは出来ないので、お母さんの名前でやっている(A銀行の通帳の表紙の絵良く見たいから、お母さんの名前で通帳作って良い)って聞いたら(作る時、入金するお金、はい、5千円)、ってくれた。
(嘘ついてごめん)と心の中で誤ったが、作る事が出来てホッとした。
1番最初の時、いくらからオークション初めようか悩んで3000円にして1日で終了時間にした。
終了まで見ない事にした。終了後の65000円の金額にビックリした。
終了後は落札者の絵だ、丁寧に梱包してお礼状も入れた。全て匿名で直接取引はなく、間にオークション代行がはいるので安心だった。
「ドク、帰りラーメン食べよう」と前の席のヤツが帰り際下駄箱で言ってきた、今日はパス、用事がある」って僕は答えた。
17時に駅のマックで絵の購入者と会う予定だった。
なんでこうなってしまったのか、お母さんとしかメールのやり取りしてない為何かが間違えただろうか、それさえわからないが、とても気が重いし、怖い。
150万円の高額落札者だ、返金要求されるだろうか、未成年の学生の僕が行ったら怒り出すだろうか、怖かったが、僕の絵には僕が責任を持たなくてはと、まず150万円下ろしに銀行に行った。お金を下ろして、マックに行ったら30分前に着いた、そのまま待つことにした。
緊張感と恐怖心が合わさり心細かった頭痛がしてきたので、メガネを外して待つ事にした。
17時にマック入り口に前の席のヤツが来た、僕を助けに来たと思い一瞬心が躍ったが、よく見ると知らない別人だった。
「維士、帰る時間メール頂戴ね」ってお母さんが僕に言った。「ok」と返事をして駅に急いだ。高校3年生になった、電車で1時間かかる高校に通っている。
県内陸部の偏差値の高い進学校だった、この地域の同級生からはどうしても離れたかった。
中学時代は殆ど学校に行っていない。 小学生時代からずっと続くイジメに、心がついて行けなかった、食べれなくなりもう死ぬんだと何度も思った、(辛いか)って何千回僕は、奥の奥にいる僕に聞いたが、いつも小さすぎて口を開けているのはわかったが、答えは聞こえなかったなかった、
どうなってっても僕はいい、僕の事だから、
しかしお母さんは中学校に行けなくなってた僕に(ごめんね)って、いつも声を掛けてくれた。
いつも(散歩して来るね)と外に出て行き帰って来ると、息が震えているのがわかる、(泣いてたんだ)と、わかり始めたのは確か僕の体のあざが増えてきた小学3年生くらいだった。
狭い家なのでお互いの一挙一動手に取るようにわかる。
僕は泣けない、涙が出ない、もの心付いて小さい時から想い出しても泣いた事がない。僕が生まれた事で、全てを僕の為に生きてきた。
申し訳ないと思う、小さな町だ、僕達母子は目立つ、目立たないようにしても息苦しい。
パソコンで絵を毎日描いていた。
描きながらこの色に僕の血を入れたいと思いながら描いた、どの絵にも誰にもわからないと思うが僕がいる。
なんとか高校受験は出来た、今は高校3年生になった。
維士は電車の中で、朝の時間確認の為付けたTV を思い出した。影響力ある成功者が「辛かった事は経験上、時間が解決する」と、言っていた。「間違えだよそれぞれだよ」って教えてやりたいが、そういう事を言う人には理解出来ないだろうなぁ、時間ってどのくらいなんだろう、ちょっと油断すると物心ついた2歳くらいから鮮明に走馬灯のように思い出す、頭蓋骨が割れて脳が溢れそうになる 、もしかしたら、時間がまだ足りないのかとも考えたが、どうでもよくなって考えるのをやめた。
高校3年間クラス替えなしで、座る場所も同じだった。
前の席のヤツが振り向いて「ドク、大学どうすんの、やっぱ東東大」って聞いてきた。
いつも通り返事がないとわかってか、直ぐ前を向いた。
背中を見ながら(文武両道ってコイツの為の言葉だなぁ何処かの俳優のようだ、コイツみたいのが良い大学は入って、商社あたりに就職して日本経済引っ張るんだろうなぁ)と、進路を聞かれたせいか未来の勝手な想像をした。
高校の入学式の後、前の席のヤツが、維士(イシ)って変わってるな、じゃあドクな」って
(イシ、医師、ドクターのドクらしい)それからドクと呼ばれている。
誰も僕に必要以上に関わってこない、いつも下を向いて、目が悪く無いのにメガネをかけているせいか、この高校の生徒は、人間の種類が違うのか、前の席のヤツだけは僕に声をかける、後ろを向くのが好きなヤツだと思った。
入学後間も無く、数字の問題をやっていると、前の席のヤツが振り向いて「同級生のうち8割以上は、高3までの数学終わって入学してきたヤツらだから負けんなぁよ」って笑いながら教えてくれた、
それを聞いて違う世界に入った気がした、中学もまともに出てない僕は知らない事だらけだった。
小学3年生から描いた絵は1枚1枚習字の紙に挟んでファイルに綴じて保管している。全ての絵の右下にドクと入れた。
僕の解釈はポイズンのほうだ。
誰にも言ってないが、一年前からネットのオークション代行で絵を売っている。大学に行く為の資金で、未成年の僕では取り引きは出来ないので、お母さんの名前でやっている(A銀行の通帳の表紙の絵良く見たいから、お母さんの名前で通帳作って良い)って聞いたら(作る時、入金するお金、はい、5千円)、ってくれた。
(嘘ついてごめん)と心の中で誤ったが、作る事が出来てホッとした。
1番最初の時、いくらからオークション初めようか悩んで3000円にして1日で終了時間にした。
終了まで見ない事にした。終了後の65000円の金額にビックリした。
終了後は落札者の絵だ、丁寧に梱包してお礼状も入れた。全て匿名で直接取引はなく、間にオークション代行がはいるので安心だった。
「ドク、帰りラーメン食べよう」と前の席のヤツが帰り際下駄箱で言ってきた、今日はパス、用事がある」って僕は答えた。
17時に駅のマックで絵の購入者と会う予定だった。
なんでこうなってしまったのか、お母さんとしかメールのやり取りしてない為何かが間違えただろうか、それさえわからないが、とても気が重いし、怖い。
150万円の高額落札者だ、返金要求されるだろうか、未成年の学生の僕が行ったら怒り出すだろうか、怖かったが、僕の絵には僕が責任を持たなくてはと、まず150万円下ろしに銀行に行った。お金を下ろして、マックに行ったら30分前に着いた、そのまま待つことにした。
緊張感と恐怖心が合わさり心細かった頭痛がしてきたので、メガネを外して待つ事にした。
17時にマック入り口に前の席のヤツが来た、僕を助けに来たと思い一瞬心が躍ったが、よく見ると知らない別人だった。
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