たんぽぽ 信一・維士

みー

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2011年 5月 日曜日 夜 維士

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2011年 5月日曜日 維士

 信ちゃんのおばあさんに、4年ぶりに、会った。
 小さくなっていた、まるで別の人に見えた。
 考えて、いかなかった、移動中、弱くなって信ちゃんの家に、おばあさんいる事は聞いたが、変わった姿を想像しなかった事を悔やんだ、老いと病いは、そういう事なのだろう。

 盛岡にいる、お母さんに会いたい、と一人暮らしをして、初めて思った、年をとっているだろうか、心配になった。
 
 信ちゃんのおばあさんに、僕が軽い気持ちで、会いに来るのは何か違う、来るべきではなかったのか考えたが、来てしまったので、僕の誠意をみせようと、まず絵を差し出した。
 僕が知っている、おばあさんを描いた。
この1年間、描き終わった絵を見返す事はなかったが、おばあさんの為に描いた絵は、何度も見た。
 
 おばあさんは絵を、喜んでくれた。
信ちゃんは4年ぶりに会って、僕以上に動揺したと思う、
2人を見ていると、来て良かったと思う、信ちゃんの仕事の悩み、初めて知った、毎日苦しかっと思う、僕ではわからな事をおばあさんが、全部受け止めていた。
 僕にも、助言をくれた。(自分で絵を売らない事) 忘れないように書いた貼っておこう。
 信ちゃんは、考え事していて、聞いていなかったが、昼ごはんの後、僕はおばあさんと色々お話をした。
 
 僕の絵の話を、軽く話した、小学3年生の頃から、パソコンで絵を描き続けている事、高校生の時から、インターネットのオークションに、絵を出している事、ひと月前初めて個展を開いた事を教えてた。ニコニコして、おばあさんは、聞いてくれた。
おばあさんの事を思い、描いた絵を説明した。(自分が、描いた絵を説明するのは初めての事だったので、うまく伝えられるか、不安だった)

「たんぽぽは、僕の小学1年から6年までの、道標でした。学校に通う、道なりにありました。行く時は、励ましてくれて、帰り道では、僕の代わりでした。
 地面に、這いつくばって、笑顔とか、泣いていたりとか、色々な表情が見えました。
あまり楽しい小学校時代ではなかったですが、たんぽぽに守られていたと、思います。
信ちゃんのおばさんに初めて、会った時、(たんぽの精だ)と思いびっくりしました。上手く伝える事できず、もどかしいですが、偉大だと言うことです、僕の気持ちです」

「ありがとう」と、おばあさんが言ってくれた。

 信ちゃんがおばあさんに、休むよう促し、僕は信ちゃんの母さんと一緒に、散歩した。
 母さんの口から、信ちゃんとは、もう一生会えないと思っていた、と聞いた時、
辛かった、この言葉を言わせるまでの、信ちゃんと母さんの関係の歪が辛かった。
 僕が、何かを言えるはずもない、
2階にいる僕達に気を遣い、一緒の席に来ない、信ちゃんも母さんを呼ばない、。
(ふっと、いずれ、僕が母さんの立場に、なるのかぁ、、、怖い、と思った)

 信ちゃんの母さんだから、ではなく、こんな茨の道を歩いてきた、この人を知りたいと思った。次の約束をした。

(盛岡のお母さんにも会いに行こうと決めた)


 僕は東京に寄らないで、借りている家に帰ることにした、信ちゃんも、特に引き留めなかった。信ちゃんと僕の事、僕と盛岡のお母さんの事、考えよう、
 
2週間後の信ちゃん実家は、母さんの話が聞きたいなぁと、思った。

家に着いて
(近いうちに、日帰りで盛岡に行きます。
お母さんの、仕事の休みの日、教えて 維士)
と、メールを送信して、直ぐ寝てしまった。

次の日の朝、携帯を見たら、メールの返信が2件あった
 盛岡のお母さんから(木曜日休みです、待っている)と、信ちゃんから(おやすみ)

 お母さんに昨日の夜、休みの日を聞き、日帰りで帰るとメールした、信ちゃんには、着いた事と、もう寝る事をメールしていた。

(木曜日に帰る 維士)と、お母さんにメールした。少し楽しみになった。

9時になった。いつもより早いが、大ちゃんが来た。

「2日も、いないから、寂しかったよ、で、どうだった」と笑いながら言った。

「1日半だよ、うぅん、おばあさん小さくなっていた、、僕が描いた絵、喜んでくれたよ、2週間後、僕一人で行く、チューリップ20本くらい持って行きたいけど、大丈夫かなぁ」

「当日の朝、とってやるよ、」

「大ちゃん、大変だから、前の日でいいよ」

「東京に寄らないだろう、当日が1番綺麗だ、20本でいいのか」

「ありがとう、20本でも、折らないで、もっていけるか、不安だよぉ」と、僕が言ったら

「一緒に行こうか」って

「えっ、それは変」って苦笑いが出てしまった。

「そうか」と、ガッカリしていた。

一応、伝えようと、
「木曜日に、お母さんに会いに、盛岡に日帰りで行ってくる。もう4年お母さんに会ってないんだ、実家って言っても、2年前にアパートを、変わって、まだ見てないんだ」と、僕が言うと

「そこなら、俺も、一緒にいいだろ。イシとお母さんの邪魔はしない、どこか一人で観光してるよ、気分転換に、何処行きたかったんだ」と、

「うん、邪魔しないならいいよ」と僕が言ったら、大ちゃん、凄く喜んでいた。

 おばあさんに会った次の日から、信ちゃんは忙しそうだ、夜10時ごろ(もう寝る、おやすみ)と僕がメールすらと、日付けが変わってから(おやすみ)と、信ちゃんのメールを、朝起きてから見ている日が、続いている。
 
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