家族 幸せ・

みー

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兄弟

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    家族 幸せ
 
「これ、おれの漫画本だから触れるなよ」と、2歳年上の小学5年生の兄は弟の私に言った、いつもの事だ。

 我が家では、私が兄の物に触れると、殴られ蹴られる、いつまで続くかと言うと、兄の気が済むまでだ、物心ついた時から、兄は我が家の王様だ。

 父、母、兄、私の4人家族、平均的な核家族。

 父と母は、長男を溺愛しすぎて育ててしまった。

 全て思い通りにならないと、機嫌が悪く、欲しいと言う物を、両親は全て兄だけに買い与えていた。

 母は、全て1個だけ買う、兄だけの為に、
 たぶん普通の家庭は(兄弟仲良く使ってとか、2人で見なさい)とか親は言うと思うが、
 我が家違う、私もゲーム機を触りたい、やりたいとか言っても殴られる。

 両親は、そんな長男を止めない、見ないふりをする。

 殴られている私は、
 「苦しい、母さん助けて」って言っても、何処に行ってしまう。

 兄はますます暴力を振るった。
 母は矛先が自分に向かうのが怖かったのだろう。
 叱って息子と真剣に向き合った事がないので、叱り方も知らない。
 お嬢様が大人になったような人だ。

 母も私には冷たい。
 事ある事に、
 (お兄ちゃんの言う事を聞きない)と、

 マインドコントロールされて私は育った。
 
 今ならわかる異常な家庭だと、3歳くらいから覚えている限り、言葉と体への暴力を振るわれてきたが、なぜか私が中学生くらいになったら、言葉の暴力だけになった。
 簡単に言えば(全てお前が悪いからこうなるんだ)頭の上に石を乗せられ続けた。

 全てが兄だけの為にあるので、母は私が勉強が好きな事が面白くない(進学校なんて絶対ダメお兄ちゃんだけに大学行かせる)と散々言い聞かせられた。

 中学生の私はなんか変だと思いながも、
長年兄が王様の我が家のルールでマインドコントロール下で私は、母、兄、父の言うなりだった。

 入りたい高校も諦め、実業高校にした、小遣いの為にバイトをした。
 
 母には高校に入れやった感謝しろと言う言葉を散々言われた。

 兄には(お前は馬鹿で汚い)と散々言われた。
 
 2歳上の兄は勉強が苦手だったが、私立の大学、自費留学.スポーツカー、1000ccの大型バイク、贅沢な一人暮らしと全て思い通りに、両親はお金を出してあげた。 
 私のアルバイト代も仕送りにさせられた。
 
 私が高校卒業後、大学に行きたいと言ったら3人の家族は怒りまくって猛反対した。
 働けと、兄の仕送りと、家にお金を入れろと言われマインドコントロールされている私は言われるままだった。

 今考えると可哀想な子供だ。
 いつも両親の顔色見て、兄の逆鱗に触れないかオドオドして、何もしなくても兄の機嫌によっては暴力を振るわれ、何が楽しかったんだろう。

 何も楽しくない、そんな家庭環境だ、友達なんて出来ない。
 小学生時代の同級生を思い出すと両親が離婚、兄弟が障害があるとか、それぞれ問題を抱えていて、思いっきり楽しい子ども時代を過ごしていない。
 
 毎日兄に殴られながら早く死にたいと思っていた。
 なんの為に大人になるのか。
 大人になると楽しいのだろうか、
 いつも思っていた。
 子供時代楽しいかった、青春は楽しかった、何人の人が言えるのだろか。

 子どもは自分だけでは、生きられない誰かの保護の元で成長する。

 子どもからは選べない。
 
 小学2年の時、同級生が、
「帰りお父さんと会う、付き合ってくれないか」と私に言った。

「良いよ」と何も考えずに、私はついて行った。

 同級生のお父さんは、苦笑いで私に挨拶してくれたが、子どもながらにも目の前の大人のガッカリ感が伝わる。
 3人でアイスを食べ、帰り際に封筒を同級生に渡して仕事だと言って帰った。

 帰り道、
「お父さんとお母さん離婚したんだ、月1回僕と会って、、、養育費を渡す約束したんだ、
僕は会いたくない、お父さんもお母さんも嫌いだ」と、教えてくれた。
 私には衝撃だった、
こんな家族があるんだと、
 私は勘違いした。4人揃っている私の家は幸せだと、、。殴られても、家族だと、、。

 たぶん、今も昔も子ども時代が一番理不尽な時代だろう。
よく(家族が大事で子供は未来の光だ)とか綺麗事を言うが、そうだろうか。

 親、兄弟いなく良い、なぜいるのだろう、物心ついたて自分で施設を選べる社会なら好きなだけ勉強出来た。
 全てを潰す親の元へ生まれた。
 兄弟揃って貧乏なら、それでも私は満足だっただろう。

 あまりに両親は兄弟の格差の付け方が酷すぎた。
 
 兄は希望した民間企業全て落ちた。
自営業的で宗教家にもなれるな公務員になった、

 私は兄への仕送り終了後、3人の猛反対を振り切って家を出た。
仕事を辞めコンピュータの専門学校に入った、授業料、生活費の為空き時間は全て働いた、それでも、頑張って働いても月1万くらい足りない時があった。

「母さん、申し訳ないけど1万貸してください」

「はっ何言っているの、あなたに貸すお金一銭もない」と言った母。

 私はマインドコントロールがまだ頑丈だったが、もう家には決して帰らない、ここに居ようと思い、学校卒業後、早くに独立した、20代で都内にマンションもとビル1棟を購入した。

 30歳近くなり、兄、母から電話があった。

 簡単に言うと、それぞれ怒鳴り散らし「早く帰って来い」との事だ。

 両親は歳を重ね不安で、兄には迷惑かけたくないと思っていた。

 兄にしても、なんで自分が両親を見なきゃいけないのか、
 そこで、私だった。

 離れていても、両親、兄が怖かった。

 言う事聞かないと、悪い事が起こる気がした。

 永年精神支配された私は家に戻った。

 離れてまた近づいてわかった、両親、兄は全ておかしい、私を支配下におこうとした。
 数年後、私は今までの事全て3人に言った。

(私も人間だ、あなた達が私にしてきたことは尋常じゃない、やり過ぎだ)と、

 今、両親は通帳まで全て私に寄越して、好きに使ってという、サラリーマンと専業主婦で全ての財産を兄だけに使い殆どない。
 今更私には必要ない。
 全ての夢を諦め、自分で払える範囲の学校でプログラミングを学び独立した。

 私は場所が変わっても仕事は出来たので続けていたので収入面での心配は無用だった、都内にもまだマンションとビル1棟を所有していた。
 
 兄は、私と顔をあわせないようコソコソしている。
 
 私が反撃した事、自分がしてきた事、収入面での格差のせいか。
 戻れと言われ戻ったが、もう兄は私を支配出来ないと思ったのだろう、 兄には全く興味がないし話をたいと思う魅力的な人間じゃない。
 3人は絶対に謝らない。
 代わりに
(どうしたら良いか、教えて欲しい)
(昔の事いつまでも言うな)
(お前が生意気だから悪い)と
 
 今だに兄が一番の両親に何を言っても無駄だ。

 私は、なんだろう。
 私は笑えない。

 笑う事がないまま成長した人間は笑えない。
 大人になって笑ったふりは得意になった。
 笑えない事も最近気づいた.。
 自分の中では当たり前だったが、笑えない事は異常だろう。

 お金で買えない物の大事さがわかる、

 それが人間だって事もわかる。
 
 幸せってなんだろう。
 
 たぶん、貧乏でも、病気になっても、労わりあって時々笑い合える人がいるって事か。

 お前が生意気だから悪いと、兄の声がいつまでも頭の中で木霊する。

 どうして、これを書いていてこんなに泣けるのだろう、架空の話なのに、、、。
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