絆の君 側に参りたいです

黄蝶

文字の大きさ
22 / 31
神獣と共に

キャットファイトになってますかね?

しおりを挟む
アレから数日後、彼国の王様に挨拶すべく、妖狐族 王女として入国した。
普通は賓客として、客室へ入るのだけど、警備が手薄で心配過ぎる。と言って王族区域内の王太子管轄の部屋で滞在する事となった。
ブラッディ様は気兼ねなく来れるとあって入り浸たり、公務を最短で終わらせて戻って来て居た。
「ホワイティが近くに居るのだから、最大限側に居たいと想ってはいけないかい?」
拒絶なんてしませんよ。むしろ大歓迎。

でも、良いのかな?って気持ちも燻っていた。

目的の舞踏会が開かれる。
後でブラッディ様と合流する為、エスコート役はあえて居ない。
ブラッディ様は王太子だから、何かしら理由が無いと一緒に入場出来ないのですよね~。
不貞腐れモード入りそうですわ。
「次からは一緒に入場しようねっ」
ブラッディさまの黒い笑み付きで言質取られました。
矢面に立つ事を嫌われた。と思った見たいですね。
少し気後れして居るだけですのに。
だれかれ構わず嫉妬しないで下さいブラッディ様。朝から機嫌が下降してますよ。


私は先に入場なのになかなか離して貰えず、ギリギリまで後ろから抱き込まれてガードされてました。


いざ入場。

あまり社交界に出向かない私は値踏みされまくりですね。
視線が痛い。特に女性。
私が王太子に接客されてる事は公然の秘密。
なので、知ってる人は知っている。

顔見知りの方は挨拶がてら、口説いて行ったり、巫女として自国に呼びたいとか、遊学しないかとか。とにかく私と交流を持とうと声を掛ける。白の系統が優秀な為なんだけど。
ブラッディ様がイライラして居る。
視線が一番痛い。遠くから魔力込めて抗議しないで下さい。
嫉妬かな?私は知りませんよ。放置です。
私も皇女。多少は接触を持たないと後で面倒事に巻き込まれるのですよ。我慢なさって。

僕は朝から殺気立って居た。どうも胸騒ぎがして落ち着かない。
公務の合間もホワイティをチラ見して居た。
近寄る男どもが多い事にも苛立ちが募る。
私のホワイティに近寄るな~!

人の波が途切れた私は、バルコニーへ息抜きにでて居た。
噴水が綺麗に煌めいて居た。中から光を当てる装置があるようですね。
視線を感じて振り返ると、女性の一団が出迎える。
「私に何か御用でしょうか?」

「ブラッディ様に 馴れ馴れしくし過ぎじゃございません事」
「私、ブラッディ様の婚約者筆頭をしております。ブランデと申します。」

「私は妖狐族 女王 、白の系統筆頭をして居ります。ホワイティと申します。」

「私に其れを申されましても対応致しかねます。ブラッディ様に話されてはいかが?」
ブラッディさまが離してくれないんですもの彼方に言って下さい。

「貴方にも妃の話をして居る様だけれど、聞いて居ないのね。私は正妃、貴方は第2妃
同じ妃でも、妾よ。
妾として、誘われて居るのに気付いて居らっしゃらない様だから、教えて差し上げ様と思いましたの」
この国に妾制度が有るの?無いと思って居ましたわ。
私のホワイティと言っている方が正妃以外を望むとは思えない。
私の中の黒い何かが私は妾なんだと訴える。
「貴方にはこの国内に使える力はありまして?私には強力な後援者が居ましてよ」
「?何か勘違いをして居る様ですね。私は筆頭巫女も兼任して居ります。神獣白銀様、神獣黒狼様には良しなに可愛がられて居りますよ。
今更人の子が貢献なんて入りません。
それに、私は白の系統が1人ホワイティです。
それなりの賢王の器を持って居りましてよ。」
人の貢献者なしではやはり無謀だったかしら。(ホワイティは知らない。ものすごい勢いでブラッディが貢献者候補を蹴散らし、近づく者には容赦なく鉄槌を下して居る事を)
全てを独鈷しないと気が済まないようである。
「この国のお妃教育は受けて居りまして。
まだ施されてないのならば、正妃は無理ねホホッ」

「やはりそうですか?私、賢王教育、筆頭巫女教育を受けて居ましたから、妃の教育はこれからでしてよ」
ホワイティは知らない。お妃教育寄りも最も掘り下げた難しく難解な教育を受け終わって居る事を
ホワイティはお妃教育を別分野の教育だと思って居た。
自分では正妃は勤まらないかもとしょげてしまった。
この事をブラッディが知ってしまったらこの令嬢どうなるんでしょう?
命が危ないかも知れない。

ブランデは思った。自分よりも遥かに上回る教育を受けて居ると、このままでは自分が喰われる。手を引こうと。

ただ遅すぎだ。振り返ると般若の顔をしたブラッディが高速で近づいて居た。
それでも優雅さ、笑顔は無くして居ない。
「私のホワイティに何してくれたのですか?」
最早、強迫である。
この令嬢は牢屋行き決定!
強制退場されていった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...