絆の君 側に参りたいです

黄蝶

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王都浄化作戦

いよいよ、婚約披露 舞踏会

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私が惚れ直した、と言った事が嬉しかったんですね。
私の手を取り、手のひらへキスして来ました。
唇寄りもダイレクトに質感が伝わってきて、手のひらを舐められました。
ドキドキで死ねる。
両手を取り、頬へ。
暫く感触を楽しみ、匂いをスンスン嗅がれてしまいました。
手の匂いって恥ずかしい。
ラブラブな時間を過ごして居ると、
「入場のお時間が間もなくまいります。
準備が整いましたら移動お願いします」
と声かけが来た。
貴族の入場が終わった様ですね。

「ではまいりましょう。俺のホワイティ」
「喜んで、私のブラッディ」

ロイヤルの入場は中央に据えられた大階段上からとなり、私達は陛下寄り前に入場となります。
さぁ気合い入れて行きましょう。
ブラッディ様にエスコートされながら、大階段を優雅に降りて行きました。

貴族達はザワザワして居ますね。
必要最低の告知しかして居なかったですからね。
『思った通りの反応ですね。王が参られます移動しましょう』
私達は念話で会話出来る様に通信機を改良して探知できない仕様に変えました。
新たにもう2個作り、白姉さん、近衛のベルンとも通信可能です。

王様と王妃が参られます。
仲睦まじく寄り添いながら降りて来られます。
「今宵集まって貰ったのは、婚約が整った為皆にも報せようと思う。

王太子ブラッディと妖狐族 王女 ホワイティとの婚約が正式になされた事をここに宣言する。

婚約披露を兼ね、両国のより良い友好関係を期待して交流して貰いたい。」

「婚約披露パーティー開催といたそう。」

開催の音楽が鳴り響く。

「ホワイティ俺と踊って頂けますか」
にっこり笑って手を差し出されました。
「喜んで!」
手を取り中央に躍り出ます。
ファーストダンスは勿論、私達です。
2人とも満遍の笑みで踊り出します。
2人ともダンスは得意なので、難易度高めな曲目にしました。
周りのざわつき凄いです。
ブラッディ様が甘いせいでしょうか?
密着したり、空きをついてキスしたり、耳元で囁き私の反応を見て楽しんで居る様です。
その間にも、いろいろ技も織り交ぜながら踊って行きます。
周りの反応も上々ですね。

俺のホワイティ綺麗だ。
ファーストダンスをすべく中央までエスコートしていく。
全ての所作は優雅。流石ですね。
ホワイティを見せ付ける為、いろいろ技を繰り出す。
独鈷欲がでて来た俺はイタズラを仕掛けて行った。
ホワイティはだだん赤くなり、はにかんだ表情を見せてくれた。
可愛いホワイティ。

君と以外結婚しない。とゆう意味の3曲連続でのダンスは楽しくて仕方がない。
憂鬱感の無いダンスは初めてだ。
親しくしたくも無い令嬢相手の苦痛ときたら
ちょっとした拷問であった。
しかも、ホワイティ相手ならレベル合わせも要らない。心のままに即興でもついて来てくれる。これ程楽しいダンスは初めてだ。
ラストダンスは何をしようか楽しみで仕方がない。


お互い疲れたので、ロイヤルエリアにあるティースペース迄戻っ行く。
普段 王太子は国賓の相手をして居る事が多い。
今回は国内への披露、直ぐに結婚式を挙げる為国外へは書簡で済ますと決まって居るのだ。
なので、今日はホワイティのみ相手にしていても文句は言わせない。
ダンス後、早速声かけが有ったが全てを連れてティースペースで対応させて貰った。
此処での不遜は国王への反逆になる為、皆対応が丁寧になるからだ。

それでも、若者は恐いものを知らない。
ホワイティに対して吹っかけて来る、一国の王女に対して何様のつもりなのか、不遜極まりない。
自国だからと許される訳も無い。馬鹿なのか?それで俺からの好意が得られる訳も無い。俺からの憎悪が欲しいとか、マゾでしか無い。汚らわしいとしか言いようが無い連中だ。


そんな中でも聡明な方もおられる。今後とも仲良くして行きたいものである。
今後協力を仰ぐ事もあるだろう。記憶に留めておかねばな。

そこから、ホワイティがサポートに入ったのか対応が実に楽だった。
人々を実に鮮やかにさばいていくホワイティ。人を見抜く感が優れて居る様だった。
礼儀の身に付いて居ない方は白姉様と連携を取り妨害工作を放った。
近衛達の動きも生き生きして居る。
無粋な令息は決まって居る。
僕の方もベルンと連絡を取り、王女に近づけたく無いとベルン率いる近衛で牽制しまくり、隙も自ら動く事により潰して行った。

白姉さん方を向かわせる事によりブロックする壁は厚い。また近衛自身も自己判断で防衛をして行った。

一定以上の礼儀と身のこなしをした人しか寄せ付けない徹底ぶり
俺の意図を汲んでだ人々と挨拶を交わすのみで次々対応していった。
相思相愛での婚約を見せ付ける為、腰を抱き込みエスコート、背中合わせの談笑をしていても、指を絡ませ握り合い少しでも離れたく無い態度を見せた。見つめ合っての微笑みも忘れない。キスはやり過ぎだとホワイティに止められた。残念である。

優れた者たちによる連携は輪舞を踊るが如く術中にはまって行った。
狡猾な老害も無かった。ホワイティは受け入れられた様である。

起死回生を狙う令嬢達も諦めて行った。近づけない以上今夜は何も出来ないと悟ったのであろう。

和やかに婚約披露パーティーは終了したのであった。

ラストダンスはちょっとした見世物になってしまった。楽しくてやり過ぎてしまった様だ。裏に戻ってから、ホワイティに怒られてしまった。
恥ずかしいそうに顔を赤く染めて涙目で抗議して来るホワイティの可愛さと言ったら、可愛すぎて悶えてしまった。
俺にとっての労いのご褒美でした。
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