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二章
13話
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「遅いですよ、イエン!」
ミナウィンは、樫の棒を上下にぶんぶんと振りながらイエンを見た。その隣にはクルエラもいる。
「棒を振り回すとか危ないだろ!」
イエンはミナウィンの行動を注意したが、ジェーンがそれに答える。
「ミナウィン様は棒術を専門にしているからですよ」
「準備運動ですわ! 外出するのに丸腰なんて、戦時中の今、そんなことできませんことよ」
そうか、と言わんばかりにイエンは納得する。
「戦っているのはガーディ達兵士だけど、その戦争を仕掛けた国の王女ともなれば、いつ背後から刺されてもおかしくないもんなぁ」
「怖いこと言わないでくださる? ジェーン」
ミナウィンはジェーンにひきつった笑顔を見せた。
「そもそも、なんでミナウィンの国は戦争を仕掛けたんだ?」
「イエンは本当に世間知らずなのね……」
「面目ありません……」
イエンの質問にミナウィンはため息をつき、ジェーンは申し訳なさそうに頭を抱える。
「な、なんだよ……わからないから聞いたのに……」
「分からないことを聞く姿勢はいいことですよ」
クルエラは、ポンとイエンの頭に手をおいた。
「ミナウィン様の国・ケヴィン国とこの森の反対側にある一つ山を越えたユヒン国は、人造人間を作る時に必要な資源がほしくて戦争をしているのです。戦場は資源の眠っている国境。まぁ、領地争い、といったところでしょうか」
「あ、ありがとうございます……」
丁寧に説明してくれたクルエラに、イエンは恥ずかしそうに礼を告げた。
「総合人造人間研究局は、また別の国・フランク国という中立国にあって、スズヌ森を抜けた先です」
そこまで言うと、クルエラは先頭に立ち歩き始める。
「ところで、真剣の扱いは大丈夫ですか?」
「そうだ! ありがとうございます! 木刀以外初めてなので、戦力なるか分かりませんが……」
プレゼントされた剣のお礼をイエンは慌てて言った。
「着くまでの道中は長いですから、人造人間についてや剣の扱いについて、教えましょうか?」
「はい! お願いします!」
イエンは笑顔で元気に返事をした。
ミナウィンは、樫の棒を上下にぶんぶんと振りながらイエンを見た。その隣にはクルエラもいる。
「棒を振り回すとか危ないだろ!」
イエンはミナウィンの行動を注意したが、ジェーンがそれに答える。
「ミナウィン様は棒術を専門にしているからですよ」
「準備運動ですわ! 外出するのに丸腰なんて、戦時中の今、そんなことできませんことよ」
そうか、と言わんばかりにイエンは納得する。
「戦っているのはガーディ達兵士だけど、その戦争を仕掛けた国の王女ともなれば、いつ背後から刺されてもおかしくないもんなぁ」
「怖いこと言わないでくださる? ジェーン」
ミナウィンはジェーンにひきつった笑顔を見せた。
「そもそも、なんでミナウィンの国は戦争を仕掛けたんだ?」
「イエンは本当に世間知らずなのね……」
「面目ありません……」
イエンの質問にミナウィンはため息をつき、ジェーンは申し訳なさそうに頭を抱える。
「な、なんだよ……わからないから聞いたのに……」
「分からないことを聞く姿勢はいいことですよ」
クルエラは、ポンとイエンの頭に手をおいた。
「ミナウィン様の国・ケヴィン国とこの森の反対側にある一つ山を越えたユヒン国は、人造人間を作る時に必要な資源がほしくて戦争をしているのです。戦場は資源の眠っている国境。まぁ、領地争い、といったところでしょうか」
「あ、ありがとうございます……」
丁寧に説明してくれたクルエラに、イエンは恥ずかしそうに礼を告げた。
「総合人造人間研究局は、また別の国・フランク国という中立国にあって、スズヌ森を抜けた先です」
そこまで言うと、クルエラは先頭に立ち歩き始める。
「ところで、真剣の扱いは大丈夫ですか?」
「そうだ! ありがとうございます! 木刀以外初めてなので、戦力なるか分かりませんが……」
プレゼントされた剣のお礼をイエンは慌てて言った。
「着くまでの道中は長いですから、人造人間についてや剣の扱いについて、教えましょうか?」
「はい! お願いします!」
イエンは笑顔で元気に返事をした。
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