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二学期
58話
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「痛くて仕方がなくて、とにかくワーワー騒いでたら、イサムが見つけてくれたお祓いの人に見つけてもらえた」
「あぁ、モリさんか……そういえば、タバコ吸い終わってから、白い女の子探す、っていなくなったけど、そっちに行ってたのか……」
イサムも、ふむふむと納得をする。
「俺には、白い女の子が今回見えなかったけど、たぶん、警戒してた猫じゃない方が、その白い女の子の付き添いをしてたのかなーって」
「……タツヤは、まだ伝わってなかったかもだけど、その白い女の子も、その時すごい傷を負ってたんだよ」
僕は、眉をひそめながらタツヤに言った。
「そうなの?」
「イサムとタツヤは、あの白い女の子……キクっていうんだけど、あの子、モリさんの攻撃で左手にお札が張り付いて、すごい苦しんでたんだ」
イサムとタツヤが、今度は僕の言葉に耳を傾ける。
「そのまま封印されそうになったところで、キクは、自分の左手を切ったんだ。タツヤ程じゃないけど、左手をボトッて切り落としたんだ」
「……まじかよ……」
近くにいたが、見えていなかったイサムが、思わず声をもらす。
「その後どこに逃げたか分からないけど、イサムの推測通り、たぶん、その黒猫の近くにいたんだと思う」
「それを追ってたモリさんだったけど、タツヤの叫び声で捜索を断念して助けたって感じか?」
昨日の二つの出来事が、徐々に繋がり始める。
「あぁ、モリさんか……そういえば、タバコ吸い終わってから、白い女の子探す、っていなくなったけど、そっちに行ってたのか……」
イサムも、ふむふむと納得をする。
「俺には、白い女の子が今回見えなかったけど、たぶん、警戒してた猫じゃない方が、その白い女の子の付き添いをしてたのかなーって」
「……タツヤは、まだ伝わってなかったかもだけど、その白い女の子も、その時すごい傷を負ってたんだよ」
僕は、眉をひそめながらタツヤに言った。
「そうなの?」
「イサムとタツヤは、あの白い女の子……キクっていうんだけど、あの子、モリさんの攻撃で左手にお札が張り付いて、すごい苦しんでたんだ」
イサムとタツヤが、今度は僕の言葉に耳を傾ける。
「そのまま封印されそうになったところで、キクは、自分の左手を切ったんだ。タツヤ程じゃないけど、左手をボトッて切り落としたんだ」
「……まじかよ……」
近くにいたが、見えていなかったイサムが、思わず声をもらす。
「その後どこに逃げたか分からないけど、イサムの推測通り、たぶん、その黒猫の近くにいたんだと思う」
「それを追ってたモリさんだったけど、タツヤの叫び声で捜索を断念して助けたって感じか?」
昨日の二つの出来事が、徐々に繋がり始める。
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