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十三話
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学校についた時には、もう夜の十時になっていた。
保健室には、ベルとイナリちゃんが横になっている。
お地蔵様の保健室の先生は、うーん、と唸っていた。
じっと皮膚が溶けている左側を色々な角度から見ている。
「先生、どうですか?」
僕は、顔をそむけてベルの傷を見ないように聞く。
モモちゃんは、問題なくベルの様子も見れるようだ。
「イナリちゃんは、もう気絶というより、眠っているから問題ないね。
問題は、この吸血鬼だけど……死にはしないとしても、この傷は……」
先生は、顔色を曇らせる。
「色々と試してはみるが……」
先生は、僕らに向き直る。
「君たち人間は、もう帰りなさい。
今お巡りさんに見つかったら、補導されるよ」
「やばっ!」
僕とモモちゃんは、慌てて帰る準備をする。
「明日の朝、登校したらまた様子を見に来なさい。
あぁ、レイタ君はあまり傷が見たくないなら、見えないように覆っておくから」
「ありがとうございます!!」
とてもありがたい。
僕は心の底から感謝した。
「それじゃあ、先生さようなら!」
「おやすみなさい、失礼しました!」
僕とモモちゃんは、バタバタと保健室を後にした。
外に出ると、もう人の活動している音はほぼなかった。
星はより一層綺麗に見え、少し肌寒さを感じた。
保健室には、ベルとイナリちゃんが横になっている。
お地蔵様の保健室の先生は、うーん、と唸っていた。
じっと皮膚が溶けている左側を色々な角度から見ている。
「先生、どうですか?」
僕は、顔をそむけてベルの傷を見ないように聞く。
モモちゃんは、問題なくベルの様子も見れるようだ。
「イナリちゃんは、もう気絶というより、眠っているから問題ないね。
問題は、この吸血鬼だけど……死にはしないとしても、この傷は……」
先生は、顔色を曇らせる。
「色々と試してはみるが……」
先生は、僕らに向き直る。
「君たち人間は、もう帰りなさい。
今お巡りさんに見つかったら、補導されるよ」
「やばっ!」
僕とモモちゃんは、慌てて帰る準備をする。
「明日の朝、登校したらまた様子を見に来なさい。
あぁ、レイタ君はあまり傷が見たくないなら、見えないように覆っておくから」
「ありがとうございます!!」
とてもありがたい。
僕は心の底から感謝した。
「それじゃあ、先生さようなら!」
「おやすみなさい、失礼しました!」
僕とモモちゃんは、バタバタと保健室を後にした。
外に出ると、もう人の活動している音はほぼなかった。
星はより一層綺麗に見え、少し肌寒さを感じた。
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