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一方、聖女と勇者は親睦を深める
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ルドルフとディズモン伯爵が話をしていた頃、ミラとハイネは初対面の挨拶を終えて、とある話題で大いに盛り上がっていた。
「いいかい、父上は誰よりも領民のことを大切にしている真の貴族なんだよ、けれどあまりに短気なせいで、ただの乱暴者と思われがちなんだ」
「実際は違うと言いたいのね?」
「あたりまえさ! あれほど清廉潔白で、優しい人は他にいないよ」
「ほうほう、それは……いや、むしろ逆にいいわね」
「おお、ミラには父上の良さが分かるのかい!?」
ハイネが口角をつりあげて嬉しそうに笑うと、ミラも訳知り顔で何度も頷く。
「いわゆるギャップ萌えというやつね」
「ぎゃ、ギャップ萌え? なんだいそれは」
「つまり意外性ね。悪そうな人が裏でこっそり捨て猫や花を愛でていた、そんな普段とは対極な一面を見せられるとグッとくるってやつ。分かるわぁ、あたしも嫌いじゃないから」
「いや、僕が言いたかったのは、父上が貴族として素晴らしいという部分なんだけど……」
どこか納得のいかない表情でハイネは不満そうにするが、大好きな父上が褒められていることに代わりはないのでそれ以上ツッコミを控えた。
最初は当たりさわりのない会話を続けていた二人だったが、ルドルフの話題になった途端に、初対面の雰囲気が嘘のように霧散して大盛況となった。
いつだって、人の距離を縮める最適解は共通の趣味だ。
おじ専のミラと、ファザコンのハイネ。
二人の趣味は大きく異なる。
それはまるで月と太陽。
けっして交わることのない別の趣味であるハズだった。
だがしかし、奇跡的にもその対象は同じだった。
もしハイネが、ルドルフと血のつながらない赤の他人だったのなら、ミラは全力で同担拒否していただろう。
恋愛において推し被りは血で血を洗う戦場と化す。
しかし、ハイネのそれは親愛であり、ミラの純愛とは違う。
ならば、同じ話題で盛り上がることは必然だった。
「ああ、てぃてぃうえっ! なぜあなたはそんなにもカッコいいのですか!」
「わかる、わかるよハイネ。あの人のそばにずっといられるあなたがうらやましい」
同好の士を見つけた二人は既に固い絆で結ばれていた。
「ミラが父上の良さがわかる、こちら側でよかった」
「それはお互い様ね。あたしもハイネとは、とてつもないシンパシーを感じているところよ」
ミラが手を差しだすと、ハイネはためらいもなく強く握り返した。
お互いの端正な顔がニヘラとだらしなく崩れるおちる。
ずっと二人の会話を聞いていたメイドのセレンが口を開く。
「ハイネ様、せっかくの機会ですし、最近悩んでいることをミラ様に相談なされては?」
「……ああ、そうだな」
「なにか困ってることでもあるの?」
「実は……」
そう切り出して、ハイネは最近敬愛するルドルフに家を追い出されそうになったり、目を合わせれば叱られる現状を説明した。
「祝福の儀で無属性になった僕が悪いんだが、多分父上に嫌われたみたいなんだ」
「なるほど……でもそれは妙ね」
ハイネの話を聞いて、ミラはそれは無いのでは?と思った。なぜなら、ルドルフは息子のハイネをとても気にしている様子だったし、わざわざミラを呼び寄せたのも、ハイネの為だと説明していたからだ。
きっと、何か事情があるんだわ!と踏んだミラは、パチンと手を叩き、ある提案をする。
「分かったわ! その悩みが解決できるように協力してあげる!」
「ほんとうか!?」
「ええ、多分だけどルドルフ様はハイネを嫌ってないわ。でも、そこまで冷たくするのにもまた理由があると思うの。だから、あたしの方からも探りをいれてその原因を突き止めてみる」
「「おお」」
ミラの言葉にハイネとセレンは、心強い仲間を引き入れることが出来たと思い感嘆の声をあげる。
「だけど」
そこで、言葉を区切り、ミラが人差し指を立てる。
「ひとつだけ条件があるわ」
「条件って?」
「それは……そのぉ」
先ほどまで快活に喋っていたミラはもじもじと身じろぎをする。顔は徐々に恥ずかしそうに赤らんでいく。ハイネとセレンは、ミラの急激な変化に首をかしげる。
ミラは何度か口を開いては閉じる動作を繰り返した後、「もう勢いで言っちゃえ」と瞼をぎゅっと閉じて、力強い声で言った。
「あ、あたしとルドルフ様が付き合えるように協力して!」
「ええ!」
「まあ!」
ハイネとセレンは、ミラの突然の告白に驚く。
「べ、別に変な思惑とは一切ないからね! 本当にルドルフ様に一目ぼれしただけなの!」
ミラはルドルフに一目ぼれした時の心境を熱っぽく語る。
最初は戸惑っていたハイネも、ミラが父の魅力をたっぷり語るので、次第に「分かる。父上の格好良さは唯一無二だよな」と納得したように頷く。
「思えば母上達がなくなりもう十年か……父上は一人で僕たち家族を支えてきたんだな。そろそろ隣で支えてあげる人がいてもいいのかもしれない」
「そうですね、ルドルフ様の短気さが増したのも奥様方が亡くなってからの気がしますし、新しいパートナーは良い安定剤になるやもしれません」
セレンもハイネが賛成ならミラの恋を応援してあげようという気持ちになっていく。
「分かった! ミラの恋を応援しよう。その代わりミラは僕に協力する、これでいいかな?」
ハイネがそう言うと、ミラは頬緩ませて花が咲いたような笑顔をみせる。
「ええ、家族が助けてくれるというならこれ以上の味方はいないわ!」
「ふっ、まさかミラをいずれ義理母と呼ぶことになるなんてね」
「もう気が早すぎるわよ、義理息子ったら」
「ふふふ」
「むふふ」
こうして、ミラとハイネの利害が一致した。
ハイネは父上の評価を稼ぎ、
ミラはルドルフの愛を勝ち取る。
またルドルフの知らない場所でシナリオにない新たなストーリー(ラブコメルート?)が進行してくのだった。
そして、このストーリーが後に大きな狂いを生じさせることを、ルドルフはまだ知るよしもないのであった。
「いいかい、父上は誰よりも領民のことを大切にしている真の貴族なんだよ、けれどあまりに短気なせいで、ただの乱暴者と思われがちなんだ」
「実際は違うと言いたいのね?」
「あたりまえさ! あれほど清廉潔白で、優しい人は他にいないよ」
「ほうほう、それは……いや、むしろ逆にいいわね」
「おお、ミラには父上の良さが分かるのかい!?」
ハイネが口角をつりあげて嬉しそうに笑うと、ミラも訳知り顔で何度も頷く。
「いわゆるギャップ萌えというやつね」
「ぎゃ、ギャップ萌え? なんだいそれは」
「つまり意外性ね。悪そうな人が裏でこっそり捨て猫や花を愛でていた、そんな普段とは対極な一面を見せられるとグッとくるってやつ。分かるわぁ、あたしも嫌いじゃないから」
「いや、僕が言いたかったのは、父上が貴族として素晴らしいという部分なんだけど……」
どこか納得のいかない表情でハイネは不満そうにするが、大好きな父上が褒められていることに代わりはないのでそれ以上ツッコミを控えた。
最初は当たりさわりのない会話を続けていた二人だったが、ルドルフの話題になった途端に、初対面の雰囲気が嘘のように霧散して大盛況となった。
いつだって、人の距離を縮める最適解は共通の趣味だ。
おじ専のミラと、ファザコンのハイネ。
二人の趣味は大きく異なる。
それはまるで月と太陽。
けっして交わることのない別の趣味であるハズだった。
だがしかし、奇跡的にもその対象は同じだった。
もしハイネが、ルドルフと血のつながらない赤の他人だったのなら、ミラは全力で同担拒否していただろう。
恋愛において推し被りは血で血を洗う戦場と化す。
しかし、ハイネのそれは親愛であり、ミラの純愛とは違う。
ならば、同じ話題で盛り上がることは必然だった。
「ああ、てぃてぃうえっ! なぜあなたはそんなにもカッコいいのですか!」
「わかる、わかるよハイネ。あの人のそばにずっといられるあなたがうらやましい」
同好の士を見つけた二人は既に固い絆で結ばれていた。
「ミラが父上の良さがわかる、こちら側でよかった」
「それはお互い様ね。あたしもハイネとは、とてつもないシンパシーを感じているところよ」
ミラが手を差しだすと、ハイネはためらいもなく強く握り返した。
お互いの端正な顔がニヘラとだらしなく崩れるおちる。
ずっと二人の会話を聞いていたメイドのセレンが口を開く。
「ハイネ様、せっかくの機会ですし、最近悩んでいることをミラ様に相談なされては?」
「……ああ、そうだな」
「なにか困ってることでもあるの?」
「実は……」
そう切り出して、ハイネは最近敬愛するルドルフに家を追い出されそうになったり、目を合わせれば叱られる現状を説明した。
「祝福の儀で無属性になった僕が悪いんだが、多分父上に嫌われたみたいなんだ」
「なるほど……でもそれは妙ね」
ハイネの話を聞いて、ミラはそれは無いのでは?と思った。なぜなら、ルドルフは息子のハイネをとても気にしている様子だったし、わざわざミラを呼び寄せたのも、ハイネの為だと説明していたからだ。
きっと、何か事情があるんだわ!と踏んだミラは、パチンと手を叩き、ある提案をする。
「分かったわ! その悩みが解決できるように協力してあげる!」
「ほんとうか!?」
「ええ、多分だけどルドルフ様はハイネを嫌ってないわ。でも、そこまで冷たくするのにもまた理由があると思うの。だから、あたしの方からも探りをいれてその原因を突き止めてみる」
「「おお」」
ミラの言葉にハイネとセレンは、心強い仲間を引き入れることが出来たと思い感嘆の声をあげる。
「だけど」
そこで、言葉を区切り、ミラが人差し指を立てる。
「ひとつだけ条件があるわ」
「条件って?」
「それは……そのぉ」
先ほどまで快活に喋っていたミラはもじもじと身じろぎをする。顔は徐々に恥ずかしそうに赤らんでいく。ハイネとセレンは、ミラの急激な変化に首をかしげる。
ミラは何度か口を開いては閉じる動作を繰り返した後、「もう勢いで言っちゃえ」と瞼をぎゅっと閉じて、力強い声で言った。
「あ、あたしとルドルフ様が付き合えるように協力して!」
「ええ!」
「まあ!」
ハイネとセレンは、ミラの突然の告白に驚く。
「べ、別に変な思惑とは一切ないからね! 本当にルドルフ様に一目ぼれしただけなの!」
ミラはルドルフに一目ぼれした時の心境を熱っぽく語る。
最初は戸惑っていたハイネも、ミラが父の魅力をたっぷり語るので、次第に「分かる。父上の格好良さは唯一無二だよな」と納得したように頷く。
「思えば母上達がなくなりもう十年か……父上は一人で僕たち家族を支えてきたんだな。そろそろ隣で支えてあげる人がいてもいいのかもしれない」
「そうですね、ルドルフ様の短気さが増したのも奥様方が亡くなってからの気がしますし、新しいパートナーは良い安定剤になるやもしれません」
セレンもハイネが賛成ならミラの恋を応援してあげようという気持ちになっていく。
「分かった! ミラの恋を応援しよう。その代わりミラは僕に協力する、これでいいかな?」
ハイネがそう言うと、ミラは頬緩ませて花が咲いたような笑顔をみせる。
「ええ、家族が助けてくれるというならこれ以上の味方はいないわ!」
「ふっ、まさかミラをいずれ義理母と呼ぶことになるなんてね」
「もう気が早すぎるわよ、義理息子ったら」
「ふふふ」
「むふふ」
こうして、ミラとハイネの利害が一致した。
ハイネは父上の評価を稼ぎ、
ミラはルドルフの愛を勝ち取る。
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