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第二章 ギルド 銀の鈴
男装王女は稽古を受けたい
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初めて人を相手にして剣を使うことにアレンは緊張を抑えきれずにいた。
(この1年、魔物相手には剣を使ってきたけど……)
剣を持つ手が震える。
何かを守るということは、同時に何かを壊すということだ。
僕はそれを今まで理解したようでしていなかったのかもしれない
(……情けないな)
「おい、いつまでそんな辛気臭い面してんだ。やるならこい、やらないのなら帰れ」
エドは真っ直ぐ僕を見据えている。やるしかない、僕は逃げることなんて許されない。僕は剣を持つ手に力を入れて大きく息を吸った。
「お願いします!」
瞬間、僕は思い切り地面を蹴って宙に高く飛び上がる。相手はなんの体勢もとっていない、どんな攻撃でもかわせる自信があるのか?
…いや、関係ない。僕は僕の出せる全力をぶつけるだけだ
僕は体力も力も圧倒的に少なかった。だから出来るだけそれらを使わないやり方を必死に考えた。考えて考えて、見つけ出した。
(相手の急所を…何より速く、的確に!)
アレンは標的を確認すると、エドの肩口に向かって大きく体を捻り思い切り剣を突き出した
_______が、剣は空を切り、勢いよく飛びかかっていたアレンは体制を崩してそのまま地面に転がり受身をとる。
「……へぇ、それだけか?」
いとも簡単に攻撃をかわしたエドは先程と同じくなんの体勢も取らない状態でニヤニヤと笑っている
(まだまだ…っ!)
剣を持ち直し再び構えたアレンは一気に相手の懐に潜り込む。エドの少し目を開いたような顔に、取った…と剣を首先に突き出そうとした瞬間、エドは大きく体を仰け反らせ地面に手をつきアレンに強力な蹴りを入れる
「………カ……ハッ!」
吹っ飛んだ衝撃で息が上手く出来ない、まだ、まだやれる………そう思っていても体が言うことを聞かない
「…………初めてにしては、よくやった方だ」
いつの間にか近くに来ていたらしいエドが、僕を見下ろしていた言う。
「……今日はもう解散だ。早くそれ治して、またこい」
あぁ、もうちょっとだけ……やっていたかっ…た…………なぁ……………
----------------------------------------
柔らかな花のような匂いが鼻を掠める
ふわふわとした微睡みの中、意識がゆっくりと浮上する。
(んん……柔らかい……いい匂い…………姉さまみたい…………)
「あらぁ?起きたのかしらぁ?小さな坊や」
(…………ん?)
頭上から聞こえる声を理解した途端、ガバッと身を離す
目の前には、胸元が大きく開いた赤い服の上に白いコートのようなものをはおい、紫の長い髪を耳にかけて妖艶に微笑む女性がいた。
「あらぁ…初心なのねぇ、うふふ、可愛い」
ひゃぁぁあああ、大人の女性って感じのオーラが凄いぃ
そ、それに………とても大きい
「あ、あの、ここは?」
「ここは、ギルドの医務室よ、
エドちゃんに稽古付けて貰ったんですってぇ?うふふ、あの子、対人であっても容赦ないから…背中の強打くらいで済んだのはいい方なのよぉ?」
(そうだ、あの時僕は全然手出しが出来なかった)
「僕、また挑戦しに行きたいです」
「あらあら、じゃああなたはここの常連さんになりそうねぇ……私はオリビア、ここのギルドの治療師をやらせてもらってるわぁ。
これからよろしくね、ア・レ・ンくん♡」
(………ち、近い近い……!!)
「よ、よろしくお願いします!オリビアさん」
「うふふ~可愛い♡」
(なるべくここにはお世話にならないように頑張ろう………)
そして次の日、再びエドに挑みに行ったアレンは、医務室にお世話になることになるのであった…………
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初めて人を相手にして剣を使うことにアレンは緊張を抑えきれずにいた。
(この1年、魔物相手には剣を使ってきたけど……)
剣を持つ手が震える。
何かを守るということは、同時に何かを壊すということだ。
僕はそれを今まで理解したようでしていなかったのかもしれない
(……情けないな)
「おい、いつまでそんな辛気臭い面してんだ。やるならこい、やらないのなら帰れ」
エドは真っ直ぐ僕を見据えている。やるしかない、僕は逃げることなんて許されない。僕は剣を持つ手に力を入れて大きく息を吸った。
「お願いします!」
瞬間、僕は思い切り地面を蹴って宙に高く飛び上がる。相手はなんの体勢もとっていない、どんな攻撃でもかわせる自信があるのか?
…いや、関係ない。僕は僕の出せる全力をぶつけるだけだ
僕は体力も力も圧倒的に少なかった。だから出来るだけそれらを使わないやり方を必死に考えた。考えて考えて、見つけ出した。
(相手の急所を…何より速く、的確に!)
アレンは標的を確認すると、エドの肩口に向かって大きく体を捻り思い切り剣を突き出した
_______が、剣は空を切り、勢いよく飛びかかっていたアレンは体制を崩してそのまま地面に転がり受身をとる。
「……へぇ、それだけか?」
いとも簡単に攻撃をかわしたエドは先程と同じくなんの体勢も取らない状態でニヤニヤと笑っている
(まだまだ…っ!)
剣を持ち直し再び構えたアレンは一気に相手の懐に潜り込む。エドの少し目を開いたような顔に、取った…と剣を首先に突き出そうとした瞬間、エドは大きく体を仰け反らせ地面に手をつきアレンに強力な蹴りを入れる
「………カ……ハッ!」
吹っ飛んだ衝撃で息が上手く出来ない、まだ、まだやれる………そう思っていても体が言うことを聞かない
「…………初めてにしては、よくやった方だ」
いつの間にか近くに来ていたらしいエドが、僕を見下ろしていた言う。
「……今日はもう解散だ。早くそれ治して、またこい」
あぁ、もうちょっとだけ……やっていたかっ…た…………なぁ……………
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柔らかな花のような匂いが鼻を掠める
ふわふわとした微睡みの中、意識がゆっくりと浮上する。
(んん……柔らかい……いい匂い…………姉さまみたい…………)
「あらぁ?起きたのかしらぁ?小さな坊や」
(…………ん?)
頭上から聞こえる声を理解した途端、ガバッと身を離す
目の前には、胸元が大きく開いた赤い服の上に白いコートのようなものをはおい、紫の長い髪を耳にかけて妖艶に微笑む女性がいた。
「あらぁ…初心なのねぇ、うふふ、可愛い」
ひゃぁぁあああ、大人の女性って感じのオーラが凄いぃ
そ、それに………とても大きい
「あ、あの、ここは?」
「ここは、ギルドの医務室よ、
エドちゃんに稽古付けて貰ったんですってぇ?うふふ、あの子、対人であっても容赦ないから…背中の強打くらいで済んだのはいい方なのよぉ?」
(そうだ、あの時僕は全然手出しが出来なかった)
「僕、また挑戦しに行きたいです」
「あらあら、じゃああなたはここの常連さんになりそうねぇ……私はオリビア、ここのギルドの治療師をやらせてもらってるわぁ。
これからよろしくね、ア・レ・ンくん♡」
(………ち、近い近い……!!)
「よ、よろしくお願いします!オリビアさん」
「うふふ~可愛い♡」
(なるべくここにはお世話にならないように頑張ろう………)
そして次の日、再びエドに挑みに行ったアレンは、医務室にお世話になることになるのであった…………
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