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prologue
006
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大和さんの罪滅ぼしをする様な援助に寄り、移り変わり、様変わりしていく道方の生活環境。大家としての仕事は一つも無く、総てはキッさんが所属する弁護士事務所が大まかに管理し、雇われた管理人が細かい面倒事を熟す役割を担う。
住んでるだけで家賃収入が入り…、初年度…去年は…、道方が就職して何年か働いて貰っている会社の月給より多い家賃収入に…、馬鹿馬鹿しくなって「仕事を辞めてしまおうか?」と道方も思ったのだが…、キッさんの「辞めてしまうのは自由ですが…仕事を辞めてしまったら…、撫子さんの妹と弟みたいに成りますよw」と言われた言葉にゾッとして、4月・5月に来た支払わなければいけない税金の金額に心底驚き思い留まってから、今に至る……。
もしも初年度、道方が考え無しに入って来た金銭をばら蒔き、軽薄な人種を友人として呼び込み、資産を目減りさせ過ぎていたら、人生経験は勿論、金策手段の土台が無い道方には、立て直しも難しく、金の切れ目が縁の切れ目の人種には見捨てられ、自己破産するにも大金が必要だか、借りる事も出来ず。困り果てていた事だろう。
そして、下の妹弟に対する大和さんの態度から考えて、支払いが間に合わなければ、税金の所為だと問答無用で総てを差し押さえられ、大和さんに見捨てられ、そうなれば、キッさんにも見捨てられる事に成って、道方は最終的に路上生活者の仲間入りを果たす事に成っていた事、間違いない。
正直、泡銭を大量に手に入れ、破産した他人様の不幸を笑っていられない。明日は我が身だと心に留め、道方は大金が入る前と変わらぬ生活を心掛けた。
そんなある日の事、母親の遺品が目に留まる。
母親と一緒に住んでいた当時は、道方が触れる事すら許されなかった凹み歪みのある銘菓の缶。
母親を思い出す度に苦しくなって…、棚の上に置き去りにしてしまっていた…銘菓の缶に手を伸ばし…、道方は少し埃を被ってしまった缶を開ける……。
一番上には最初からは行っていた名刺と、後から入れた古い通帳が入っている。ボロボロの写真は、相変わらずボロボロで、プリントアウトされた黄ばんだ紙も、そのままだった。
道方はボロボロの写真を手に取り「良い人そうだな…」と呟き、錆の出た銘菓の缶から中身を取り出し、偶々置いてあった広告付きのクリアファイルに書類と通帳、写真を挟み、銘菓の缶に入っていたアルバムと一緒に鞄に放り込み、アポ無しで名刺に書かれた住所へと向かう事にする。
道方は、父親を求め夢見て…、銘菓の缶に入っていた名刺の…その探偵・興信所を頼る事にしたのだ……。
道方は取り敢えず。念の為、役所で道方が非嫡出子である事を押して伝える母親の死亡を確認できる書類を手に入れ、住所を頼りに辿り着いた先にて、探偵・興信所で、銘菓の缶に入っていた名刺を見せ、引き落とし口座の通帳のページを開き、まず「ココで仕事を依頼していた筈の自分の母親の事を知りたいのですが…」と話をする。すると「御客様以外には御教えできかねます」と断られた。
そこで馬鹿みたいにゴネていれば摘まみ出されていたのだろうが道方が役所で手に入れた書類を見せ「では、依頼します。死んだ母の事を教えて下さい」と言うと態度が様変わりし、その態度を変えた受付嬢に「何か他にも個人を証明する物はお持ちですか?」と問われ「はい」と答えると、豪華な応接室に通されるのだった。
そこで道方は「感慨深いですね」と薄く笑い呟く初老の男と出会う。再度の確認書類の提出は「分っていますから良いですよ」と言われ、挨拶抜きで「依頼内容は教えられませんが…」と、その名刺の主らしき男に寄り…、道方の母[撫子]が出した依頼内容を伏せられ手渡された…道方の母親に必要とされ集められた情報……。
初老の男は淡々と「撫子様の財産を相続なさったそうですね。御代は、元の依頼主様から徴収済みです。もう、ソレは御客様の物ですよwソコには、求め、求めなかった真実が存在する事でしょう。中身を確認するかどうかは御客様の自由です。見るなら、持ち帰って自宅で御一人の時に確認なさった方が良いですよw出先とかで見て帰り際に紛失してしまっては一大事ですからね」と言いながら料金プランのパンフレットを道方に手渡し「携帯アプリからの利用も可能です。次回の御利用を心待ちしています」と道方に帰宅を促した。
住んでるだけで家賃収入が入り…、初年度…去年は…、道方が就職して何年か働いて貰っている会社の月給より多い家賃収入に…、馬鹿馬鹿しくなって「仕事を辞めてしまおうか?」と道方も思ったのだが…、キッさんの「辞めてしまうのは自由ですが…仕事を辞めてしまったら…、撫子さんの妹と弟みたいに成りますよw」と言われた言葉にゾッとして、4月・5月に来た支払わなければいけない税金の金額に心底驚き思い留まってから、今に至る……。
もしも初年度、道方が考え無しに入って来た金銭をばら蒔き、軽薄な人種を友人として呼び込み、資産を目減りさせ過ぎていたら、人生経験は勿論、金策手段の土台が無い道方には、立て直しも難しく、金の切れ目が縁の切れ目の人種には見捨てられ、自己破産するにも大金が必要だか、借りる事も出来ず。困り果てていた事だろう。
そして、下の妹弟に対する大和さんの態度から考えて、支払いが間に合わなければ、税金の所為だと問答無用で総てを差し押さえられ、大和さんに見捨てられ、そうなれば、キッさんにも見捨てられる事に成って、道方は最終的に路上生活者の仲間入りを果たす事に成っていた事、間違いない。
正直、泡銭を大量に手に入れ、破産した他人様の不幸を笑っていられない。明日は我が身だと心に留め、道方は大金が入る前と変わらぬ生活を心掛けた。
そんなある日の事、母親の遺品が目に留まる。
母親と一緒に住んでいた当時は、道方が触れる事すら許されなかった凹み歪みのある銘菓の缶。
母親を思い出す度に苦しくなって…、棚の上に置き去りにしてしまっていた…銘菓の缶に手を伸ばし…、道方は少し埃を被ってしまった缶を開ける……。
一番上には最初からは行っていた名刺と、後から入れた古い通帳が入っている。ボロボロの写真は、相変わらずボロボロで、プリントアウトされた黄ばんだ紙も、そのままだった。
道方はボロボロの写真を手に取り「良い人そうだな…」と呟き、錆の出た銘菓の缶から中身を取り出し、偶々置いてあった広告付きのクリアファイルに書類と通帳、写真を挟み、銘菓の缶に入っていたアルバムと一緒に鞄に放り込み、アポ無しで名刺に書かれた住所へと向かう事にする。
道方は、父親を求め夢見て…、銘菓の缶に入っていた名刺の…その探偵・興信所を頼る事にしたのだ……。
道方は取り敢えず。念の為、役所で道方が非嫡出子である事を押して伝える母親の死亡を確認できる書類を手に入れ、住所を頼りに辿り着いた先にて、探偵・興信所で、銘菓の缶に入っていた名刺を見せ、引き落とし口座の通帳のページを開き、まず「ココで仕事を依頼していた筈の自分の母親の事を知りたいのですが…」と話をする。すると「御客様以外には御教えできかねます」と断られた。
そこで馬鹿みたいにゴネていれば摘まみ出されていたのだろうが道方が役所で手に入れた書類を見せ「では、依頼します。死んだ母の事を教えて下さい」と言うと態度が様変わりし、その態度を変えた受付嬢に「何か他にも個人を証明する物はお持ちですか?」と問われ「はい」と答えると、豪華な応接室に通されるのだった。
そこで道方は「感慨深いですね」と薄く笑い呟く初老の男と出会う。再度の確認書類の提出は「分っていますから良いですよ」と言われ、挨拶抜きで「依頼内容は教えられませんが…」と、その名刺の主らしき男に寄り…、道方の母[撫子]が出した依頼内容を伏せられ手渡された…道方の母親に必要とされ集められた情報……。
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