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祖父に殺され掛け昏睡状態に陥り、その祖父も死に、祖父の弟が爵位を譲り受けた数日後で、私が意識を取り戻した後の御話。
大伯父って、私が目を覚まして出会った頃には、人が良さ気な感じだったのだが、結局は祖父と同じ、母親と同じ種類の人間であった御様子だ。表立ってでは無かったけど蔭では私の事を悪く言ってたらしい。残念。でも、そこに抵抗しても、上げ足を取られるだけなので、無視して他所で貢献度を稼ぎ好感度を上げる事に専念した。
試行錯誤を繰り返し、前世の知識で作った除虫菊等の野草を使った線香による虫除け、地道な物理攻撃での室内外の害虫駆除。家の食材を狙う害獣の駆除と捕獲で実績を作り、捕獲した鼠を生餌にウナギ用のモンドリ仕掛けを参考にして自作した罠で庭先の蛇の捕獲。一定の好感度を手に入れてから、食べられる畑の害獣[兎・野鼠]を前世の知識で作った括り罠でGet!この世界での下処理の常識非常識も学んで、序に、村人や砦に働きに来ている単身赴任の人達の信用も手に入れ、村にも貢献。
こうして私が周囲からの信頼を勝ち得た頃、大伯父も、母や祖父と同じ様に私を殺そうとして、モブ男爵邸と言う名の砦の警備員に賊として殺されてしまった。
今回、私は泣かなかったけど、賊に変装した母親と同じく賊に変装した祖父にも殺され掛けた私には、陰ながら護衛が付いていた。結果のソレがアレだ。
若しかして[九死に一生を得る LevelMax]かな?[九死に一生を得る LevelMax]の所為かな?[九死に一生を得る LevelMax]が活躍する為に私を殺そうとするヤツを引き寄せてるんじゃねえのかな?[九死に一生を得る LevelMax]って、やっぱ呪いだよね?
まあまあホント色々と思う所はあるが、私を虐げようとする者の代表である大伯父が排除されてからは、噂の真偽が確かめられて、生活が安定し、何時の間にか私の命を救ってくれた砦の兵士達が私の保護者に成ってモブ男爵家を維持し、私の勉強の世話もするように成っていた。
そんな訳で、私は自分の周囲の情報をやっと普通に手に入れる事が出来るように成った。
今回、モブ男爵の成り立ちは置いておいて、モブ男爵の領地は魔物の森を監視する砦周辺だと言う事を知った。
今は森から出て来る魔物に対処する為の砦と、高齢化が著しい限界集落があるだけだが、昔は魔物の森の獣道染みた旧街道を突っ切ると3日で王都に辿り着ける為、旅支度に必要な物を揃えられる大きな宿場町と成っていたらしい。
但し、獣道染みたは比喩では無く整備されていない街道と言う意味で、昔から馬車は勿論、馬も走らせる事は難しかったそうだ。
その為、森の外周を沿う街道が整備された後は、旧街道と宿場町の利用者が激減。森の外周を沿う街道だと最低でも2週間は覚悟しなければならないが…、草木の成長が早く…まともに整備できない街道を徒歩で通るくらいなら…と…、皆、新街道の方へ行ってしまう御様子だ……。
「もしかして…わたしのしめいって……」
「若しかしなくも、こちら側半分の魔物の森の旧街道の保全と限界集落の復興だよ」
「もう、ておくれだろ?ふっこうムリじゃね?なにゆえ、もっとはやくせえへんかったし」
「せえへんかったし?」
「え?、あぁ~、もっとはやく、やっておけ、てきなかんじ?」
何故か転生前、子供の頃に使ってた方言が通常運転で出て来て、伝わらなくって苦労したのも御愛嬌。前世の知識共々、現地の皆々様には受け入れて欲しい。
因みに、旧街道は緊急時や急ぎの用事がある時には、まだ使われているルートな為、完全に放置してしまう事はできないらしい。
困ったな…、まだ魔物の対処は私にゃ無理だぞ…ってのは自分でもわかるから…、意味があるか?は知らんけども…、蚊とか蛭にだけでも対処してみようか…きっと出来るはずだ!虫除け…いや…蚊除けスプレーと蛭除けスプレー!材料に成りそうな草木は生えていた…、作って売って貢献度を上げられるかやってみよう……。の結果、おかしな事に成った。
効果が有るか否かの実証実験の為、森に入って魔物を狩って減らす兵士達に蚊除けと蛭除けを配ったら、自称[オニイチャン]自称[オトウサン]自称[オジイチャン]って言う類い輩が増殖してしまう事と成る。
最初は「自分の為に…」と勘違いした輩からの好意も、ウザイ以外の害は無いので許容範囲だと思い放置して共存する事を選んだのだが、それが失敗の始まりだったのかも知れない。
そう、蚊除けと蛭除けを渡した事を私に感謝してくれるのは良かったのだが、ニイニ?パパ?ジイジ?って、自称すな!私に呼ばそうとすんな!頼まれても呼ばねぇ~よ?後コレ、後の祭りが盛大過ぎてヤバイわ!ウザイが、ここまで精神的に来るモノがあるとは思わなかったよ!だけど、貢献度は上がった。
そして、これは、新たに押し付けられた新しい加護の[ツンデレ]所為だと思われる。素っ気ない態度を取っても好意的に取られ、デレたらデレたで効果は最低でも1.5倍に成る特殊スキルなのだそうだ。
ヤベェ、同じ言語を喋ってるのに言葉が通じねぇ現象が身近に成ってしまった!ストーカー理論まで御出座しだ。喜べない事は多いが、でも、貢献度が上がったと言う副産物が、ウザイは過ぎるが悪くはない気がする。それで±0であると思いたい。思い込みたいだけなのかも知れないけれど。と色々あった。正直、後悔はしたが、問題は無くも無いが、我慢できない事も無い現実。
砦と言う種類の我が家の兵士の武器や防具の整備をしてくれている地元の鍛冶師の爺さんとその妻の金物屋の婆さんとの縁、その縁から派生する地元の薬師の婆さんや焼き物作ってる爺さんとの縁は有難い限りである。(私が、ジイチャンとバアチャンって呼ばされる相手は増えたけど)
そう、今迄、蚊除けや蛭除けとかの成分を煮出していたのは、鋳潰す予定の穴の開いた鍋や壊れた鎧の胸当て部分、抽出に使っていた器具も同様に鎧やら何やらの破損品だったのだけど、鍛冶師のジイチャンと焼き物作ってるジイチャンが共同で錬金術に使う炉や窯を始め、錬金術を使うのに必要な道具を全て作って揃えてくれた。バアチャン達からは、この世界の常備薬の作り方から錬金術が作る魔法を使った薬の作り方を学ぶ事が出来て、今まで実感の少なかったファンタジー体験が出来て楽しかった。御蔭で魔法の使い方を覚える事も出来た。
今まで子供であるが故に、魔物討伐へ参加する事は出来ず。他の誰かが魔法を使っている所を見る機会ですら存在していなかった。
そうそう、兵士への魔法での治療も街道沿いの町に行かなきゃ受けられず…村の薬師のバアチャンが作る魔法薬頼りで…、折角の剣と魔法の世界なのに、魔法に触れる機会が皆無だったんだよなぁ~…、ちょっとの事でテンション上がっちゃったよ!例え、火魔法がライターの弱火程度の炎の大きさでも…、液体や魔法陣が微かに発光する程度の現象でも…、すっごく楽しくて嬉しかった幼少期…、若しかしたら、その頃、肉体に精神が引っ張られてかも知れない…と…今では思う…今日この頃……。
大伯父って、私が目を覚まして出会った頃には、人が良さ気な感じだったのだが、結局は祖父と同じ、母親と同じ種類の人間であった御様子だ。表立ってでは無かったけど蔭では私の事を悪く言ってたらしい。残念。でも、そこに抵抗しても、上げ足を取られるだけなので、無視して他所で貢献度を稼ぎ好感度を上げる事に専念した。
試行錯誤を繰り返し、前世の知識で作った除虫菊等の野草を使った線香による虫除け、地道な物理攻撃での室内外の害虫駆除。家の食材を狙う害獣の駆除と捕獲で実績を作り、捕獲した鼠を生餌にウナギ用のモンドリ仕掛けを参考にして自作した罠で庭先の蛇の捕獲。一定の好感度を手に入れてから、食べられる畑の害獣[兎・野鼠]を前世の知識で作った括り罠でGet!この世界での下処理の常識非常識も学んで、序に、村人や砦に働きに来ている単身赴任の人達の信用も手に入れ、村にも貢献。
こうして私が周囲からの信頼を勝ち得た頃、大伯父も、母や祖父と同じ様に私を殺そうとして、モブ男爵邸と言う名の砦の警備員に賊として殺されてしまった。
今回、私は泣かなかったけど、賊に変装した母親と同じく賊に変装した祖父にも殺され掛けた私には、陰ながら護衛が付いていた。結果のソレがアレだ。
若しかして[九死に一生を得る LevelMax]かな?[九死に一生を得る LevelMax]の所為かな?[九死に一生を得る LevelMax]が活躍する為に私を殺そうとするヤツを引き寄せてるんじゃねえのかな?[九死に一生を得る LevelMax]って、やっぱ呪いだよね?
まあまあホント色々と思う所はあるが、私を虐げようとする者の代表である大伯父が排除されてからは、噂の真偽が確かめられて、生活が安定し、何時の間にか私の命を救ってくれた砦の兵士達が私の保護者に成ってモブ男爵家を維持し、私の勉強の世話もするように成っていた。
そんな訳で、私は自分の周囲の情報をやっと普通に手に入れる事が出来るように成った。
今回、モブ男爵の成り立ちは置いておいて、モブ男爵の領地は魔物の森を監視する砦周辺だと言う事を知った。
今は森から出て来る魔物に対処する為の砦と、高齢化が著しい限界集落があるだけだが、昔は魔物の森の獣道染みた旧街道を突っ切ると3日で王都に辿り着ける為、旅支度に必要な物を揃えられる大きな宿場町と成っていたらしい。
但し、獣道染みたは比喩では無く整備されていない街道と言う意味で、昔から馬車は勿論、馬も走らせる事は難しかったそうだ。
その為、森の外周を沿う街道が整備された後は、旧街道と宿場町の利用者が激減。森の外周を沿う街道だと最低でも2週間は覚悟しなければならないが…、草木の成長が早く…まともに整備できない街道を徒歩で通るくらいなら…と…、皆、新街道の方へ行ってしまう御様子だ……。
「もしかして…わたしのしめいって……」
「若しかしなくも、こちら側半分の魔物の森の旧街道の保全と限界集落の復興だよ」
「もう、ておくれだろ?ふっこうムリじゃね?なにゆえ、もっとはやくせえへんかったし」
「せえへんかったし?」
「え?、あぁ~、もっとはやく、やっておけ、てきなかんじ?」
何故か転生前、子供の頃に使ってた方言が通常運転で出て来て、伝わらなくって苦労したのも御愛嬌。前世の知識共々、現地の皆々様には受け入れて欲しい。
因みに、旧街道は緊急時や急ぎの用事がある時には、まだ使われているルートな為、完全に放置してしまう事はできないらしい。
困ったな…、まだ魔物の対処は私にゃ無理だぞ…ってのは自分でもわかるから…、意味があるか?は知らんけども…、蚊とか蛭にだけでも対処してみようか…きっと出来るはずだ!虫除け…いや…蚊除けスプレーと蛭除けスプレー!材料に成りそうな草木は生えていた…、作って売って貢献度を上げられるかやってみよう……。の結果、おかしな事に成った。
効果が有るか否かの実証実験の為、森に入って魔物を狩って減らす兵士達に蚊除けと蛭除けを配ったら、自称[オニイチャン]自称[オトウサン]自称[オジイチャン]って言う類い輩が増殖してしまう事と成る。
最初は「自分の為に…」と勘違いした輩からの好意も、ウザイ以外の害は無いので許容範囲だと思い放置して共存する事を選んだのだが、それが失敗の始まりだったのかも知れない。
そう、蚊除けと蛭除けを渡した事を私に感謝してくれるのは良かったのだが、ニイニ?パパ?ジイジ?って、自称すな!私に呼ばそうとすんな!頼まれても呼ばねぇ~よ?後コレ、後の祭りが盛大過ぎてヤバイわ!ウザイが、ここまで精神的に来るモノがあるとは思わなかったよ!だけど、貢献度は上がった。
そして、これは、新たに押し付けられた新しい加護の[ツンデレ]所為だと思われる。素っ気ない態度を取っても好意的に取られ、デレたらデレたで効果は最低でも1.5倍に成る特殊スキルなのだそうだ。
ヤベェ、同じ言語を喋ってるのに言葉が通じねぇ現象が身近に成ってしまった!ストーカー理論まで御出座しだ。喜べない事は多いが、でも、貢献度が上がったと言う副産物が、ウザイは過ぎるが悪くはない気がする。それで±0であると思いたい。思い込みたいだけなのかも知れないけれど。と色々あった。正直、後悔はしたが、問題は無くも無いが、我慢できない事も無い現実。
砦と言う種類の我が家の兵士の武器や防具の整備をしてくれている地元の鍛冶師の爺さんとその妻の金物屋の婆さんとの縁、その縁から派生する地元の薬師の婆さんや焼き物作ってる爺さんとの縁は有難い限りである。(私が、ジイチャンとバアチャンって呼ばされる相手は増えたけど)
そう、今迄、蚊除けや蛭除けとかの成分を煮出していたのは、鋳潰す予定の穴の開いた鍋や壊れた鎧の胸当て部分、抽出に使っていた器具も同様に鎧やら何やらの破損品だったのだけど、鍛冶師のジイチャンと焼き物作ってるジイチャンが共同で錬金術に使う炉や窯を始め、錬金術を使うのに必要な道具を全て作って揃えてくれた。バアチャン達からは、この世界の常備薬の作り方から錬金術が作る魔法を使った薬の作り方を学ぶ事が出来て、今まで実感の少なかったファンタジー体験が出来て楽しかった。御蔭で魔法の使い方を覚える事も出来た。
今まで子供であるが故に、魔物討伐へ参加する事は出来ず。他の誰かが魔法を使っている所を見る機会ですら存在していなかった。
そうそう、兵士への魔法での治療も街道沿いの町に行かなきゃ受けられず…村の薬師のバアチャンが作る魔法薬頼りで…、折角の剣と魔法の世界なのに、魔法に触れる機会が皆無だったんだよなぁ~…、ちょっとの事でテンション上がっちゃったよ!例え、火魔法がライターの弱火程度の炎の大きさでも…、液体や魔法陣が微かに発光する程度の現象でも…、すっごく楽しくて嬉しかった幼少期…、若しかしたら、その頃、肉体に精神が引っ張られてかも知れない…と…今では思う…今日この頃……。
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