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発端を作ったのは、昭和の時代、団地住まいをしていた子供の頃。[美鈴]と[初恋の相手]だと思う。
僕は父親が離婚の決意をするまで、宗教に属する母親の意向で髪を伸ばしていた。[元服]とやらまで伸ばさなければ駄目だったらしい。そんな幼稚園・小学校低学年時代に、僕は[美鈴]と時々交流を持っていた。
当時の美鈴は、自らの女の子らしい名前を嫌い。親から押し付けられる女の子らしい服装を毛嫌いしながら色々と我慢してて、僕を女の子と勘違いした上で時々、僕の服装を「うらやましい」と繰り返していた。
小学生に成った時、校区が別れ、僕と美鈴は違う学校に行く事に成った。
その学区で僕は、幼稚園の時に年長さんに居た一つ年上の友達と再会し、とある事を聞いてしまって、試したくなって黒いランドセルを背負ったまま美鈴に会いに出掛け、友達集う列の中で不機嫌そうな顔をしていた美鈴に「せんせいのつくえにざせきひょうがはってあるなら、ぼくといくがっこうをこうかんしない?」と美鈴の腕を掴み、数週間振りに会った早々、交渉を持ち掛け「アンタ、マジか!だんしやったん?」と驚かれた事を今でもハッキリ覚えている。
昭和の時代の小学校は、セキュリティー?何ソレ?誰か知ってる?レベルで、門を勝手に出入りしても誰に咎められる事無く、非常に簡単に学校内外へ行き来できていた。
僕と美鈴にはそれぞれの学校で、クラスは違えど一緒に通学する幼馴染みが居た為、通学の時に交代は出来なかったけど、互いの学校は距離が離れておらず、20分休みの時間帯に互いの学校の中間地点に存在する住民共通の集合場所、学校がある時間帯に人通りの少ない子供同士で集まりやすい通称[分度器]で落ち合い。団地の階段の踊り場に隠れ、僕と美鈴は互いの衣服に着替え、給食の時間後までの間、互いが入れ替わった居場所を楽しんだ。それは、僕の父親が離婚を決意し、僕の長い髪を切り落とした初夏の[とある日]まで、バレる事も無く続いていた。
今思うと、クラス全員の顔と名前を…先生や小学校一年生とは言え同級生が覚えて無いとか、どうよ?って感じだ…、でも、そんな日常は、心に傷を残す形で終わりを告げる……。僕の父親が僕の長い髪を切り落とした日、その時、美鈴は僕の近くに居た。
その日、その時の入れ替わり遊びの終わりの時間。互いの衣服を返却し着替え終わって階段を降りると、ソコに僕の父親が立っていた。
僕の父親は「秋斗」と僕の名を呼び、僕等の言訳を聞く事も無く喚き散らした後…、美鈴に「こんな事をしていた事がバレたら怒られるのは理解できるかな?黙っていてあげるから、この場から直ぐに消えなさい」と背筋が凍る程に不気味に微笑み…、僕の髪を掴んで引っ張り、僕を歩かせ、乗って来たのであろう階段の下に駐車した車の助手席に僕を乱暴に押し込んで、グローブボックスから鋏を取り出し、僕の髪を切り刻んだ……。
助けを求める僕を助けようと思ったのだろうか?美鈴は追い掛けて来て、ソレを目の当たりにする。美鈴は「おっちゃん!そんなんしいたらアカン!!」と縋り付き、涙目で僕の父親を止めようとし、僕が「ぼくのことはいいから、にげろって!」と言うまで頑張ってくれた。
この日の終わり。僕の家族も終焉を迎える。
罵詈雑言。家庭内にて、当時の僕が理解できない口汚い言葉が僕の目の前で飛び交った。それは両親の離婚が成立するまで飛び交い続けて離婚訴訟は1年間。
最初に親権を取ったのは母親で、でも家族を壊した原因である僕を僕の母親と言う生き物がちゃんと養育する筈も無く、虐待と育児放棄を受けた数ヶ月で、僕は学校に通う事が難しく成った。
そこから救ってくれたのは、親や学校の先生、近所の人や役所の人間と言う大人では無く、僕と一緒に入れ替わり遊びをしてくれた美鈴と、当時まだ高校生の[僕と美鈴の初恋の相手]だった。
初恋の相手[ナオさん]は、怪我と僕の不登校を他校の生徒ながら気にした美鈴の願いを聞き入れ、制服のプリーツスカートを翻しベランダから降臨し、窓用のクーラーを力ずくで引き剥がして、栄養不足から来る貧血と脱水、熱中症に寄る僕の命の危機から、僕を救ってくれたのだ。この時、僕にはナオさんが菩薩様の様に見えた。
そして、それから10年程して、本気でナオさんに恋した後に知る。美鈴にとっての女神ナァ~様。僕に取っての菩薩の様な存在だったナオさんは…、菩薩は菩薩でも…、観世音菩薩様方面の御人だったと言う事を…、美鈴は最初から知っててなのか?性別の受け入れられずに拒否をしているだけなのか?将又、天然なのか?…時が経ち、成長してから[その事]を知って僕が戸惑っていると…「女神の性別を詮索する事、それ自体が間違ってる」と言い切った……。
僕は父親が離婚の決意をするまで、宗教に属する母親の意向で髪を伸ばしていた。[元服]とやらまで伸ばさなければ駄目だったらしい。そんな幼稚園・小学校低学年時代に、僕は[美鈴]と時々交流を持っていた。
当時の美鈴は、自らの女の子らしい名前を嫌い。親から押し付けられる女の子らしい服装を毛嫌いしながら色々と我慢してて、僕を女の子と勘違いした上で時々、僕の服装を「うらやましい」と繰り返していた。
小学生に成った時、校区が別れ、僕と美鈴は違う学校に行く事に成った。
その学区で僕は、幼稚園の時に年長さんに居た一つ年上の友達と再会し、とある事を聞いてしまって、試したくなって黒いランドセルを背負ったまま美鈴に会いに出掛け、友達集う列の中で不機嫌そうな顔をしていた美鈴に「せんせいのつくえにざせきひょうがはってあるなら、ぼくといくがっこうをこうかんしない?」と美鈴の腕を掴み、数週間振りに会った早々、交渉を持ち掛け「アンタ、マジか!だんしやったん?」と驚かれた事を今でもハッキリ覚えている。
昭和の時代の小学校は、セキュリティー?何ソレ?誰か知ってる?レベルで、門を勝手に出入りしても誰に咎められる事無く、非常に簡単に学校内外へ行き来できていた。
僕と美鈴にはそれぞれの学校で、クラスは違えど一緒に通学する幼馴染みが居た為、通学の時に交代は出来なかったけど、互いの学校は距離が離れておらず、20分休みの時間帯に互いの学校の中間地点に存在する住民共通の集合場所、学校がある時間帯に人通りの少ない子供同士で集まりやすい通称[分度器]で落ち合い。団地の階段の踊り場に隠れ、僕と美鈴は互いの衣服に着替え、給食の時間後までの間、互いが入れ替わった居場所を楽しんだ。それは、僕の父親が離婚を決意し、僕の長い髪を切り落とした初夏の[とある日]まで、バレる事も無く続いていた。
今思うと、クラス全員の顔と名前を…先生や小学校一年生とは言え同級生が覚えて無いとか、どうよ?って感じだ…、でも、そんな日常は、心に傷を残す形で終わりを告げる……。僕の父親が僕の長い髪を切り落とした日、その時、美鈴は僕の近くに居た。
その日、その時の入れ替わり遊びの終わりの時間。互いの衣服を返却し着替え終わって階段を降りると、ソコに僕の父親が立っていた。
僕の父親は「秋斗」と僕の名を呼び、僕等の言訳を聞く事も無く喚き散らした後…、美鈴に「こんな事をしていた事がバレたら怒られるのは理解できるかな?黙っていてあげるから、この場から直ぐに消えなさい」と背筋が凍る程に不気味に微笑み…、僕の髪を掴んで引っ張り、僕を歩かせ、乗って来たのであろう階段の下に駐車した車の助手席に僕を乱暴に押し込んで、グローブボックスから鋏を取り出し、僕の髪を切り刻んだ……。
助けを求める僕を助けようと思ったのだろうか?美鈴は追い掛けて来て、ソレを目の当たりにする。美鈴は「おっちゃん!そんなんしいたらアカン!!」と縋り付き、涙目で僕の父親を止めようとし、僕が「ぼくのことはいいから、にげろって!」と言うまで頑張ってくれた。
この日の終わり。僕の家族も終焉を迎える。
罵詈雑言。家庭内にて、当時の僕が理解できない口汚い言葉が僕の目の前で飛び交った。それは両親の離婚が成立するまで飛び交い続けて離婚訴訟は1年間。
最初に親権を取ったのは母親で、でも家族を壊した原因である僕を僕の母親と言う生き物がちゃんと養育する筈も無く、虐待と育児放棄を受けた数ヶ月で、僕は学校に通う事が難しく成った。
そこから救ってくれたのは、親や学校の先生、近所の人や役所の人間と言う大人では無く、僕と一緒に入れ替わり遊びをしてくれた美鈴と、当時まだ高校生の[僕と美鈴の初恋の相手]だった。
初恋の相手[ナオさん]は、怪我と僕の不登校を他校の生徒ながら気にした美鈴の願いを聞き入れ、制服のプリーツスカートを翻しベランダから降臨し、窓用のクーラーを力ずくで引き剥がして、栄養不足から来る貧血と脱水、熱中症に寄る僕の命の危機から、僕を救ってくれたのだ。この時、僕にはナオさんが菩薩様の様に見えた。
そして、それから10年程して、本気でナオさんに恋した後に知る。美鈴にとっての女神ナァ~様。僕に取っての菩薩の様な存在だったナオさんは…、菩薩は菩薩でも…、観世音菩薩様方面の御人だったと言う事を…、美鈴は最初から知っててなのか?性別の受け入れられずに拒否をしているだけなのか?将又、天然なのか?…時が経ち、成長してから[その事]を知って僕が戸惑っていると…「女神の性別を詮索する事、それ自体が間違ってる」と言い切った……。
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