攻略対象様に寄る悪役令嬢攻略事情(仮)

mitokami

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 季節が変わりまして、木枯らし吹きすさぶ冬。
本来の物語の舞台であった学園はヒロインを放出し。悪役令嬢達とヒロインのメイン攻略対象3名を除き、殆どの教職員や学生が出戻って、本来あるべき、婚約等の約束事を結び直し、本来あるべき、学生生活を取り戻し、本来あるべき、学園の姿を曲がり成りにも取り戻していた。王立学園を立案し理事長に収まる国王様も、さぞや胸を撫で下ろされた事でありましょうか。

 一方、悪役令嬢3名様が設立した[総合ギルド・アマゾネスクイン女学院]では、ヒロインが「何で?如何して?私がヒロインなのに!」と繰り返し、ついつい「男は私に平伏すべきなのよ」と言っては、可哀そうなモノを見る目で「皆さん、[オトメ]と言うていで、女学院に通っているオトメな生徒さんですよ?」「校則が気に入らないなら出て行けば?」と面倒臭気に言われる始末。ヒロインらしさに捜索願を出さなきゃ駄目なレベルでヒロインっぽさが欠落。繰り返し繰り返しの中でずっとヒロインであったファータ、今では表情は勿論、態度に言葉遣いもヒロイン失格な女の子に成っている。残念な事に…ヒロインのメイン攻略対象3名様達の目の前でも、ヒロイン失格な態度を取り…、ヒロインのメイン攻略対象2名様に対しては、後半の繰り返しの中で悪役令嬢に見せていた醜悪さを見せてしまっていた……。

 それが余りにも目に余る態度であったが為に、噂が噂を呼んで悪口含みに広がり、学園に居た頃よりも酷く速いスピードで悪い噂は学院外にも広がって行く。然も、学院の生徒は冒険者も多く魅了に耐性を持ち、身に着けている装備品にも詳しく、ファータが身に着けているアイテムの事も一目で見抜き、その事も明確に示して注意喚起を行い、ファータの立場も悪くして行っていたのは、また、別の御話。
この物語は、ヒロインざまぁ~な物語では無く、あくまで、攻略対象様に寄る悪役令嬢攻略事情を書き記す物語なのである。

 そのヒロインの攻略対象様達は今、如何しているか?と言うと…、こっちはこっちで残念な事に、悪役令嬢達に自分達から声を掛ける事も出来ず…、どっちがヒロインだよ!って言いたく成る様なイベントを発生させて、ヒロインに絡まれている所を何度か悪役令嬢達に助けられ、乙女かの如くに頬を染め、物品で御礼をしようとしても、丁寧に断わられ…、はてさて「仲良くして貰うには如何すれば?」「擦り寄られ慣れてはいるけど、こちらから擦り寄るには如何すれば?」「人付き合いって、如何やるんだっけ?」「切っ掛けって如何やって作れば良いの?」等々…、前にも後ろにも進む事無く明後日の方向に迷走していた……。冬の終わり、物語の最終日、学園の卒業式シーズンまで、もう時間が無いとは言えど、焦り過ぎていれば見える筈の道筋も見えて来ないのではなかろうか?

 そもそも、今までの繰り返し市場、悪役令嬢達が一番アグレッシブな冒険者に御育ちに成られているのだが、男としてソレは有りなのだろうか?ヒロインのメイン攻略対象の王子と 取り巻きよ!オマエ等より、この繰り返しでの悪役令嬢って普通に強いよ?大丈夫?
女性は[エロ親父=嫌い・キモイ・消え去れ!]が合言葉に近い状態だが、男なら好戦的な御嬢様より、好色熟女の方が良くは無いのだろうか?統計的に男はエロイ方が御好きでしょ?と言うネタ的御話は置いておいて、彼等がそれで良いのならば、良いのだろうと思う事にする。後で彼等が後悔しても自業自得と言う事で宜しく頼む事にしよう。納得イカナイのなら、誰かが次の繰り返しで如何にかすれば良いだろう。

 悪役令嬢達は今回の成果を成功例と認識し、次の繰り返しを寄り良いモノにする為の御試しや実験に余念無く、先の先の先を見て動き出していた。
諦めの悪いヒロインは、過去の栄光に縋り「まだ大丈夫、私がヒロインなのよ!卒業の時期までに一人でも攻略できれば私の勝ちなんだから」とメイン攻略対象を求めて、メイン攻略対象の居場所を大まかに示すマップ片手に、見掛けた者に嫌悪感を与える様な必死の形相、怖い目つきで学院内を徘徊している。
ヒロインの目を盗み、男として悪役令嬢に近付く事の出来る運気…、婚約、又は婚姻を結んで貰える実力や…、庇護欲を刺激し、御情けでも良いから縁を結んで貰える魅力…、譲歩を引き出せる話術が彼等に備わっている事を祈っておいてあげよう……。
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