4 / 4
04
しおりを挟む
カチ、コチ、カチ、コチ…、本来、忙しない筈の秒針、カチ、コチ、カチ、コチ…ちぃ~さい小さい時計…、カチ、コチ、カチ、コチ…小さなちぃ~さな御手伝い妖精の時計……。小さなちぃ~さな御手伝い妖精達が生き活かす時間を刻む時計。時計、止め止まる時、役目を終え終える小さなちぃ~さな御手伝い妖精達。
ある日、時を刻むのを止める時がやって来る。
迎えが来た待ち人。待ち人を待っていた待ち人。頬を伝い伝う涙。泣きながら笑い笑合う2人。忘れ忘れて…忘れてはいなかった約束…、とある事情で長く時間を違え違えられ…、でも、最後の最期に守り守られた約束……。
ちょっと汚れた三角形の帽子。ひっくり返した三角形の御目々。小さなちぃ~さな御手伝い妖精の目に涙が滲む。嬉しそうに微笑み、微笑みながら泣いた小さなちぃ~さな御手伝い妖精。
2人の中で巻き戻され戻る時間。
嘗て一緒に遊んだ公園の遊具を見ながら語り合い。時計塔を登り登って、そこで働き働き続けている御爺さんの話をする。
カッシン、カッシン…時計塔の中…、カッシン、カッシン…登れば近付く音…、カッシン、カッシン…響き続ける…、カッシン、カッシン…振り子の音……。
時計の動力を管理する部屋。辿り着いた時、迎え迎えてくれるは、懐かしき人。
2人は隠し隠して貰っていた宝物を受け取って行く。
綺麗に整えられた三角形の帽子。オムスビみたいな三角形の御目々。小さなちぃ~さな御手伝い妖精は、心残りを解消し自由に成った人を見送り送り微笑んだ。
音楽室へと向かう2人。後を付いて行く、小さなちぃ~さな御手伝い妖精達。
2人が手にしているのは楽器。2人が隠し隠して貰い。2人が預け預けていたのは音楽を奏でる為の楽器。
カチ、カチ、カチ、カチ…逆さま振り子…、カチ、カチ、カチ、カチ…音を刻む…、カチ、カチ、カチ、カチ…メトロノーム……。鯨の鬚で作られたゼンマイ仕掛けのメトロノーム。2人が来るのを待っていた音楽室のメトロノーム。
一緒に奏で奏でられるメロディー。2人が2人で一緒に奏でる音楽。
三角形のヨレヨレ帽子。三角形の切れ長御目々。メトロノームに寄り添う小さなちぃ~さな御手伝い妖精。
ピコ、ピコ、ピコ、ピコ…2人が一緒に奏でる音楽に合わせ…、ピコ、ピコ、ピコ、ピコ…動く長い御耳…、ピコ、ピコ、ピコ、ピコ…頬を綻ばせ、今を喜び、祝福し…、ピコ、ピコ、ピコ、ピコ…動く御手伝い妖精の尖った御耳……。
時間を忘れて、失っていた時間を取り戻すかの如く、奏でられる音楽の時間。密かに2人に付き合う御手伝い妖精達も、時間を忘れて…、忘れ忘れた時に酔いしれる……。
時を刻むのを止める時。鯨の鬚で作られたゼンマイ仕掛けのメトロノームが止まる時。
皆が満足、大満足。皆が皆、天を仰ぎ仰いで、帰って行く。
見送り送る、見送る妖精。帰るべき者を送る為に寄り添い寄り添っていた、寄り添い妖精。仕事を終え終えて、役目を終え終えていた筈の刻む時を止め、本来あるべき時間に戻して、微笑み微笑み合い帰って行く。
小さなちぃ~さな御手伝い妖精達、御疲れ、御疲れ様。
小さなちぃ~さな御手伝い妖精達が帰り…、時間も帰り…、森も、もっと森へ帰り…、その場に残った忘れ忘れた忘れ物。最後に、忘れ物も土に帰って、忘れ忘れて忘れ忘れた忘れモノだったモノ。
「ところで、アナタが忘れ忘れてしまった忘れモノはありませんか?」
ある日、時を刻むのを止める時がやって来る。
迎えが来た待ち人。待ち人を待っていた待ち人。頬を伝い伝う涙。泣きながら笑い笑合う2人。忘れ忘れて…忘れてはいなかった約束…、とある事情で長く時間を違え違えられ…、でも、最後の最期に守り守られた約束……。
ちょっと汚れた三角形の帽子。ひっくり返した三角形の御目々。小さなちぃ~さな御手伝い妖精の目に涙が滲む。嬉しそうに微笑み、微笑みながら泣いた小さなちぃ~さな御手伝い妖精。
2人の中で巻き戻され戻る時間。
嘗て一緒に遊んだ公園の遊具を見ながら語り合い。時計塔を登り登って、そこで働き働き続けている御爺さんの話をする。
カッシン、カッシン…時計塔の中…、カッシン、カッシン…登れば近付く音…、カッシン、カッシン…響き続ける…、カッシン、カッシン…振り子の音……。
時計の動力を管理する部屋。辿り着いた時、迎え迎えてくれるは、懐かしき人。
2人は隠し隠して貰っていた宝物を受け取って行く。
綺麗に整えられた三角形の帽子。オムスビみたいな三角形の御目々。小さなちぃ~さな御手伝い妖精は、心残りを解消し自由に成った人を見送り送り微笑んだ。
音楽室へと向かう2人。後を付いて行く、小さなちぃ~さな御手伝い妖精達。
2人が手にしているのは楽器。2人が隠し隠して貰い。2人が預け預けていたのは音楽を奏でる為の楽器。
カチ、カチ、カチ、カチ…逆さま振り子…、カチ、カチ、カチ、カチ…音を刻む…、カチ、カチ、カチ、カチ…メトロノーム……。鯨の鬚で作られたゼンマイ仕掛けのメトロノーム。2人が来るのを待っていた音楽室のメトロノーム。
一緒に奏で奏でられるメロディー。2人が2人で一緒に奏でる音楽。
三角形のヨレヨレ帽子。三角形の切れ長御目々。メトロノームに寄り添う小さなちぃ~さな御手伝い妖精。
ピコ、ピコ、ピコ、ピコ…2人が一緒に奏でる音楽に合わせ…、ピコ、ピコ、ピコ、ピコ…動く長い御耳…、ピコ、ピコ、ピコ、ピコ…頬を綻ばせ、今を喜び、祝福し…、ピコ、ピコ、ピコ、ピコ…動く御手伝い妖精の尖った御耳……。
時間を忘れて、失っていた時間を取り戻すかの如く、奏でられる音楽の時間。密かに2人に付き合う御手伝い妖精達も、時間を忘れて…、忘れ忘れた時に酔いしれる……。
時を刻むのを止める時。鯨の鬚で作られたゼンマイ仕掛けのメトロノームが止まる時。
皆が満足、大満足。皆が皆、天を仰ぎ仰いで、帰って行く。
見送り送る、見送る妖精。帰るべき者を送る為に寄り添い寄り添っていた、寄り添い妖精。仕事を終え終えて、役目を終え終えていた筈の刻む時を止め、本来あるべき時間に戻して、微笑み微笑み合い帰って行く。
小さなちぃ~さな御手伝い妖精達、御疲れ、御疲れ様。
小さなちぃ~さな御手伝い妖精達が帰り…、時間も帰り…、森も、もっと森へ帰り…、その場に残った忘れ忘れた忘れ物。最後に、忘れ物も土に帰って、忘れ忘れて忘れ忘れた忘れモノだったモノ。
「ところで、アナタが忘れ忘れてしまった忘れモノはありませんか?」
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
義務ですもの。
あんど もあ
ファンタジー
貴族令嬢の義務として親の決めた相手に嫁いだが、夫には愛する人がいた。夫にないがしろにされても、妻として母として嫁としての義務を果たして誠実に生きたヒロインの掴んだ、ちょっと歪んだ幸せとは。
思いを込めてあなたに贈る
あんど もあ
ファンタジー
ファナの母が亡くなった二ヶ月後に、父は新しい妻とその妻との間に生まれた赤ん坊を家に連れて来た。義母は、お前はもうこの家の後継者では無いと母から受け継いだ家宝のネックレスを奪うが、そのネックレスは……。
公爵令嬢は結婚式当日に死んだ
白雲八鈴
恋愛
今日はとある公爵令嬢の結婚式だ。幸せいっぱいの公爵令嬢の前に婚約者のレイモンドが現れる。
「今日の結婚式は俺と番であるナタリーの結婚式に変更だ!そのドレスをナタリーに渡せ!」
突然のことに公爵令嬢は何を言われたのか理解できなかった。いや、したくなかった。
婚約者のレイモンドは番という運命に出逢ってしまったという。
そして、真っ白な花嫁衣装を脱がされ、そのドレスは番だという女性に着させられる。周りの者達はめでたいと大喜びだ。
その場所に居ることが出来ず公爵令嬢は外に飛び出し……
生まれ変わった令嬢は復讐を誓ったのだった。
婚約者とその番という女性に
『一発ぐらい思いっきり殴ってもいいですわね?』
そして、つがいという者に囚われた者の存在が現れる。
*タグ注意
*不快であれば閉じてください。
あなたへの愛を捨てた日
柴田はつみ
恋愛
公爵夫人エステルは、冷徹な夫レオニスを心から愛していた。彼の好みを調べ、帰宅を待ちわび、献身的に尽くす毎日。
しかし、ある夜会の回廊で、エステルは残酷な真実を知る。
レオニスが、未亡人クラリスの手を取り囁いていたのだ。
「君のような(自立した)女性が、私の隣にいるべきだった」
エステルは悟る。自分の愛は彼にとって「重荷」であり、自分という人間は彼にとって「不足」だったのだと。その瞬間、彼女の中で何かが音を立てて砕け散る。
『お前を愛する事はない』なんて言ってないでしょうね?
あんど もあ
ファンタジー
政略結婚で妻を娶った息子に、母親は穏やかに、だが厳しく訊ねる。
「『お前を愛する事は無い』なんて言ってないでしょうね?」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる