アナタに取っての[幸せな最期]と成った時に、御迎えに上がります。

mitokami

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 私は若しかすると、手違いで死に異世界転生して無双する物語を読み過ぎ、影響を受け過ぎていたのかもしれない。

 ある日の出来事。私はエスカレーターで躓いた人が落ちて来ると言う不幸な事故で死んでしまい。手違いで死んだから行き場が無いとかで、三つの願いを使って異世界に転生するか?寿命が尽きるまで浮遊霊として彷徨うか?を選ばせて貰う事と成った。

 勿論、私は少しばかりチュウニビョウを患っていた為、自分で選んだ好きな世界に転生できると聞き[一つ目の願い]を使って、転生先に最推しの存在する[とある乙女ゲーム]の世界を選んだ。勿論[二つ目の願い]は、エンディングで終わりにされない為に[その人生が終わるまでヒロインである事]を願う。
最後に[三つ目の願い]。時間の猶予は無く、咄嗟の事で思い浮かばなかったのと、[最推し]と言う言葉が通じなかった上に、最推しの御名前を口にするのは恐れ多くて言えなかった為、私は「最推し好きな人と結婚がしたい」とだけ願ってしまった。きっと、この「好きな人と結婚がしたい」と言う願い方が良くなかったのだろう。
もっと違う[他の願いをすべきであった]と気付いた時には、凡てが手遅れだった。制約は有れどゲームには無かったエンディングをも創れるループする世界にて、私が途方に暮れる事と成ったのは、言うまでも無いだろう。

 いや、そもそも何より、私は一番最初の世界選びから間違っていたのかもしれない。ホント、きっとそうだ!そうに違いない!!
手違いでも狙ってでも、攻略対象の攻略に手を出す度に悪役令嬢が増えるゲームとか、転生には向いていないのは当たり前の事だろう。

 こちらから直接攻撃が出来ず。和解も出来ない敵や陰湿なイジメとの戦いは、リアルの体験の場合、心を電動おろし器で擦って減らす程に磨り減らした。冗談抜きで体力面ではなく、精神面がヤバイ。
それに気付いた時にも、後の祭りで、イジメられるばかりの人生と成ってしまった。然も人生がループされるタイプ。気付けば、絶望のどん底である。

 そんな私でも、繰り返す前の一番最初の攻略では、未来への希望を胸に抱き、王子様の婚約者と言う名の[仲間を呼び時間と共に増えるタイプの敵]と戦いながら、迷い無く最推しの王子様だけを攻略し、最推しの王子様と結婚を果たした。但し、私は結婚式以降にも不幸と成った。

 婚約者の存在を無視して王子様と結婚した私は、後ろ盾と成った貴族にも足元を見られ、後日、側室として入って来たその貴族の娘に虐げられ、最後には、次々と入って来る若い側妃候補達にも立場をも奪われ続け、一人孤独に死んで行く事と成る。幸せだった時間を集めても、幸せな気持ちに成れない。少しも幸せだったとは言えない人生と成った。

 そして[幸せな最期]では無かった為か?死後にも新たなる同じ人生が待っていた。

 仕方が無いので「今度の人生では失敗しない」と意気込んでのリスタート。
今度は王子の婚約者だけでなく、前回後ろ盾と成った貴族の令嬢をも陥れようと考え、よくよく調べてみたら、その貴族令嬢は、王子の側近の者の婚約者だった事が判明する。何がどうして、側近の婚約者が王子の側室と成ったのか?と言う疑問を持ったけれど、この際如何でも良い。
取り敢えず、その側近をも攻略しての未来。後ろ盾と成る貴族が変わり、側室として入って来た後ろ盾と成った貴族の令嬢も違ったけど、前回と全く同じ不幸な人生が待っていた。

 そして、また[幸せな最期]では無かった為であろう。死後にも、また、同じ人生が待っている。

 私は何処かの時点で変化があるのではないか?と、地味に攻略する対象を増やして行き、同じ様な人生を送り続け、不幸な人生を繰り返し続け、疲れ果て、ハーレムエンドや全員と仲良くなるだけのトゥルーエンドも試してから、王子様を含めてでの攻略を諦めた。王子を攻略したエンドでは、どれもこれも、最期に孤独死する事には変わりが無かったからである。

 だからこそ、次からは自分が幸せに成る為に王子様以外をメインに攻略して行く事にしたのだ。けれども、誰を攻略しても、攻略対象の親等や階級が上の貴族から紹介される御妾さん候補を攻略対象が断ってくれなくて、私が王子を攻略した時と変わらぬ不幸に見舞われる事が判明しただけだった。
然も、誰も攻略しなくたって、同じ孤独死が確定付けられているだなんて、何て酷い御話なのだろうか?

 空しく成って、試しに王子様以外の攻略対象を自分と一緒に貶めて、貴族社会追放・平民エンドを試みてみた。
結果は、貧乏なだけで不幸な事には変りがなかった。攻略対象達はハイスペックで何しか顔が良く、女性に言い寄られて浮気をしてしまうのだ。
ホント、何て下半身の緩い男達なのだろか!と、思ったけど、攻略対象は須らく婚約者持ち。最初は私も浮気相手スタートである。私に浮気した男が、私に乗り換えた後、浮気しない何て事は無くて当然。一度でも浮気をした男は、何度でも浮気するの法則と言うヤツである。最終的には、仕方が無いのだと諦めた。
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