吉原柄の法被と銀狐

mitokami

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03 吉原柄の法被と銀狐

017 腐配(ふはい)する者…蔓延る……。(BLネタ含む)

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 私はアキノ兄さんの優しい配慮で、血縁の兄である脳内お花畑な[春男ハルオ]と西河岸へと出掛ける事に成った。待ち合わせは、元親の家の在る揚屋町の裏長屋と聞いていた。の、だが…、私が揚屋町への木戸門を通り抜け、町に入ると…、何故か兄だけでは無く、兄の友人である孝造コウゾウまでもが、私を迎えに来ていた……。(孝造が来るとは聞いてないぞ!つぅ~か、コイツ等、仲が良いにも程があるだろ?)私は、この前、見世の皆で揚屋町の湯屋に来た時の事を思い出す。

・・・・・・

 予備知識として、この御時世江戸時代後期は、昔、寛政の改革1787~1793で禁欲主義者の松平定信が[混浴は風紀を乱す]と、[入込湯の禁止令]を出した言う理由で…、脱衣所と洗い場を適当に、隙間から覗ける障子や節穴の多い板で仕切り、男女別に…、簡単に浴槽も男女別にと区切ってあるのだけれども、区切りも節穴だらけ…そんな浴槽の区切りの下の方は、誰でも通り抜け可能となっており…、女人禁制の湯屋の2階の男の社交場からは…、男湯は勿論、女湯も格子越しに見放題、裸を拝み放題と言う仕様に成っているのだ……。
ここで気付いて欲しい事が存在する。男湯から見えると言う事は、女湯からも見えるって事だし、2階の格子越しから覗いてるのが女湯から見えない何て事は無い。外からの光を取り入れる明るい社交場は、そこより暗い風呂場から見れば丸見えなのだ。
そして、平安時代から稚児を溺愛する僧侶が男色関係に及ぶ、宗派に寄って稚児灌頂ちごかんじょうと言う儀式名目で少年達を美味しく頂く事があった事を示す文献。戦国武将の男色が書物や浮世絵として数多く残っている現実。ここに何も無ければ、男より長生きする女が関わっていない何て事もない事を忘れないで頂きたい。
[腐女子]と言う単語が生まれる前から[腐女子]は存在し、[えつに入り][萌えに浸る]為の同志を募る腐配ふはい活動に勤しんでいない何て事は無いのだ!

 そして、余談…、武家の娘さんや禿かむろ達が、性に付いて最初に学ぶ為の教材が、色彩が鮮やかな女性向けの[浮世絵春画]なのだが…、コレ密かに、男女のソレに対して男色のコレの文献の数、微妙に多いない?コレはまさしく摩訶不思議なレベル…、男達が口伝必須で伝えたモノまで書き記されてるのが存在するよ?どう言う事なのかは、謎のままだけど……。
それにしたって、歴史の中で男色モノって、男達にドレだけ燃やされてもココまで何故に多く残ってんだ?海外では宗教的に禁止されて、魔女狩り宜しく根絶目指されてる案件だよ?今も、宗教的に禁止している国だって存在するよ?な、男色の文献。茜様も火事の時には土に埋めて護り、数多く所有していて、その蔵書を他の妓楼や個人にも貸し出ししているらしい。

 女湯にて、茜様の周囲に腐配の輪が広がる。
金を払って浮気をする夫。家の金を掠め取る妓楼に対する…同じ女として、妻としての不満も何処へやら?キャッキャ、ウフフと腐を共有し腐配を伴う貸し出しの密約が成されていく……。
それを見ながら男達は何も知らず。風呂屋で女湯を覗くのに必死で、下半身があられもない事に成っているのに気付かずに良い感じで男同士密着してしまっている。彼女等は、そんな男達を伏し目がちにコッソリ視漢し、密やかに新たなネタを肥やし育てている。
勿論、茜様が飼う小さな伝道師[白狐]こと、アルビノの美少女[赤目アカメ]も…、会話の内容を完全に理解できているか如何どうかは不明だけれども…、シッカリ腐配活動に参加……。
「アソコ!アンナ感じw良いんじゃないですか?」
「フフッwいぃ~でありんすね~ww」
「あははwほんまアカン子等やねぇ~♪どっちが太刀で、どっちを鞘にしはる?」
「あちきはアノ雰囲気、両刀も有りでござんすw」
「では、早速、絵師に描かせましょう!」
「「「そうしましょう♪」」」
((´∇)((^∇^))(∇`))ってな事に成っている。
(*この会話の内容に付きまして・・・主体と成っているのがブツなのか?人なのか?見た目の雰囲気なのか?は、読者様の想像に御任せします。)

 熱い湯船に長時間入って居られない私は、足だけ湯船に入れて、この時…、皆からの依頼を受け、絵を描く自分に視線を集め難くする為、単衣ひとえ湯文字ゆもじを纏い…、訳有って、薄墨で春画の下絵を何枚も描いて皆に見せ、良いか確認して貰っていた……。

・・・・・・

 確か、あの時に描いた絵の中に、言われる儘に描いたら偶然、兄と孝造っぽい絵に成ったのがあった。もしやアレは、何かを暗示する神の御告げ的な何かだったのだろうか?神とか信じちゃいないけどwもしそうなら、私を巻き込まずに、兄と孝造の2人で幸せに成って欲しい。
(*但し、流石の神だって多分、そないな御告げは、しないと思われる。)
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