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1 零情報でアイツ捜し
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日本と言う国で生まれ育った記憶を基準に、前世の記憶を少しずつ取り戻していっていた俺は、ある日、突然、不意に思う…、俺の名[サフィール]は、「サファイアと言う宝石の様な色合いの瞳を持って生まれたから」と、国王直々に名付けられ…、国の名前でもあるミーヌと言う家名は鉱山と言う意味を持つ…、フルネームにするとサフィール・ミーヌ…語呂が悪い…、文法的に有りか無しかは別として、サファイア鉱山て…、もうちょっと何か他に、名付けセンスのある名前は無かったのだろうか?誰が生み出した世界か知らないけど…と……。
今回、転生した先は、日本と言う国がある世界にて、オタク属性の者達に流行していたライトノベルに属する書物の中のファンタジーゲーム転生系ではありがちな世界だ。
今まで、和魂洋才なドラゴンが出てくる西洋風の王道ファンタジーや、和魂漢才な道士・仙人・陰陽師が活躍する世界には転生してきた事があったのだが、自らの実力を数字やレーダーチャートで表示したり、現状や状態を急変動する帯グラフで表示する世界に転生したのは初めての事だった。
因みに、ゲーム的な[この世界]ってば、平和な育成ゲームのソレでは無い。勿論、ライトノベル的なノリで、戦闘アクション系ファンタジーであり、剣と魔法に魔物も出て来て、俺が王族に生まれてしまったからか?しっかりと権力抗争、王位争いに巻き込まれてしまっている。
正直、言おう…、言ってしまおう…、パーティーや各種式典に参加する事が公務に外交?ほぼほぼ権力差で決まった結果がある会議に出席して、賛成しても反対しても、誰かに褒められ同時に他の誰かに責め立てられるのが当たり前って針の筵かよ!からの了承する為だけの書類への押印作業?面倒くせぇ~…、その作業って必要なくないか?それが強制的な御仕事な王位なんぞ俺は要らね~よ!!やりたいヤツがやろうよ……。
そして、そんな俺の気持ちを誰もが理解してくれる事も無く、今日も、早朝で朝だったからかな?寝室に暗殺者が出たぞw駄洒落かな?って、いやいやww日本人じゃあるまいし?そんな駄洒落は無かろうてw
城の衛兵の早朝訓練に何時も通り参加しようと兵舎の方に行ったら魔獣が放たれていたぞw最近の衛兵さんの訓練はハードだなwwって、んな訳あるかい!!死人が出るわ!
そんでもって、目の前の朝食には毒入りのスープが配膳されていたりする。俺は鑑定スキル持ちだぞ?と思いながら大きな溜息を吐き…、隠蔽魔法を掛けた上で首から提げ、更に服の下に隠し持っている魔道具、フレームと鎖がミスリル製なユニコーンの角のカメオで解毒が可能と判断し…、コレは修行!毒に慣れる為の訓練だ!!と…何食わぬ顔で…、国王や兄達、その母親達が共に食事する中…、今日も黙って食事を続けて見せてみた……。
でも、それにしても、毒入りのは不味くて殆ど食えなかったがな!願わくば、今度からで良い。料理の味を壊さない毒での毒殺を考えて欲しいと切に願う。確か、日本がある世界には[おいしいきのこ毒きのこ図鑑]ってのがあった筈だ。そう言うのを参考にして欲しいって…、多分だけど俺、今、相当に疲れてるな……。
後日談。俺が食した毒入りスープに本当に毒が入っているのか?を確認する為であろうか?第一王子[アガット]の母君付きのメイドが遺書を残し、毒入りスープを飲んで死んでいたらしい。
大方、アガット兄さんの母上[アメティストゥ妃]と血の繋がりがあるが故に、何所の誰よりも不仲と成った、アメティストゥ妃の姉で、第三王子[ジャッド]の母、先に国王との婚姻を結ぶ筈だった[アレクサードリトゥ妃]の仕業に仕立てたい、第二王子[カルセドニー]の母上[クリスタ妃]の策略だろう。これは皆が知ってる公然の秘密だ。が、再捜査で俺まで巻き込まれたじゃないかよ、本当に嫌に成る。
折角、穏便に済ませたのに困ったモノだ。
生け捕りにして奴隷商人に売り飛ばした暗殺者と、素材を剥いで売った魔獣の事が発覚して…、それで得た収入の使い道に注目が集まってしまったではないか……。御陰で、見目所か、性別も分らないアイツを捜す為に必要な、これからの御忍びの為の袖の下の資金調達に困る事に成りそうだ。
今回、転生した先は、日本と言う国がある世界にて、オタク属性の者達に流行していたライトノベルに属する書物の中のファンタジーゲーム転生系ではありがちな世界だ。
今まで、和魂洋才なドラゴンが出てくる西洋風の王道ファンタジーや、和魂漢才な道士・仙人・陰陽師が活躍する世界には転生してきた事があったのだが、自らの実力を数字やレーダーチャートで表示したり、現状や状態を急変動する帯グラフで表示する世界に転生したのは初めての事だった。
因みに、ゲーム的な[この世界]ってば、平和な育成ゲームのソレでは無い。勿論、ライトノベル的なノリで、戦闘アクション系ファンタジーであり、剣と魔法に魔物も出て来て、俺が王族に生まれてしまったからか?しっかりと権力抗争、王位争いに巻き込まれてしまっている。
正直、言おう…、言ってしまおう…、パーティーや各種式典に参加する事が公務に外交?ほぼほぼ権力差で決まった結果がある会議に出席して、賛成しても反対しても、誰かに褒められ同時に他の誰かに責め立てられるのが当たり前って針の筵かよ!からの了承する為だけの書類への押印作業?面倒くせぇ~…、その作業って必要なくないか?それが強制的な御仕事な王位なんぞ俺は要らね~よ!!やりたいヤツがやろうよ……。
そして、そんな俺の気持ちを誰もが理解してくれる事も無く、今日も、早朝で朝だったからかな?寝室に暗殺者が出たぞw駄洒落かな?って、いやいやww日本人じゃあるまいし?そんな駄洒落は無かろうてw
城の衛兵の早朝訓練に何時も通り参加しようと兵舎の方に行ったら魔獣が放たれていたぞw最近の衛兵さんの訓練はハードだなwwって、んな訳あるかい!!死人が出るわ!
そんでもって、目の前の朝食には毒入りのスープが配膳されていたりする。俺は鑑定スキル持ちだぞ?と思いながら大きな溜息を吐き…、隠蔽魔法を掛けた上で首から提げ、更に服の下に隠し持っている魔道具、フレームと鎖がミスリル製なユニコーンの角のカメオで解毒が可能と判断し…、コレは修行!毒に慣れる為の訓練だ!!と…何食わぬ顔で…、国王や兄達、その母親達が共に食事する中…、今日も黙って食事を続けて見せてみた……。
でも、それにしても、毒入りのは不味くて殆ど食えなかったがな!願わくば、今度からで良い。料理の味を壊さない毒での毒殺を考えて欲しいと切に願う。確か、日本がある世界には[おいしいきのこ毒きのこ図鑑]ってのがあった筈だ。そう言うのを参考にして欲しいって…、多分だけど俺、今、相当に疲れてるな……。
後日談。俺が食した毒入りスープに本当に毒が入っているのか?を確認する為であろうか?第一王子[アガット]の母君付きのメイドが遺書を残し、毒入りスープを飲んで死んでいたらしい。
大方、アガット兄さんの母上[アメティストゥ妃]と血の繋がりがあるが故に、何所の誰よりも不仲と成った、アメティストゥ妃の姉で、第三王子[ジャッド]の母、先に国王との婚姻を結ぶ筈だった[アレクサードリトゥ妃]の仕業に仕立てたい、第二王子[カルセドニー]の母上[クリスタ妃]の策略だろう。これは皆が知ってる公然の秘密だ。が、再捜査で俺まで巻き込まれたじゃないかよ、本当に嫌に成る。
折角、穏便に済ませたのに困ったモノだ。
生け捕りにして奴隷商人に売り飛ばした暗殺者と、素材を剥いで売った魔獣の事が発覚して…、それで得た収入の使い道に注目が集まってしまったではないか……。御陰で、見目所か、性別も分らないアイツを捜す為に必要な、これからの御忍びの為の袖の下の資金調達に困る事に成りそうだ。
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