次期君主は山猫を飼い慣らしたいらしい

mitokami

文字の大きさ
18 / 55
No03 次期君主は山猫を飼い慣らしたい

018 後悔の日 4

しおりを挟む
 シャンマオはジエンの肩に体重を掛け、支えて少し離していた体をジエンに近付けてみた。高さ的に胸が顔の位置に来て、困った様子で背け向けられたジエンの顔の側面、耳や頬に当たる。その反応が思っていたより薄かったので…シャンマオは、ジエンの頭を抱く様に左手を回し…、左耳の耳輪の輪郭をそっとなぞり、「責任取らすぞ!」とジエンが言うのを少し無視して耳の内側の形を触って弄び…、掴まれていた右手は解放されたが…、腰と裏腿に腕を回され、一瞬の内にジエンにベットの上に引き摺り倒されていた……。

 柔らかい場所とは言え、勢い良く倒された為にシャンマオの息が詰る。その間にシャンマオの下着は剥ぎ取られ、ジエン自身は下着を脱ぎ捨てていた。
そして、ジエンの両手がシャンマオの両膝を掴み開かせようとし…、シャンマオは足を閉じ、ジエンの手を膝から放させようと必死で抵抗する。
「先に言ったよな?[コレ]どうするんだよ!!限度超えたから治まらねぇ~ぞ!責任取れ!!ココで風呂に入ると手伝われるんだぞ!ヤバイだろ?取り敢えず、体を貸せ!」
「いやいや…、手伝っても良いけど、[貸せ]とは何だ?[貸せ]とは!何する気だ?ちょっと、怖いんだけど?」
「大丈夫、痛くは無い筈だ!月経ってヤツの時は濡らさなくても大丈夫だって皆が言ってたw」
「皆って…、妓楼ですら経理休暇があるのに、何処の鬼畜か!んな事聞いて、貸せるか馬鹿!!手伝っても貸すのは嫌だ!っつか、月経とか良く知ってたな!おい!!」
「女所帯で育だったんだぞ!知らない訳が無いだろ?」
「じゃ、昨日の医局でのアレは演技かよ!」
「演技でも、良いじゃ無いか!俺は結果に納得している!」
「私が良くねぇ~よ!」

 2人は暫く喧嘩し…、ジエンが途中で折れた振りして…「多分、もう、時間が無い…、モンファ達に見られない様に布団で隠して[見て触れるだけ]にするから、抵抗しないでくれ…、じゃなきゃ、口塞いで無理矢理、責任取らすぞ!」と言い。[見られる]と言う単語に動揺したシャンマオが、(どうせ、なにかされるなら…)と不用意に了承して、泣きを見る。

 [湯浴みに付いての連絡が来ないか?]の見張りをも任されたシャンマオは、足音を警戒し耳を澄ませ…自分からは良く見えない布団の中でのジエンの息遣い、発する音を耳にしながら赤面し…、緊張した身体の、胸から下を…好奇心に負けたジエン弄られ、全身を強張らせ…、ジエンの出来心で舐められ、シャンマオは慣れない感触に身を震わせ…、過度な緊張等から汗ばみ…、ジエンから与えられる刺激の総てに呼吸を乱し…、誰にも触られた事の無い部分をジエンに触られ手を出され、全身で反応してしまい、ずっと必死で声を殺し続けてて…、ジエンが出し切り満足した頃には息も絶え絶えの酸欠状態と成り、シャンマオは涙目になってグッタリしていた……。

 刺激を与えられる事が終了し、脱力して睡魔に襲われるシャンマオは…、ジエンの腕の中に収まり、湯殿に連れて行かれ…、ジエンに世話をされ、少し朦朧とする意識の中、普通に騙されてしまっていた事に気付く……。

「ジエン…ここって、温泉だよね?準備に時間、そんなに掛からないよな?支度の連絡って、もしかして、最初から来ないんじゃなかったのではないか?」
「お、気付いたかw支度が出来たって連絡は来ないけど、さっさと風呂に行けって連絡は来るかもだろ?」
「…(腹立たしいな!コイツジエンは相当の策士だ!)……。」
「やっぱ、怒ったか?でも、どうしてもシャンマオは[俺のだ!]って[そう言う痕跡]残したかったんだよ。」
「その理由を訊いても?」
「簡単に触らせるし、手伝うって言うし…、不安になるだろ?[俺の]なのに……。」
「…(私は何時の間に、ジエンに所有される事を了承した事になっているんだろうか?)……。」
「ちゃんと牽制しとかなきゃ盗られそうで不安になったんだよ!察してくれても良いんじゃ無いか!」
「自分勝手、甚だしいな!察して欲しけりゃ、私の気持ちも察しろよ!!」

 こんな会話を2人がしている内に…、ジエンがシャンマオの身体に仕出かした痕跡…、見た者を牽制するキスマークの他に…、残り総てシーツが拭い受け止めて、曲がり成りにもジエンとシャンマオが[そこまで進んだ関係]と、皆に知られる事に成っていた……。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

そのご寵愛、理由が分かりません

秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。 幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに—— 「君との婚約はなかったことに」 卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り! え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー! 領地に帰ってスローライフしよう! そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて—— 「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」 ……は??? お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!? 刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり—— 気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。 でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……? 夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー! 理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。 ※毎朝6時、夕方18時更新! ※他のサイトにも掲載しています。

白い結婚のはずが、旦那様の溺愛が止まりません!――冷徹領主と政略令嬢の甘すぎる夫婦生活

しおしお
恋愛
政略結婚の末、侯爵家から「価値がない」と切り捨てられた令嬢リオラ。 新しい夫となったのは、噂で“冷徹”と囁かれる辺境領主ラディス。 二人は互いの自由のため――**干渉しない“白い結婚”**を結ぶことに。 ところが。 ◆市場に行けばついてくる ◆荷物は全部持ちたがる ◆雨の日は仕事を早退して帰ってくる ◆ちょっと笑うだけで顔が真っ赤になる ……どう見ても、干渉しまくり。 「旦那様、これは白い結婚のはずでは……?」 「……君のことを、放っておけない」 距離はゆっくり縮まり、 優しすぎる態度にリオラの心も揺れ始める。 そんな時、彼女を利用しようと実家が再び手を伸ばす。 “冷徹”と呼ばれた旦那様の怒りが静かに燃え―― 「二度と妻を侮辱するな」 守られ、支え合い、やがて惹かれ合う二人の想いは、 いつしか“形だけの夫婦”を超えていく。

「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」

透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。 そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。 最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。 仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕! ---

愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました

蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。 そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。 どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。 離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない! 夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー ※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。 ※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。

身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁

結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】 妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。

宿敵の家の当主を妻に貰いました~妻は可憐で儚くて優しくて賢くて可愛くて最高です~

紗沙
恋愛
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。 そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。 大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。 しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。 フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。 しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。 「あのときからずっと……お慕いしています」 かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。 ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。 「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、 シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」 あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

処理中です...