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⑩スライムを掻き出されます※
しおりを挟む「あぅっ……や、っ……っ!」
逃げ回っているのは硬度を持った方のスライムだろうか。核というからにはそんな気がする。硬い部分が内壁を擦って、ユウキはビクビクと体を震わせた。
スライムを追って、スイの指がスライムの擦った場所を刺激する。ユウキのペニスはまたはしたなく射精していた。
このままイキすぎて死んでしまうんじゃないか。不安に思うが、ユウキのアナルでの攻防は終わらない。せめてスライムもスイの指も、中から出ていってくれないだろうか。
「んっ……あ、スイ……だめ、だめっ」
やっとスイの指がスライムを掴むが、そのせいでそれがめちゃくちゃに暴れ出す。裂けたらどうするんだ、やめてくれ。本当なら痛いだけのはずの動きに、やはりユウキは甘く鳴いていた。
怖くてたまらないのに、内壁をスライムが擦る度に目の奥がチカチカと光った。
「あっ、…………ん?」
このまままたイかされてしまうのかと身構えていると、不意にアナルの違和感がマシになった。スイの指はまだそこに入ったままだったが、スライムの方はすっかり中から出ていってしまったような……。
それからユウキの体を包んでいたものがどろりと剥がれ落ちていく。動けるようにはなったが、衣服もすっかり溶けてしまっている。どこかいやらしく赤くなった乳首と勃起したままのペニスが外気に晒され、その上アナルにはスイの指が入ったままだ。
「勇者様、大丈夫ですか?」
スイの吐く息が耳をくすぐる。
「……だ、大丈夫……っ」
中から指を抜かれ、膝から崩れ落ちる。散々刺激された部分を擦るように抜けていったのだ。スライムに包まれていない今、ユウキの精液は地面を白く汚した。
座り込み、せめて濡れた地面がスイに見えないようにと隠す。とっくにバレているだろうけれど勇者と呼ばれる人間としてのちっぽけなプライドを守りたかった。
「少し休んでから出発しましょう。スライムに吸収された分を回復しないと」
「そ、そうだな……」
耳に吹き込まれた息を思い出すと腹がムズムズするような甘い気分になる。それを何とか押し込めて、ユウキは深く息を吐き出した。
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