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⑱戦士からは逃げられない※
しおりを挟む「……スイ、その、せめて明かりを」
「何故? ユウキの体をじっくり見たいのに」
ユウキ、と呼びかけるスイはひどく意地悪だ。ニコニコしながらユウキが羞恥を訴えるのを楽しんでいる。
たしかにこんな時まで勇者様と呼ばれても困るが、急に名前で呼ぶようになるのも慣れない。ユウキと呼ばれる度にずっと胸がドキドキしているのに。
両思いになって、それだけでもういっぱいいっぱいなのに、そのまま解散という訳にはいかなかった。
スイに「もっとユウキに触れたい」なんて囁かれればそれを受け入れるしかなく……そうして、いつの間にかユウキは服を全て剥かれ、ベッドの上に転がされていた。
せめて明かりを消して欲しいと訴えたが取り合って貰えない。ただでさえ日に焼けていないユウキだったが、服に隠されていた部分は更に白い。スライムに襲われた時に見られてしまったはずだけど、恥ずかしいものは恥ずかしい。
「ここも、可愛い」
「……ひっ」
白い肌に浮き上がるピンクの突起にキスされる。植物に襲われてから敏感になったような気がする。少なくともこんなにピンクでぷっくりとはしていなかったはずだ。
何度も唇で押し潰され、乳首が硬く尖っていくのがわかる。もう片方は指で摘まれ、爪先で優しく刺激される。
「んっ、……あ、」
「ユウキの乳首、ぷっくり尖って美味しそうだ。ピンクだったのが赤くなってきた」
「や、…………やだっ」
「嫌じゃないだろ。こっちもほら、勃起してる」
ペニスのことを指摘され、隠そうとしても優しく「隠さないで」と囁かれる。
「……ひっ!」
乳首を唇で押し潰され、唇の隙間から生暖かいものが現れ、ぺろりと舐められる。触手やスライムに触れられた時とは違う感覚にドキドキする。だって相手は人間で、ユウキに好意を持つ、ユウキが好意を持つ男だ。
ペニスが期待に硬くなる。もしかしたら先走りも溢れているかもしれないけれど、怖くて確かめる気にはなれない。
「……ぁ、っ……スイっ」
小さな突起を唇で挟まれ、軽く吸われる。堪らずスイの頭を抱きしめた。
「吸っちゃ、だめ……っ! 何も、出ない……からっ」
「……んー、そうかな?」
妊娠してないし、ましてや男の乳首から何か出たら困る。だがそこよりも、まだ触れられてないところの方が問題だった。気を抜くと射精してしまいそうな危うさがあったから。
「じゃあこっち」
スイの唇が乳首から離れる。足を広げられ、勃起したペニスがスイの前に晒された。
恥ずかしい。
スイの手がペニスに触れるが、ただ勃起したことを確かめただけのようだ。先走りを指に塗りつけると、そのまま指が尻の狭間を撫でる。
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