私はおじさん。勇気を出して異世界恋愛を書いてみた

kkkkk

文字の大きさ
8 / 19

おじさんは異世界恋愛の続き(承の3)を書く

しおりを挟む
(8)おじさんは異世界恋愛の続き(承の3)を書く

おじさんは藤子不二雄の『まんが道』をイメージしながら、日記+小話を書いている。

おじさんの日記を読んでくれる人もいれば、小話(異世界恋愛ファンタジー的なミステリー)を読んでくれている人もいる。実にありがたいことである。

そして『恋愛』カテゴリーに投稿された恋愛小説と勘違いして読んでくれる人もいる。
おじさんはその人たちには申し訳なく思っている。


ところで、ラノベおじさんからメッセージがきた。

ラノベおじさんはいまマレーシアにいるらしい。
ラノベおじさんを登場させたので、お土産にサンバル(インドネシア料理やマレー料理のチリソース)を買ってきてくれるようだ。

おじさんはサンバルを使った料理が好きだ。
特に、朝食のナシレマ(nasi lemak)が大好きだ。
食べたことがない人は東南アジアに行った時にぜひ試してほしい。

***

さて、前回は王子がバカだったので、今回はクレバー惑星のスマート王子が登場する。

『クレバー』も『スマート』も両方とも『賢い』という意味だが気にしないでほしい。

はたして肉食系女子はスマート王子を釣り上げることができるのか?


===========================

【4】肉食系女子にも息抜きが必要

やはりバカに人生を預けるのは心元ない。

そこで私はクレバー惑星のスマート王子を次のターゲットに決めた。
スマート王子はとても頭が良くて真面目な王子で有名だ。

ある情報筋から『スマート王子は読書が好き』との情報を入手した。
スマート王子は定期的に図書館に訪れると聞いたから、私は毎日その図書館に通った。

それとは別に、私は昭和の少女漫画でよく登場したシーンを練習した。
知らない人のために説明すると、

男性が図書館で本を取ろうとしたときに、女性が同じタイミングでその本を手に取り、男性と女性の手が触れ合う・・・

そういうシーンだ。

私はこれをスマート王子との出会いに使おうと考えた。
題して『タイミングを合わせて同じ本を手に取るときに手が触れて見つめ合う作戦』だ。

この作戦は単純なように見えるが、実際には高度な技術が要求される。

まず、王子のタイミングに合わせるのが難しい。

早すぎると「こいつ何?横取りするなよ!」という目で見られ、遅すぎると「なんでもありません」みたいな感じで上げた手で頭を掻いたりして、ごまかさなければならない。

それに、そんなに王子に近づいたら、王子は私に気付いて離れるだろう。
ボクシングの『ヒット・アンド・アウェイ』に似たテクニックが必要になる。

※ヒット・アンド・アウェイとは、有効射程と索敵能力の許す限り遠くから攻撃を仕掛け、即座に撤退する戦術のこと。

私はこの技術を習得するため、図書館で知らない男性を相手に何度も何度も練習した。
何度も練習を繰り返し、30人目でコツをつかんだ。

私は、王子に気付かれることなく死角からササっと本棚に近づき、自然な感じで同じ本を手に取ることができるようになった。


私の技術が完成した頃、ついにスマート王子が図書館にやってきた。

私は練習した通り、『タイミングを合わせて同じ本を手に取るときに手が触れて見つめ合う作戦』を決行した。

相当の練習の成果が功を奏し、私と王子の手が触れ合い、見つめ合った。

そして、私たちは恋に落ちた。

***

スマート王子とのデートはいつも図書館かお城の図書室だった。
早朝から朝食まで読書し、朝食後に昼食まで読書をし、昼食後に夕食まで読書をした。
たまに残業・・・、ではなく王子の読書の切りが悪い時には夕食後も読書をした。

ある日、私は読書の途中で居眠りをして、その本に涎(よだれ)を付けてしまった。
その本はスマート王子一押しの1冊だった。

スマート王子は私に怒った。

「本に涎が付いている!君の行いは本への冒涜だ。本に謝れ!」

「申し訳ございません。申し訳ございません。申し訳ございません。」

私は本に何度も謝ったけど、残念ながら本は『もう謝らなくていいよ』とは言ってくれなかった。

私がスマート王子との読書生活を1か月続けた結果、私は頭が良くなった。
でも、目は悪くなったし、運動不足で少し太った。

そして、メンタルをやられた。

読書は本来、仕事や勉強の息抜きにするものだ。
でも、私はいま息抜き(読書)が仕事になっている。

息抜きがない・・・

こんなことなら、息抜きに仕事をした方がいいのだろうか?

その後も読書生活を続けていると、私は活字を見ると蕁麻疹(じんましん)がでるようになった。

私には息抜きが必要だ。

娯楽を求めた私はパリピ惑星行きのロケットに飛び乗った。

===========================

<続く>

【おじさんの感想】
この状況はブラックな会社の付き合い残業に酷似しています。
いくら頭がよい人でも、人間らしいふるまいができないと疲れます。

次の星ではいい人に会えるといいですね。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?

来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。 そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった! 亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。 「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」 「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」 おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。 現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。 お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、 美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

『婚約もしていないのに婚約破棄ですか? 〜岩塩で殴れば目が覚めます?〜』

しおしお
恋愛
「岩を売る田舎娘と婚約?そんなもの破棄だ!」 ――そう言い放ったのは、まだ婚約すら成立していないのに“婚約破棄”を宣言した内陸王国の王太子。 塩は海から来るもの。 白く精製された粉こそ本物。 岩塩など不純物の塊に過ぎない。 そう思い込んだ彼は、ハライト公国公爵令嬢ヴィエリチカを侮辱し、交易を軽んじた。 だが―― 王都に届くその“白い粉”は、すべてハライト産の岩塩から精製されたものだった。 供給が止まった瞬間、王国は気づく。 塩は保存であり、兵站であり、治療であり、冬越しの生命線であったことを。 謝罪の席で提示された条件はただ一つ。 民への販売価格は据え置き。 だが国家は十倍で買い取ること。 誇りを守るために契約を受け入れた王太子。 守られたのは民。 削られたのは国家。 やがて赤字は膨らみ、担保は差し出され、王国は静かに編入されていく。 処刑はない。 復讐もない。 あるのは――帰結。 「塩は、穢れを流すためのものです」 笑顔で告げるヴィエリチカと、 王宮衛生管理局へ配属された元王太子。 これは、岩塩を侮った物語の、静かな終着点。 --- もしアルファポリス向けにもう少し軽くする版も欲しければ、作ります。 それとも、 ・タグもまとめる? ・もっと煽る版にする? ・文学寄りにする? どの方向で仕上げますか?

【完結】僻地の修道院に入りたいので、断罪の場にしれーっと混ざってみました。

櫻野くるみ
恋愛
王太子による独裁で、貴族が息を潜めながら生きているある日。 夜会で王太子が勝手な言いがかりだけで3人の令嬢達に断罪を始めた。 ひっそりと空気になっていたテレサだったが、ふと気付く。 あれ?これって修道院に入れるチャンスなんじゃ? 子爵令嬢のテレサは、神父をしている初恋の相手の元へ行ける絶好の機会だととっさに考え、しれーっと断罪の列に加わり叫んだ。 「わたくしが代表して修道院へ参ります!」 野次馬から急に現れたテレサに、その場の全員が思った。 この娘、誰!? 王太子による恐怖政治の中、地味に生きてきた子爵令嬢のテレサが、初恋の元伯爵令息に会いたい一心で断罪劇に飛び込むお話。 主人公は猫を被っているだけでお転婆です。 完結しました。 小説家になろう様にも投稿しています。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。

石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。 自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。 そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。 好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。 この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。 扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

冤罪で追放された平民書記官が、僻地で出会ったゆるふわ最強魔導士。実は王弟でした

卯崎瑛珠
恋愛
冤罪で僻地送りにされた平民書記官ミリアル。 原因は、騎士団長の横領の揉み消しだった。 左遷先は『人喰い』の噂がある、怪しい王宮魔導士ユーグの屋敷。 だが彼はゆるく見えて、実は王国最強。 「ミリちゃんを泣かせたやつは、絶対許さないよ。ねえミリちゃん、選んで。絞首と斬首、どっち?」 ミリアルはなぜかユーグに溺愛されて、騎士団長にざまぁします。

処理中です...