僕と猫とゲートキーパー ー 勝手に他人の半生を書いてみた(第3章)

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殺さない程度にいろいろ試したい少年

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一酸化炭素中毒作成に成功した武は嬉しくて仕方がない。
武はガッツポーズしながらお菊さんに報告する。

「テロリスト1人倒したよ!」

嬉しそうに話す武に困惑するお菊さん。
お菊さんは武がA地区に行くと言い出してから嫌な予感がしていた。
とりあえず、お菊さんは状況を武に確認することにした。

「え? 倒したって、どうやったの?」

武は自分の手柄を自慢げに説明する。

「一酸化炭素中毒だよ。そこの換気口から一酸化炭素を大量に放出したんだ。死んでないはずだよ」

どうやら殺したわけではなさそうだ。
相手がテロリストとはいえ、殺してしまったら面倒なことになる。
少し安心したお菊さんは武に言った。

「へー。頭いいね。でも、危ないことはしちゃダメよ!」

「警察官に一番右の部屋にテロリストが倒れていることを伝えてくれないかな? 目を覚ます前に捕獲した方が良いと思うけど、僕が言っても警察官は信じないだろうから」

お菊さんは仕方なく警察官に倒れたテロリストのことを報告した。

警察官はピーチ・ボーイズの他のメンバーに気付かれないようにビルに接近し、倒れていたテロリストの一人を捕獲した。

武の狩りは続く。

――次は誰にしようかな?

今度は左端の部屋にいるテロリストを狙うことにした。
左端の部屋は銃撃戦によって窓ガラスが割れている。
だから、一酸化炭素中毒作戦は使えない。

少し危険ではあるが金属片で射撃することにした。
金属片のサイズが大きいとテロリストを殺してしまうかもしれない。
なるべく小さい金属片を使用する必要があるのだ。

このため、武は直径1ミリの球状のリチウム弾を使用することにした。そのリチウム弾を水素で発射する。

金属片のサイズが小さくても、基本的には殺傷能力のある攻撃だ。慎重にテストする必要がある。

武から見えるターゲットのテロリストは防弾チョッキを着ている。
防弾チョッキの上からであればリチウム弾で射撃しても死なないだろう、と武は考えた。

武はテロリストが窓の近くにやってきたことを確認して狙いを定めた。

“シュ”

まずは1ミリのリチウム弾を1発発射した。
命中したようだが、テロリストにダメージは見られない。

“シュウ”

次に、1ミリ弾を10発発射してみた。
弾が小さいからテロリストは何が起きたか分かっていない。
でも、テロリストは何らかの衝撃を受けているのが確認できた。

10発の威力をもとに武は考えた。

――次は100発撃ち込むか? それとも20発か?

100発射ったら確実にテロリストを仕留めることができるだろう。
でも威力が大き過ぎるかもしれない。
死んだら困るし・・・

“シュウ”

武は保守的に1ミリ弾を20発テロリストに向けて発射した。
今度はテロリストが後ろによろけた。
何か見えないものに押された感じだ。
20発ではテロリストを倒せない。

仕方ないから、次は100発撃ち込むことにした。

“シュウゥ”

武は1ミリ弾を100発テロリストに向けて発射した。
今度はテロリストが壁まで吹っ飛んで動かなくなった。
血は出ていない。
防弾チョッキを着ているから死んではいないはずだ。

――また成功!

気をよくした武はお菊さんを見た。
お菊さんはニヤニヤする武に嫌な予感を感じる。

「またやったの?」

「うん。左端の部屋のテロリストを倒した」

「今度はどうやったの?」

「小さなリチウム片を圧縮した水素で飛ばしたんだ。防弾チョッキに当てたから死んでないよ」

「一応手加減したんだ・・・。警察に知らせてくるわ」

そう言うと、お菊さんは警察官に左端の部屋に気絶したテロリストがいることを知らせに行った。警察官はまた一人ピーチ・ボーイズのメンバーを確保した。

――次はレールガン(電磁砲)だ!
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