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第5回活動報告:仮想通貨の詐欺集団を捕まえろ
暗号資産交換業者(その2)
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(5) 暗号資産交換業者 <続き>
俺は、どうしても気になったのでホセに質問してみた。
「対面の暗号資産取引というと、失礼ながら、どうしても詐欺グループをイメージしてしまいます。テレビやネットでよく事件になっているのを見ますから。
そういう誤解を持たれたことはないのですか?」と俺は聞いた。
「流行り物には、詐欺師が多く絡んできます。暗号資産に限った話ではありません。暗号資産の前は・・・、確か、太陽光発電に多くの詐欺師が参入してきたと思います。
我々は、そういうのには慣れていると言いますか、我々がいくら真面目に仕事をしていても、信頼してくれない人は、信頼してくれません。周りに詐欺師が多いですから。」
「あまり気にしていないと?」
「そうですね。結局は顧客との信頼関係が一番重要だと思っています。
それにしても、暗号資産の詐欺は、他の詐欺と違っていて、面白いですね。詐欺は顧客が損失を認識した時点で発覚します。かつては直ぐに詐欺と分かった輩も、暗号資産が値上がりするから、詐欺だとバレないケースもあるのです。」
長年、胡散臭い業界で仕事をしてきた経験なのだろう。実に慣れている。
詐欺師と付き合いもあるだろうし、詐欺師の手口は熟知しているだろう。
もし、この人たちが暗号資産の詐欺師だとすると、手口を暴くのが難しいかもしれない。
さて、質問を本題に移そう。
「ところで、御社の親会社が発行しているジャービット・コインについて幾つか確認させて下さい。」と俺は言った。
「何でしょう?」
「まず、ジャービット・コインを発行している親会社と御社の関係を教えて下さい。」
「親会社というと、K諸島にある、ジャービットの件ですね。
ジャービットの株主は私たち経営陣なので、実質的にジャービット・エクスチェンジと同じです。
代表者が当社の経営陣と別なのは、現地での各種手続きに対応してくれる弁護士に代表者をお願いしているからです。タックスヘイブンに法人を設立する際には、よくあることです。」
「そうですか。ところで、なぜK諸島だったのですか?」
「K諸島に法人を設立したのは、ジャービス王国で暗号資産を発行すると、課税対象になる可能性があると税理士に言われたためです。
暗号資産のジャービット・コインは、保有者に返還義務がないと見做されると、発行金額の全額が課税対象になる可能性があるようです。課税リスクを避けるために、タックスヘイブンのK諸島に法人を設立して、暗号資産のジャービット・コインを発行しています。」とホセは説明した。
「そうすると、K諸島の法人は完全なペーパーカンパニーですか?」と俺は聞いた。
「そうです。ジャービット・コインの発行によって受領した現預金を保管・管理しているだけの法人です。もちろん、資産運用はしているので、何もしていないというわけではありませんが。」とホセは答えた。
「なるほど。分かりました。では、ジャービット・コインの価格推移について、教えて下さい。
ジャービット・コインの価格推移を見ると、過去5年間、毎年50%を超えるリターンを出しています。これだけ安定した高リターンは他の暗号資産にはありません。
ジャービット・コインのリターンには、何か理由があるのでしょうか?」と俺はストレートに聞いた。
「それは説明が難しいですね。あえて言うと、他の暗号資産と比べて、ジャービット・コインは発行数量が少ないのと、流動性が低いからだと思います。」
「どういうことですか?」
「他の暗号資産は、適正な取引数量以上に暗号資産を発行しているように思うのです。
例えば、資金を集めたい詐欺グループは必要以上に暗号資産を発行します。詐欺師でなくてもシステムコストを賄うため、人件費に充てるためなどを理由に、適正量を超えて発行を繰り返す暗号資産があると思います。
発行数量が増えると、暗号資産が飽和状態になるため、需給バランスが崩れて価格が下落します。当社のジャービット・コインは発行数量が多くないため、需給バランスが崩れにくいと思います。」
理屈としては分からなくもない。その理屈であれば、ジャービット・コインは発行数量が少ないから、価格操作しやすいということにならないか?
もう少し聞いてみよう。
「ジャービット・コインは発行数量が少なくて、取引数量も少ないのは分かりました。もし、顧客が売却したいと言った場合、ジャービット・コインの価格が急落しませんか?」
「もし、投資家が取引所で売買すれば、大暴落するかもしれません。ただ、暗号資産は株式市場のようなオークション方式を採用していません。ジャービット・コインの場合は、投資家の暗号資産の売買を、当社がマーケットメイクしています。
当社の顧客はネット取引をしていないので、顧客が当社に電話した段階で、当社が『売り気配』と『買い気配』を顧客に伝えます。その時点の『売り気配』と『買い気配』はホームページに表示していますが、顧客は見ていないでしょう。『売り気配』と『買い気配』の差額が当社の利益です。
顧客に当社の買い気配を伝えて、顧客がその価格で問題ない場合、当社がジャービット・コインを買取ります。その後、当社はジャービット・コインを買いたい投資家を探し、売却先が見つかれば売却します。」とホセは答えた。
「売却先が見つからない場合は、御社が保有するのですか?」
「もちろん、売却先が見つかるまで保有します。実際には少し価格を下げれば買い手は見つかるため、1~2日あれば十分です。
ジャービット・コインに関して言うと、買いたい人の方が多いので、買い手を見つける作業は難しくありません。
この方法は、前職のカルタゴ証券と同じ方法です。」
「そんなものですか。ジャービット・コインが下がりにくい理由は分かりました。上がる理由は何でしょうか?」と俺はさっき聞いたことを、もう一度質問した。
話好きだから、答えてくれるだろう。
「暗号資産は、買い手が売り手よりも多ければ、価格が上がります。ジャービット・コインは、他の暗号資産よりも発行量が少ないため、売り手よりも買い手の方が多く、価格は自然に上がっていきます。
過度な営業ノルマやインセンティブを設定すると、カルタゴ証券と同じことになりかねないため、当社は営業ノルマを設定していません。ジャービット・コインの価格が上がっても役職員の給与には影響しないので、意図的に価格を操作して吊り上げるインセンティブはありません。」
何となく言いたいことは分かる。
言っていることが、本当かもしれないし、嘘かもしれない。どっちだろう?
ホセの話を聞いて謎が深まっただけだった。
俺たちは情報を聞きたいという名目で訪問しているため、これ以上は突っ込んで聞けそうにない。今日はこれくらいにして、証拠集めした上で、日を改めて訪問することにしよう、と俺は考えた。
こうして、俺たちはジャービット・エクスチェンジを後にした。
混乱しただけの俺たちは、内部調査部に戻る。
はあ、これからどうしよう・・・
俺は、どうしても気になったのでホセに質問してみた。
「対面の暗号資産取引というと、失礼ながら、どうしても詐欺グループをイメージしてしまいます。テレビやネットでよく事件になっているのを見ますから。
そういう誤解を持たれたことはないのですか?」と俺は聞いた。
「流行り物には、詐欺師が多く絡んできます。暗号資産に限った話ではありません。暗号資産の前は・・・、確か、太陽光発電に多くの詐欺師が参入してきたと思います。
我々は、そういうのには慣れていると言いますか、我々がいくら真面目に仕事をしていても、信頼してくれない人は、信頼してくれません。周りに詐欺師が多いですから。」
「あまり気にしていないと?」
「そうですね。結局は顧客との信頼関係が一番重要だと思っています。
それにしても、暗号資産の詐欺は、他の詐欺と違っていて、面白いですね。詐欺は顧客が損失を認識した時点で発覚します。かつては直ぐに詐欺と分かった輩も、暗号資産が値上がりするから、詐欺だとバレないケースもあるのです。」
長年、胡散臭い業界で仕事をしてきた経験なのだろう。実に慣れている。
詐欺師と付き合いもあるだろうし、詐欺師の手口は熟知しているだろう。
もし、この人たちが暗号資産の詐欺師だとすると、手口を暴くのが難しいかもしれない。
さて、質問を本題に移そう。
「ところで、御社の親会社が発行しているジャービット・コインについて幾つか確認させて下さい。」と俺は言った。
「何でしょう?」
「まず、ジャービット・コインを発行している親会社と御社の関係を教えて下さい。」
「親会社というと、K諸島にある、ジャービットの件ですね。
ジャービットの株主は私たち経営陣なので、実質的にジャービット・エクスチェンジと同じです。
代表者が当社の経営陣と別なのは、現地での各種手続きに対応してくれる弁護士に代表者をお願いしているからです。タックスヘイブンに法人を設立する際には、よくあることです。」
「そうですか。ところで、なぜK諸島だったのですか?」
「K諸島に法人を設立したのは、ジャービス王国で暗号資産を発行すると、課税対象になる可能性があると税理士に言われたためです。
暗号資産のジャービット・コインは、保有者に返還義務がないと見做されると、発行金額の全額が課税対象になる可能性があるようです。課税リスクを避けるために、タックスヘイブンのK諸島に法人を設立して、暗号資産のジャービット・コインを発行しています。」とホセは説明した。
「そうすると、K諸島の法人は完全なペーパーカンパニーですか?」と俺は聞いた。
「そうです。ジャービット・コインの発行によって受領した現預金を保管・管理しているだけの法人です。もちろん、資産運用はしているので、何もしていないというわけではありませんが。」とホセは答えた。
「なるほど。分かりました。では、ジャービット・コインの価格推移について、教えて下さい。
ジャービット・コインの価格推移を見ると、過去5年間、毎年50%を超えるリターンを出しています。これだけ安定した高リターンは他の暗号資産にはありません。
ジャービット・コインのリターンには、何か理由があるのでしょうか?」と俺はストレートに聞いた。
「それは説明が難しいですね。あえて言うと、他の暗号資産と比べて、ジャービット・コインは発行数量が少ないのと、流動性が低いからだと思います。」
「どういうことですか?」
「他の暗号資産は、適正な取引数量以上に暗号資産を発行しているように思うのです。
例えば、資金を集めたい詐欺グループは必要以上に暗号資産を発行します。詐欺師でなくてもシステムコストを賄うため、人件費に充てるためなどを理由に、適正量を超えて発行を繰り返す暗号資産があると思います。
発行数量が増えると、暗号資産が飽和状態になるため、需給バランスが崩れて価格が下落します。当社のジャービット・コインは発行数量が多くないため、需給バランスが崩れにくいと思います。」
理屈としては分からなくもない。その理屈であれば、ジャービット・コインは発行数量が少ないから、価格操作しやすいということにならないか?
もう少し聞いてみよう。
「ジャービット・コインは発行数量が少なくて、取引数量も少ないのは分かりました。もし、顧客が売却したいと言った場合、ジャービット・コインの価格が急落しませんか?」
「もし、投資家が取引所で売買すれば、大暴落するかもしれません。ただ、暗号資産は株式市場のようなオークション方式を採用していません。ジャービット・コインの場合は、投資家の暗号資産の売買を、当社がマーケットメイクしています。
当社の顧客はネット取引をしていないので、顧客が当社に電話した段階で、当社が『売り気配』と『買い気配』を顧客に伝えます。その時点の『売り気配』と『買い気配』はホームページに表示していますが、顧客は見ていないでしょう。『売り気配』と『買い気配』の差額が当社の利益です。
顧客に当社の買い気配を伝えて、顧客がその価格で問題ない場合、当社がジャービット・コインを買取ります。その後、当社はジャービット・コインを買いたい投資家を探し、売却先が見つかれば売却します。」とホセは答えた。
「売却先が見つからない場合は、御社が保有するのですか?」
「もちろん、売却先が見つかるまで保有します。実際には少し価格を下げれば買い手は見つかるため、1~2日あれば十分です。
ジャービット・コインに関して言うと、買いたい人の方が多いので、買い手を見つける作業は難しくありません。
この方法は、前職のカルタゴ証券と同じ方法です。」
「そんなものですか。ジャービット・コインが下がりにくい理由は分かりました。上がる理由は何でしょうか?」と俺はさっき聞いたことを、もう一度質問した。
話好きだから、答えてくれるだろう。
「暗号資産は、買い手が売り手よりも多ければ、価格が上がります。ジャービット・コインは、他の暗号資産よりも発行量が少ないため、売り手よりも買い手の方が多く、価格は自然に上がっていきます。
過度な営業ノルマやインセンティブを設定すると、カルタゴ証券と同じことになりかねないため、当社は営業ノルマを設定していません。ジャービット・コインの価格が上がっても役職員の給与には影響しないので、意図的に価格を操作して吊り上げるインセンティブはありません。」
何となく言いたいことは分かる。
言っていることが、本当かもしれないし、嘘かもしれない。どっちだろう?
ホセの話を聞いて謎が深まっただけだった。
俺たちは情報を聞きたいという名目で訪問しているため、これ以上は突っ込んで聞けそうにない。今日はこれくらいにして、証拠集めした上で、日を改めて訪問することにしよう、と俺は考えた。
こうして、俺たちはジャービット・エクスチェンジを後にした。
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