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僕と猫と米沢牛
自衛隊の出動
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(30)自衛隊の出動
武が竹村たちと話をしていると研究員の一人が竹村のところにやってきた。
竹村はその研究員に連れられて、会議スペースから少し離れた場所にある電話をとった。
少し電話で話をした後、竹村は会議スペースに戻ってきた。
「自衛隊が到着した。」と竹村は言った。
「やっと到着したか。待ってましたー。」クマさんは言った。
「今朝出発したらしいんだけど、神町駐屯地から米沢まで距離があるからね。到着に時間がん掛かったらしい。これで研究所は安全だ。」と竹村は言った。
※自衛隊は自衛隊法に基づき1954年に設立された組織。山形県東根市に第6師団の師団司令部(神町駐屯地)が設置されている。
「ちょっと聞いていい?」武は竹村に尋ねた。
「どうした?」
「自衛隊は研究所を守るために来たの?それともシン米沢派を守るために来たの?」
「今回の自衛隊派遣は、この研究所の防衛と米沢派の一部の捕獲だよ。米沢派とシン米沢派の争いは基本的に国家が関与することじゃない。」
「どういうこと?」
「日本国としてはクローン技術が他国に流出することを阻止したいんだ。」
「他国?」
「今回の事件は米沢派の全員が関与している訳じゃない。米沢派の一部が首謀者だ。こいつらは共産圏にクローン技術を売り渡そうとしている。米沢派の他の人たちは首謀者が描いた筋書きに巻き込まれているだけだ。」
「共産圏というとソ連(ソビエト連邦社会主義共和国)?」
「それは分からない。ソ連かもしれないし、少し前に独立した北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)かも知れないね。」
「やっと戦争が終わったのに、また戦争するのか・・・。」
「僕はクローン技術を戦争利用させたくない。だから、クローン技術の流出を阻止しないといけない。第2次世界大戦のような悲劇を作り出したくないから・・・。」
竹村がそう言ったところで、自衛隊員が研究室の入り口付近に来たのが見えた。
「ちょっと僕は席を外すよ。武たちはここにいたらいい。外よりは安全だから。」と竹村は言って研究所の入り口の方へ向かった。
「これで米沢戦争が終わるのかな?」武は隣に座っていたクマさんに聞いた。
「自衛隊が来たから全面戦争は避けられそうだな。でも、米沢派とシン米沢派には根深い遺恨があるから、しばらく争いは続くと思うぞ。」
「そうだね。」
「それよりも、お前はどこかに避難した方がいいかもな。」
「どうして?」
「自衛隊や警察が、クローン技術を売り渡そうとした首謀者を全員捕獲できればいいんだけど、何人か何十人かは逃げるだろう。逃げた奴らは竹村とその家族を狙ってくる可能性がある。」
「僕を誘拐したら、クローン技術と僕を引換えにできるから?」
「そういうことだ。」とクマさんは言った。
避難しろと言われても、どこに行けばいいんだろう。
米沢派がウロウロしている米沢市には安全な場所なんてない。
ずっと地下の研究所で暮らすのは嫌だしな・・・。
武が考えていると母の信子が言った。
「しばらく母さんの実家に行ってみる?」
「母さんの実家ってどこなの?」
武は今しがた会った母の実家を知らない。
「兵庫県の姫路市ってところ。武は姫路城を知ってるでしょ?」
「知ってるよ。別名『白鷺城』って教科書に書いてあった。」
「姫路って、岡山だと思ってた。」
「東北からは遠いからね。東京に住んでた時も『姫路って岡山?』と言われたことある。」
「へー。姫路かー。母さんの実家があるんだったら、行ってみてもいいかな。」
武は姫路がどんなところか知らないけど、行ってみたくなった。
母さんと旅行かー。
武が竹村たちと話をしていると研究員の一人が竹村のところにやってきた。
竹村はその研究員に連れられて、会議スペースから少し離れた場所にある電話をとった。
少し電話で話をした後、竹村は会議スペースに戻ってきた。
「自衛隊が到着した。」と竹村は言った。
「やっと到着したか。待ってましたー。」クマさんは言った。
「今朝出発したらしいんだけど、神町駐屯地から米沢まで距離があるからね。到着に時間がん掛かったらしい。これで研究所は安全だ。」と竹村は言った。
※自衛隊は自衛隊法に基づき1954年に設立された組織。山形県東根市に第6師団の師団司令部(神町駐屯地)が設置されている。
「ちょっと聞いていい?」武は竹村に尋ねた。
「どうした?」
「自衛隊は研究所を守るために来たの?それともシン米沢派を守るために来たの?」
「今回の自衛隊派遣は、この研究所の防衛と米沢派の一部の捕獲だよ。米沢派とシン米沢派の争いは基本的に国家が関与することじゃない。」
「どういうこと?」
「日本国としてはクローン技術が他国に流出することを阻止したいんだ。」
「他国?」
「今回の事件は米沢派の全員が関与している訳じゃない。米沢派の一部が首謀者だ。こいつらは共産圏にクローン技術を売り渡そうとしている。米沢派の他の人たちは首謀者が描いた筋書きに巻き込まれているだけだ。」
「共産圏というとソ連(ソビエト連邦社会主義共和国)?」
「それは分からない。ソ連かもしれないし、少し前に独立した北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)かも知れないね。」
「やっと戦争が終わったのに、また戦争するのか・・・。」
「僕はクローン技術を戦争利用させたくない。だから、クローン技術の流出を阻止しないといけない。第2次世界大戦のような悲劇を作り出したくないから・・・。」
竹村がそう言ったところで、自衛隊員が研究室の入り口付近に来たのが見えた。
「ちょっと僕は席を外すよ。武たちはここにいたらいい。外よりは安全だから。」と竹村は言って研究所の入り口の方へ向かった。
「これで米沢戦争が終わるのかな?」武は隣に座っていたクマさんに聞いた。
「自衛隊が来たから全面戦争は避けられそうだな。でも、米沢派とシン米沢派には根深い遺恨があるから、しばらく争いは続くと思うぞ。」
「そうだね。」
「それよりも、お前はどこかに避難した方がいいかもな。」
「どうして?」
「自衛隊や警察が、クローン技術を売り渡そうとした首謀者を全員捕獲できればいいんだけど、何人か何十人かは逃げるだろう。逃げた奴らは竹村とその家族を狙ってくる可能性がある。」
「僕を誘拐したら、クローン技術と僕を引換えにできるから?」
「そういうことだ。」とクマさんは言った。
避難しろと言われても、どこに行けばいいんだろう。
米沢派がウロウロしている米沢市には安全な場所なんてない。
ずっと地下の研究所で暮らすのは嫌だしな・・・。
武が考えていると母の信子が言った。
「しばらく母さんの実家に行ってみる?」
「母さんの実家ってどこなの?」
武は今しがた会った母の実家を知らない。
「兵庫県の姫路市ってところ。武は姫路城を知ってるでしょ?」
「知ってるよ。別名『白鷺城』って教科書に書いてあった。」
「姫路って、岡山だと思ってた。」
「東北からは遠いからね。東京に住んでた時も『姫路って岡山?』と言われたことある。」
「へー。姫路かー。母さんの実家があるんだったら、行ってみてもいいかな。」
武は姫路がどんなところか知らないけど、行ってみたくなった。
母さんと旅行かー。
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