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皿を完璧にコピーしろ
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(18)皿を完璧にコピーしろ
皿屋敷の儀式は終了し、無事に『お菊の皿』を入手することができた。
武は儀式が終わったお菊さんに駆け寄った。
「良かったよ。芸術的だった!」と武はお菊さんに言った。
「本当? 嬉しい。400年も演じた甲斐があったわね」
お菊さんは褒められて喜んでいる。
「それにしても、僕にはお菊さんが『あらうれしや~』の後に成仏したように見えたよ。やっぱり、成仏したことにはできないの?」
「今まで成仏しなかったのに『今回は成仏した』って誰も信じないでしょ。それに、確かに成仏したエビデンスがないと、姫路市役所も納得しないと思うのよ」
「そんなもんかな?」
「そうよ。『お菊さん対応費』を受取っているのだから、青山家には説明責任があるわ」
「じゃあ『お菊さんは幽霊じゃない』って言ったら?」
「だめよ。私と青山家が共謀して『お菊さん対応費』を受取っていたことになる。もし、私が幽霊じゃないって姫路市役所に知られたら、青山家が詐欺罪で訴えられることになる」
「ふーん。まあいいよ。成仏したエビデンスが必要なんだね。用意するよ」
武はそう言うとお菊さんから『お菊の皿』を受取って、母の信子との待ち合わせ場所に向かった。
***
『お菊の皿』を受取った武は母の信子と合流し、姫路工業大学(現在の兵庫県立大学)に向かった。
信子の大学時代の後輩の村田に会うためだ。
村田は姫路工業大学で教授をしている。
ちなみに、今の信子(クローン)は、オリジナルの信子の娘という設定になっているから、父の英雄から一文字取って『英子』と名乗ることにした。
※詳しくは『第2話 年齢を偽る母、出生を偽る息子』をご覧下さい。
午後9時に姫路工業大学に到着すると、武と信子は村田の研究室に向かった。
『英子』を名乗る信子が研究室のドアをノックすると、中からおじさんが出てきた。
武の父の竹村英世と同い年のようだが、村田の方が老けているような気がする。
信子は自己紹介もほどほどに、さっそく村田に『お菊の皿』の構成成分の分析、コピーを10枚作る予定であることを伝えた。村田は作業内容を事前に電話で聞いていたから、特に問題はなさそうだ。
村田は成分分析器の使用許可をとってくれていたので、武たちは村田に分析器が設置されている部屋に案内された。
信子は成分分析器の使用方法を知っているはずだ。でも、測定を自分でやるのが面倒くさいからやりたくないのだろう。
部屋に入ると、信子は村田を上目遣いで見つめながら言った。
「ねえ、村田さん・・・。手伝ってくれないかな?」
見つめられた村田は信子を直視できずにいる。
― あ、落ちた!
武は呆れた。こうやって、父の英世も信子にいいように使われていたのだろうか?
しばらく信子は村田の横で分析を一緒にしていたが、次第に村田を自分の部下のように使い始めた。
「じゃあ、次はその配合で主素材と副素材と作って!」
「こうかな?」
「だから・・・、それだと成分が1%違うでしょ。やり直し!」
信子と村田のやり取りがしばらく続いた後、信子は言った。
「ホントにとろいわねー。朝取りに来るから、それまでに10枚作っときなさいよ!」
信子はそう言うと部屋を出て行った。
武は慌てて信子の後を追って部屋を出た。
「あんな言い方、酷くない?」と武は信子に言った。
「いいのよ。村田はMだから、罵倒されるのが快感なのよ。」
「手伝わなくていいの?」
「そういうプレイなのよ。本当は縛った方が喜ぶんだけど、それだとお皿を作れないでしょ」
― 放置プレイ・・・
武は一つ大人の世界を学んだ。
皿屋敷の儀式は終了し、無事に『お菊の皿』を入手することができた。
武は儀式が終わったお菊さんに駆け寄った。
「良かったよ。芸術的だった!」と武はお菊さんに言った。
「本当? 嬉しい。400年も演じた甲斐があったわね」
お菊さんは褒められて喜んでいる。
「それにしても、僕にはお菊さんが『あらうれしや~』の後に成仏したように見えたよ。やっぱり、成仏したことにはできないの?」
「今まで成仏しなかったのに『今回は成仏した』って誰も信じないでしょ。それに、確かに成仏したエビデンスがないと、姫路市役所も納得しないと思うのよ」
「そんなもんかな?」
「そうよ。『お菊さん対応費』を受取っているのだから、青山家には説明責任があるわ」
「じゃあ『お菊さんは幽霊じゃない』って言ったら?」
「だめよ。私と青山家が共謀して『お菊さん対応費』を受取っていたことになる。もし、私が幽霊じゃないって姫路市役所に知られたら、青山家が詐欺罪で訴えられることになる」
「ふーん。まあいいよ。成仏したエビデンスが必要なんだね。用意するよ」
武はそう言うとお菊さんから『お菊の皿』を受取って、母の信子との待ち合わせ場所に向かった。
***
『お菊の皿』を受取った武は母の信子と合流し、姫路工業大学(現在の兵庫県立大学)に向かった。
信子の大学時代の後輩の村田に会うためだ。
村田は姫路工業大学で教授をしている。
ちなみに、今の信子(クローン)は、オリジナルの信子の娘という設定になっているから、父の英雄から一文字取って『英子』と名乗ることにした。
※詳しくは『第2話 年齢を偽る母、出生を偽る息子』をご覧下さい。
午後9時に姫路工業大学に到着すると、武と信子は村田の研究室に向かった。
『英子』を名乗る信子が研究室のドアをノックすると、中からおじさんが出てきた。
武の父の竹村英世と同い年のようだが、村田の方が老けているような気がする。
信子は自己紹介もほどほどに、さっそく村田に『お菊の皿』の構成成分の分析、コピーを10枚作る予定であることを伝えた。村田は作業内容を事前に電話で聞いていたから、特に問題はなさそうだ。
村田は成分分析器の使用許可をとってくれていたので、武たちは村田に分析器が設置されている部屋に案内された。
信子は成分分析器の使用方法を知っているはずだ。でも、測定を自分でやるのが面倒くさいからやりたくないのだろう。
部屋に入ると、信子は村田を上目遣いで見つめながら言った。
「ねえ、村田さん・・・。手伝ってくれないかな?」
見つめられた村田は信子を直視できずにいる。
― あ、落ちた!
武は呆れた。こうやって、父の英世も信子にいいように使われていたのだろうか?
しばらく信子は村田の横で分析を一緒にしていたが、次第に村田を自分の部下のように使い始めた。
「じゃあ、次はその配合で主素材と副素材と作って!」
「こうかな?」
「だから・・・、それだと成分が1%違うでしょ。やり直し!」
信子と村田のやり取りがしばらく続いた後、信子は言った。
「ホントにとろいわねー。朝取りに来るから、それまでに10枚作っときなさいよ!」
信子はそう言うと部屋を出て行った。
武は慌てて信子の後を追って部屋を出た。
「あんな言い方、酷くない?」と武は信子に言った。
「いいのよ。村田はMだから、罵倒されるのが快感なのよ。」
「手伝わなくていいの?」
「そういうプレイなのよ。本当は縛った方が喜ぶんだけど、それだとお皿を作れないでしょ」
― 放置プレイ・・・
武は一つ大人の世界を学んだ。
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