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46「危ない大聖女様」
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『静かであるな』
今夜の僕も貧民街の警備だ。敵の気配は感じない。壁の上に立つ兵士たちも暇そうにしている。ボロ小屋や柵の辺りも同じだろう。こんな夜もある。
じゃ、行ってみよう。
『仕方なしである』
やっぱハデな戦いがいいよね。僕は飛び上がり、森の上を進んだ。
さて、どこに行くか。
周囲もまた静かなもので、特に戦いは起きていない。誰かに遭遇しないよう、注意深く進む。見かける冒険者や兵士たちも暇そうだ。
森も平和か。これが一番なんだけどね。
『もっと先に行けるであるか? 大聖女が戦闘開始である』
行くよっ! 見てみよう。
森は終わり、下は山がちになった。
やばっ。高度が下がる。そろそろ限界か? だけど、ここまで王都から離れられるなんて上出来だよ。
徒歩に切り替えて木々のあいだを進む。山の向こう側に光の柱が上がった。
あれか?
小高い山の上に飛び上がると、戦いが見えた。
へえ……。
噂の大聖女様は一名だ。他に黒装束が数名、かな? とはいえ連携もなく結果として戦っているのは聖女一人だ。
すごい。何がすごいかって四つ足の魔獣だ。大形で色々な動物が合体している。いや、すごいのは、戦っている相手もだ。
あれが大聖女……。
動きがすばやいを超えている。今の僕も速く動けるが、大聖女は瞬時に位置を変えるのだ。もはや時間を止めてるレベルだ。
どうやってるの?
『【次元跳躍】。空間と空間をつなぐスキルである』
そんなのあるんだ……。
大形魔獣も化け物だよ。身体中に目が開き魔力の槍が突き出す。それがムチのようにもしなる。なんて気味が悪いんだ。
その体を大聖女の大剣が深々と切り裂いた。
やった!
しかしこれは致命傷にはならない。その傷口から狼の魔獣が数頭湧き出し塞がった。
ダメージなしか。それにしても……。気持ち悪い戦いだなあ。
脇役兵士と狼の戦いが始まった。
あの人たちって誰なの?
『総本山の教会兵である。他に武装神父もいるである』
ふーん。戦力のある宗教か。
『どう考えているかは知らんが、地方の教会に護衛は必要である』
僕のいた世界とは違うんだよね。それは分かるよ。弱いけど。
狼に苦戦しているしね。誰でもアバターを出せるわけじゃないんだな。
『もちろんである』
兵士たちが後退した。助けるかと思いきや、大聖女は……・
「行け行けっ! 骨は拾ってやるぞ!」
と尻を蹴っ飛ばしている。なんて体育会系なんだ。で、自分一人で大形魔獣に向かった。
じゃ、僕が助けますよ~。
ぱっと飛び出して、サクサクと狼魔獣を切って捨てる。
楽勝だね。
大聖女は本気を出したのか螺旋状にすばやい機動を繰り返しながら、大形魔獣全体に切り込みを入れる。
四本の足がバラバラになり、体中の目も潰されて山の斜面に崩れ落ちた。めちゃくちゃな力押しだ。
そしてとどめを刺さないで、こちらにやって来る。
因縁つける気だよー……。
「子供二人がおそろいで、こんなところまでどうした?」
大聖女様だって、歳は大して変わらないじゃないの。言われたくないよなー。
「なんだとおっ!」
いきなり怒鳴られた。この世界は怖い少女ばかりだな。いや、僕の声が聞こえてるんだ。まいったな。本音ダダ漏れ。睨まれた。
『フィロメナ様。我らは特に、活動領域は決められておりませぬ』
「大聖母様の指示なら仕方ねえか。ったく――」
ふうっ、偉い人には逆らわないんだ。
またまたギロッと睨まれた。
「壁の外は私たちに任せな。お前らは街を守ればいいさ。あそこは中央教会の管轄だ。こっちもちょっとは遠慮してんのさ……」
そうさせてもらうよ。
またまた、またギロッと睨まれた。
「せっかく来たんだ。あの小物も狩れよ」
融合魔獣の体中の傷から、中形から小物までの魔獣が溢れてくる。兵の皆様はびびって後ずさりを始めた。
「私は本体をやるから、あれは任せるぞ。働けよ」
『ご期待の戦いであるぞ』
やるけどさ。雑魚狩り担当だね……。
兵士の皆さんを助けつつ、大聖女の戦いぶりを見た。要は体を傷つければ融合していた魔獣が飛び出してくる。それを僕たちが倒せばいいわけだ。
本体クマ魔獣頭部の口に大剣を叩き込む。光が巨大化しそのまま串刺しにする。そのまま体全体がはじけて消えた。討伐完了だ。
しかし、強いんだなあ。大が付く聖女だけはあるよ。
あらかたの魔獣は討伐した。総本山の皆さんは、この地でキャンプを貼りながら魔獣と戦っているそうだ。ご苦労様です。
僕たちはそろそろ帰ろうか……。
『うむ。街の探索も続けなければならないである』
皆も頑張っているので、こっちも忙しいだなんだと、ぶーぶー文句は言えない
おっと、大聖女がこっちに来たよ。
「戦いもそろそろ煮詰まってきた。八大聖女連もそろそろ集まる。せいぜいボスキャラをあぶり出してくれ」
『心得ておりまする』
しばし山の中を歩いていると魔力が回復した。空を飛び王都を目指す。
僕はボスキャラ探索の担当なんだ。
『必然的にそうなってしまうようである。アルデルトは遊軍であるな』
まあね。大聖女様は、口は悪いけど良い人みたいだね。
『フィロメナ様は戦えるならば機嫌が良いである』
分かりやすいなあ。そんな人なんだ。でも、あれで機嫌がいいのかあ。悪かったら、どうなるんだ? やっぱ怖い人だ。
今夜の僕も貧民街の警備だ。敵の気配は感じない。壁の上に立つ兵士たちも暇そうにしている。ボロ小屋や柵の辺りも同じだろう。こんな夜もある。
じゃ、行ってみよう。
『仕方なしである』
やっぱハデな戦いがいいよね。僕は飛び上がり、森の上を進んだ。
さて、どこに行くか。
周囲もまた静かなもので、特に戦いは起きていない。誰かに遭遇しないよう、注意深く進む。見かける冒険者や兵士たちも暇そうだ。
森も平和か。これが一番なんだけどね。
『もっと先に行けるであるか? 大聖女が戦闘開始である』
行くよっ! 見てみよう。
森は終わり、下は山がちになった。
やばっ。高度が下がる。そろそろ限界か? だけど、ここまで王都から離れられるなんて上出来だよ。
徒歩に切り替えて木々のあいだを進む。山の向こう側に光の柱が上がった。
あれか?
小高い山の上に飛び上がると、戦いが見えた。
へえ……。
噂の大聖女様は一名だ。他に黒装束が数名、かな? とはいえ連携もなく結果として戦っているのは聖女一人だ。
すごい。何がすごいかって四つ足の魔獣だ。大形で色々な動物が合体している。いや、すごいのは、戦っている相手もだ。
あれが大聖女……。
動きがすばやいを超えている。今の僕も速く動けるが、大聖女は瞬時に位置を変えるのだ。もはや時間を止めてるレベルだ。
どうやってるの?
『【次元跳躍】。空間と空間をつなぐスキルである』
そんなのあるんだ……。
大形魔獣も化け物だよ。身体中に目が開き魔力の槍が突き出す。それがムチのようにもしなる。なんて気味が悪いんだ。
その体を大聖女の大剣が深々と切り裂いた。
やった!
しかしこれは致命傷にはならない。その傷口から狼の魔獣が数頭湧き出し塞がった。
ダメージなしか。それにしても……。気持ち悪い戦いだなあ。
脇役兵士と狼の戦いが始まった。
あの人たちって誰なの?
『総本山の教会兵である。他に武装神父もいるである』
ふーん。戦力のある宗教か。
『どう考えているかは知らんが、地方の教会に護衛は必要である』
僕のいた世界とは違うんだよね。それは分かるよ。弱いけど。
狼に苦戦しているしね。誰でもアバターを出せるわけじゃないんだな。
『もちろんである』
兵士たちが後退した。助けるかと思いきや、大聖女は……・
「行け行けっ! 骨は拾ってやるぞ!」
と尻を蹴っ飛ばしている。なんて体育会系なんだ。で、自分一人で大形魔獣に向かった。
じゃ、僕が助けますよ~。
ぱっと飛び出して、サクサクと狼魔獣を切って捨てる。
楽勝だね。
大聖女は本気を出したのか螺旋状にすばやい機動を繰り返しながら、大形魔獣全体に切り込みを入れる。
四本の足がバラバラになり、体中の目も潰されて山の斜面に崩れ落ちた。めちゃくちゃな力押しだ。
そしてとどめを刺さないで、こちらにやって来る。
因縁つける気だよー……。
「子供二人がおそろいで、こんなところまでどうした?」
大聖女様だって、歳は大して変わらないじゃないの。言われたくないよなー。
「なんだとおっ!」
いきなり怒鳴られた。この世界は怖い少女ばかりだな。いや、僕の声が聞こえてるんだ。まいったな。本音ダダ漏れ。睨まれた。
『フィロメナ様。我らは特に、活動領域は決められておりませぬ』
「大聖母様の指示なら仕方ねえか。ったく――」
ふうっ、偉い人には逆らわないんだ。
またまたギロッと睨まれた。
「壁の外は私たちに任せな。お前らは街を守ればいいさ。あそこは中央教会の管轄だ。こっちもちょっとは遠慮してんのさ……」
そうさせてもらうよ。
またまた、またギロッと睨まれた。
「せっかく来たんだ。あの小物も狩れよ」
融合魔獣の体中の傷から、中形から小物までの魔獣が溢れてくる。兵の皆様はびびって後ずさりを始めた。
「私は本体をやるから、あれは任せるぞ。働けよ」
『ご期待の戦いであるぞ』
やるけどさ。雑魚狩り担当だね……。
兵士の皆さんを助けつつ、大聖女の戦いぶりを見た。要は体を傷つければ融合していた魔獣が飛び出してくる。それを僕たちが倒せばいいわけだ。
本体クマ魔獣頭部の口に大剣を叩き込む。光が巨大化しそのまま串刺しにする。そのまま体全体がはじけて消えた。討伐完了だ。
しかし、強いんだなあ。大が付く聖女だけはあるよ。
あらかたの魔獣は討伐した。総本山の皆さんは、この地でキャンプを貼りながら魔獣と戦っているそうだ。ご苦労様です。
僕たちはそろそろ帰ろうか……。
『うむ。街の探索も続けなければならないである』
皆も頑張っているので、こっちも忙しいだなんだと、ぶーぶー文句は言えない
おっと、大聖女がこっちに来たよ。
「戦いもそろそろ煮詰まってきた。八大聖女連もそろそろ集まる。せいぜいボスキャラをあぶり出してくれ」
『心得ておりまする』
しばし山の中を歩いていると魔力が回復した。空を飛び王都を目指す。
僕はボスキャラ探索の担当なんだ。
『必然的にそうなってしまうようである。アルデルトは遊軍であるな』
まあね。大聖女様は、口は悪いけど良い人みたいだね。
『フィロメナ様は戦えるならば機嫌が良いである』
分かりやすいなあ。そんな人なんだ。でも、あれで機嫌がいいのかあ。悪かったら、どうなるんだ? やっぱ怖い人だ。
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