4 / 33
04「託児院のひととき」
しおりを挟む
庁舎のレストランで昼食を済ませて、午後は裏手の搬入口で物資をチェックします。輸送行政の付き添いとして、王都街壁の外にいくつかある教会併設の王立託児院に向かいました。
前方の三台の荷馬車を私たちの馬車が追いかけ、操者は商会仕込みのリュシーが務めます。たとえ貴族であっても商人たる者、たった一人で行商できる能力が必要との家訓だそうです。
東南農業地区の真ん中には、王政が教会と共同で運営する子供を預かる施設があります。
到着すると近所の農民たちがやって来て手際よく荷を下ろし始めました。中には託児院以外の農業用物資も含まれています。
「まあまあ、御苦労様です」
「こんにちは、シスター・テレーズ。こちらが物資のリストになります」
責任者の老シスターが出迎えてくれました。リュシーがサッと物資のリストを渡します。
「ありがとうございます。皆がお待ちかねですよ」
子供たちがわっと部屋から飛びだして来ました。午後は私たちが世話係を務めるのです。
マリエルはお勉強係です。簡単な足し算引き算などを教え、ちょっと意地悪な問題をだしたりもします。
リュシーは庭に置かれた遊具係です。体力のない子供などを助けています。
私はお絵かきを見ます。鉛筆で好きに落書きさせて、それがお姉ちゃんだと言われて苦笑いたしました。もうちょっと可愛く描いてくれても……。まあ、子供ですから仕方ありませんね。
「とっても良く描けてますね~。皆お上手だわ~」
と、ちょっとわざとらしいかと思いつつ褒めて育てます。
そして子供たちのお待ちかね、おやつの時間がやって来ました。三人でパンケーキを焼いて、溶かしたチョコレートをかけます。私も童心に帰って子供たちといっしょに頬張りました。格別に美味しく感じますね。
口いっぱいに広がる甘さににやける子供たちを真似して、私もにやけてみます。
夕刻も近くなった頃、庭が騒がしくなりました。部屋の子供たちも何事かと飛び出し、私たちも後を追います。
「おっ! 騎士様たちだぜ」
「ホントだ~」
「すごーいっ」
王都騎士団の制服に身を包んだ三騎がこちらにやって来ます。王都の平和を守り魔獣と戦う騎士様たちは、ちびっ子たちの憧れなのですよ~。
それにしても、あれは……。お兄様!?
「第七騎士団の警備行動です。あっ、僕たち。あまり馬に近づかないでね」
兄の左に位置する若手男性が、近寄ろうとする子供たちをやんわりと注意いたしました。右手の女性騎士が私に気が付きます。
「あれ? ディアーヌ様ではないですか。どうされたのですか?」
「慰問の手伝いをさせていただいております」
「それは、それは……。さすが伯爵令嬢様。子育て修行中なのですね」
ぐっ、ぐっさりです。彼女に他意はありません。ラファラン・マルゲリット。狭き門をくぐり抜けた女流騎士様です。二人の兄も騎士様なので影響を受けたとか。
「ヴィクトル団長ってば、いきなり東南に行くなんて言い出して俺たちも別行動ですよー。嫌だなあ。そうならそうと最初っから言ってくれれば……」
若手に突っ込まれ兄はバツが悪そうな顔になりました。私のことを気にかけてくれたのですね。部下たちに示しが付かなくて、申し訳ありませんでした。
「バカもん。戦場はつねに移動するのだ。お前たちも東南の地形をよく頭に叩き込んでおけよ。騎士の本分を忘れるな」
「よく言いますよねー」
「ホント。私の兄たちも見習って欲しいですよお……」
「ディアーヌお姉様の知ってる人?」
隣の女の子が不思議そうに私を見上げました。
「うん。この人、私のお兄さんなのよ」
「え~っ!」
「スゲー。兄貴が騎士だなんて!」
「かっけー」
子供たち大興奮ですよー。お兄様は更にバツが悪そうな顔になりました。ゴメンなさい……。
「あっ、怖い人じゃないからね」
こんな時にはあいそ笑いの一つもしてほしいのですが、兄は困ったときには強面になるのですよ。妹としてはフォローしなくてはなりませんねー。
「いやいや、けっこう怖いっすよー」
「調子に乗るなよ、フェルナン」
「失礼いたしましたっ! ヴィクトル団長はとても優しい俺たちの団長様ですっ!」
「分かればよろしい。そう、俺は妹と同じで優しい騎士なんだ」
なんとも楽しい人たちですね。子供たちは目をキラキラさせて三人を見上げます。大人も子供も仲間たちの絆は同じなのです。
「むっ!」
兄の目が鋭く光りました。北西の空に光球が上がったのです。三名の騎士様たちは真顔になりました。これは魔力を使った、騎士たちの連絡手段なのです。
「魔力診断します。第二騎士団が魔獣と接触。小物が一匹だそうで……。どうしますか?」
フェルナン様が魔力を行使して光を解析しました。
「警戒だな。本隊を北に移動させる。我々も合流するぞ」
「了解です」
「信号打ちます」
マルゲリット様が北に向けて光球を発射しました。
「というわけだ。行ってくるよ」
「皆様。御武運を」
「大袈裟だな。我らの日常だよ。教会に警告が来るかもしれん。注意してくれ」
「はい」
「帰りも注意するように」
「団長。私が残り、帰路を護衛いたしましょうか?」
マルゲリット様が申し出でくれました。荷馬車は農作物を積み込みもう帰還していて、今は私たちの馬車だけが待機しております。
「悪いがそうしてくれ。フェルナン。最短の間道を探して先行しろ。行くぞっ!」
「はっ!」
二人の騎士は風のように去り、ちびっ子たちはその姿が見えなくなるまで見送りました。
そして私たちは女流騎士の護衛まで頂き政務庁舎への帰路へとつきます。
数人の冒険者が北へと駆けていきました。小物が一匹とのことでしたが、少々手こずっているようです。その中の一人にとても強い魔力を持つ、私と同い年くらいの男性がおりました。兄の助けになるでしょう。
魔獣は魔獣を呼びます。小物と侮り群れに飲み込まれた騎士や冒険者たちは数多くいます。
前方の三台の荷馬車を私たちの馬車が追いかけ、操者は商会仕込みのリュシーが務めます。たとえ貴族であっても商人たる者、たった一人で行商できる能力が必要との家訓だそうです。
東南農業地区の真ん中には、王政が教会と共同で運営する子供を預かる施設があります。
到着すると近所の農民たちがやって来て手際よく荷を下ろし始めました。中には託児院以外の農業用物資も含まれています。
「まあまあ、御苦労様です」
「こんにちは、シスター・テレーズ。こちらが物資のリストになります」
責任者の老シスターが出迎えてくれました。リュシーがサッと物資のリストを渡します。
「ありがとうございます。皆がお待ちかねですよ」
子供たちがわっと部屋から飛びだして来ました。午後は私たちが世話係を務めるのです。
マリエルはお勉強係です。簡単な足し算引き算などを教え、ちょっと意地悪な問題をだしたりもします。
リュシーは庭に置かれた遊具係です。体力のない子供などを助けています。
私はお絵かきを見ます。鉛筆で好きに落書きさせて、それがお姉ちゃんだと言われて苦笑いたしました。もうちょっと可愛く描いてくれても……。まあ、子供ですから仕方ありませんね。
「とっても良く描けてますね~。皆お上手だわ~」
と、ちょっとわざとらしいかと思いつつ褒めて育てます。
そして子供たちのお待ちかね、おやつの時間がやって来ました。三人でパンケーキを焼いて、溶かしたチョコレートをかけます。私も童心に帰って子供たちといっしょに頬張りました。格別に美味しく感じますね。
口いっぱいに広がる甘さににやける子供たちを真似して、私もにやけてみます。
夕刻も近くなった頃、庭が騒がしくなりました。部屋の子供たちも何事かと飛び出し、私たちも後を追います。
「おっ! 騎士様たちだぜ」
「ホントだ~」
「すごーいっ」
王都騎士団の制服に身を包んだ三騎がこちらにやって来ます。王都の平和を守り魔獣と戦う騎士様たちは、ちびっ子たちの憧れなのですよ~。
それにしても、あれは……。お兄様!?
「第七騎士団の警備行動です。あっ、僕たち。あまり馬に近づかないでね」
兄の左に位置する若手男性が、近寄ろうとする子供たちをやんわりと注意いたしました。右手の女性騎士が私に気が付きます。
「あれ? ディアーヌ様ではないですか。どうされたのですか?」
「慰問の手伝いをさせていただいております」
「それは、それは……。さすが伯爵令嬢様。子育て修行中なのですね」
ぐっ、ぐっさりです。彼女に他意はありません。ラファラン・マルゲリット。狭き門をくぐり抜けた女流騎士様です。二人の兄も騎士様なので影響を受けたとか。
「ヴィクトル団長ってば、いきなり東南に行くなんて言い出して俺たちも別行動ですよー。嫌だなあ。そうならそうと最初っから言ってくれれば……」
若手に突っ込まれ兄はバツが悪そうな顔になりました。私のことを気にかけてくれたのですね。部下たちに示しが付かなくて、申し訳ありませんでした。
「バカもん。戦場はつねに移動するのだ。お前たちも東南の地形をよく頭に叩き込んでおけよ。騎士の本分を忘れるな」
「よく言いますよねー」
「ホント。私の兄たちも見習って欲しいですよお……」
「ディアーヌお姉様の知ってる人?」
隣の女の子が不思議そうに私を見上げました。
「うん。この人、私のお兄さんなのよ」
「え~っ!」
「スゲー。兄貴が騎士だなんて!」
「かっけー」
子供たち大興奮ですよー。お兄様は更にバツが悪そうな顔になりました。ゴメンなさい……。
「あっ、怖い人じゃないからね」
こんな時にはあいそ笑いの一つもしてほしいのですが、兄は困ったときには強面になるのですよ。妹としてはフォローしなくてはなりませんねー。
「いやいや、けっこう怖いっすよー」
「調子に乗るなよ、フェルナン」
「失礼いたしましたっ! ヴィクトル団長はとても優しい俺たちの団長様ですっ!」
「分かればよろしい。そう、俺は妹と同じで優しい騎士なんだ」
なんとも楽しい人たちですね。子供たちは目をキラキラさせて三人を見上げます。大人も子供も仲間たちの絆は同じなのです。
「むっ!」
兄の目が鋭く光りました。北西の空に光球が上がったのです。三名の騎士様たちは真顔になりました。これは魔力を使った、騎士たちの連絡手段なのです。
「魔力診断します。第二騎士団が魔獣と接触。小物が一匹だそうで……。どうしますか?」
フェルナン様が魔力を行使して光を解析しました。
「警戒だな。本隊を北に移動させる。我々も合流するぞ」
「了解です」
「信号打ちます」
マルゲリット様が北に向けて光球を発射しました。
「というわけだ。行ってくるよ」
「皆様。御武運を」
「大袈裟だな。我らの日常だよ。教会に警告が来るかもしれん。注意してくれ」
「はい」
「帰りも注意するように」
「団長。私が残り、帰路を護衛いたしましょうか?」
マルゲリット様が申し出でくれました。荷馬車は農作物を積み込みもう帰還していて、今は私たちの馬車だけが待機しております。
「悪いがそうしてくれ。フェルナン。最短の間道を探して先行しろ。行くぞっ!」
「はっ!」
二人の騎士は風のように去り、ちびっ子たちはその姿が見えなくなるまで見送りました。
そして私たちは女流騎士の護衛まで頂き政務庁舎への帰路へとつきます。
数人の冒険者が北へと駆けていきました。小物が一匹とのことでしたが、少々手こずっているようです。その中の一人にとても強い魔力を持つ、私と同い年くらいの男性がおりました。兄の助けになるでしょう。
魔獣は魔獣を呼びます。小物と侮り群れに飲み込まれた騎士や冒険者たちは数多くいます。
25
あなたにおすすめの小説
【完結】ひとつだけ、ご褒美いただけますか?――没落令嬢、氷の王子にお願いしたら溺愛されました。
猫屋敷 むぎ
恋愛
没落伯爵家の娘の私、ノエル・カスティーユにとっては少し眩しすぎる学院の舞踏会で――
私の願いは一瞬にして踏みにじられました。
母が苦労して買ってくれた唯一の白いドレスは赤ワインに染められ、
婚約者ジルベールは私を見下ろしてこう言ったのです。
「君は、僕に恥をかかせたいのかい?」
まさか――あの優しい彼が?
そんなはずはない。そう信じていた私に、現実は冷たく突きつけられました。
子爵令嬢カトリーヌの冷笑と取り巻きの嘲笑。
でも、私には、味方など誰もいませんでした。
ただ一人、“氷の王子”カスパル殿下だけが。
白いハンカチを差し出し――その瞬間、止まっていた時間が静かに動き出したのです。
「……ひとつだけ、ご褒美いただけますか?」
やがて、勇気を振り絞って願った、小さな言葉。
それは、水底に沈んでいた私の人生をすくい上げ、
冷たい王子の心をそっと溶かしていく――最初の奇跡でした。
没落令嬢ノエルと、孤独な氷の王子カスパル。
これは、そんなじれじれなふたりが“本当の幸せを掴むまで”のお話です。
※全10話+番外編・約2.5万字の短編。一気読みもどうぞ
※わんこが繋ぐ恋物語です
※因果応報ざまぁ。最後は甘く、後味スッキリ
敗戦国の元王子へ 〜私を追放したせいで貴国は我が帝国に負けました。私はもう「敵国の皇后」ですので、頭が高いのではないでしょうか?〜
六角
恋愛
「可愛げがないから婚約破棄だ」 王国の公爵令嬢コーデリアは、その有能さゆえに「鉄の女」と疎まれ、無邪気な聖女を選んだ王太子によって国外追放された。
極寒の国境で凍える彼女を拾ったのは、敵対する帝国の「氷の皇帝」ジークハルト。 「私が求めていたのは、その頭脳だ」 皇帝は彼女の才能を高く評価し、なんと皇后として迎え入れた!
コーデリアは得意の「物流管理」と「実務能力」で帝国を黄金時代へと導き、氷の皇帝から極上の溺愛を受けることに。 一方、彼女を失った王国はインフラが崩壊し、経済が破綻。焦った元婚約者は戦争を仕掛けてくるが、コーデリアの完璧な策の前に為す術なく敗北する。
和平交渉の席、泥まみれで土下座する元王子に対し、美しき皇后は冷ややかに言い放つ。 「頭が高いのではないでしょうか? 私はもう、貴国を支配する帝国の皇后ですので」
これは、捨てられた有能令嬢が、最強のパートナーと共に元祖国を「実務」で叩き潰し、世界一幸せになるまでの爽快な大逆転劇。
【 完 結 】スキル無しで婚約破棄されたけれど、実は特殊スキル持ちですから!
しずもり
ファンタジー
この国オーガスタの国民は6歳になると女神様からスキルを授かる。
けれど、第一王子レオンハルト殿下の婚約者であるマリエッタ・ルーデンブルグ公爵令嬢は『スキル無し』判定を受けたと言われ、第一王子の婚約者という妬みや僻みもあり嘲笑されている。
そしてある理由で第一王子から蔑ろにされている事も令嬢たちから見下される原因にもなっていた。
そして王家主催の夜会で事は起こった。
第一王子が『スキル無し』を理由に婚約破棄を婚約者に言い渡したのだ。
そして彼は8歳の頃に出会い、学園で再会したという初恋の人ルナティアと婚約するのだと宣言した。
しかし『スキル無し』の筈のマリエッタは本当はスキル持ちであり、実は彼女のスキルは、、、、。
全12話
ご都合主義のゆるゆる設定です。
言葉遣いや言葉は現代風の部分もあります。
登場人物へのざまぁはほぼ無いです。
魔法、スキルの内容については独自設定になっています。
誤字脱字、言葉間違いなどあると思います。見つかり次第、修正していますがご容赦下さいませ。
甘そうな話は甘くない
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
「君には失望したよ。ミレイ傷つけるなんて酷いことを! 婚約解消の通知は君の両親にさせて貰うから、もう会うこともないだろうな!」
言い捨てるような突然の婚約解消に、困惑しかないアマリリス・クライド公爵令嬢。
「ミレイ様とは、どなたのことでしょうか? 私(わたくし)には分かりかねますわ」
「とぼけるのも程ほどにしろっ。まったくこれだから気位の高い女は好かんのだ」
先程から散々不満を並べ立てるのが、アマリリスの婚約者のデバン・クラッチ侯爵令息だ。煌めく碧眼と艶々の長い金髪を腰まで伸ばした長身の全身筋肉。
彼の家門は武に長けた者が多く輩出され、彼もそれに漏れないのだが脳筋過ぎた。
だけど顔は普通。
10人に1人くらいは見かける顔である。
そして自分とは真逆の、大人しくか弱い女性が好みなのだ。
前述のアマリリス・クライド公爵令嬢は猫目で菫色、銀糸のサラサラ髪を持つ美しい令嬢だ。祖母似の容姿の為、特に父方の祖父母に溺愛されている。
そんな彼女は言葉が通じない婚約者に、些かの疲労感を覚えた。
「ミレイ様のことは覚えがないのですが、お話は両親に伝えますわ。それでは」
彼女(アマリリス)が淑女の礼の最中に、それを見終えることなく歩き出したデバンの足取りは軽やかだった。
(漸くだ。あいつの有責で、やっと婚約解消が出来る。こちらに非がなければ、父上も同意するだろう)
この婚約はデバン・クラッチの父親、グラナス・クラッチ侯爵からの申し込みであった。クライド公爵家はアマリリスの兄が継ぐので、侯爵家を継ぐデバンは嫁入り先として丁度良いと整ったものだった。
カクヨムさん、小説家になろうさんにも載せています。
婚約破棄された令嬢、気づけば王族総出で奪い合われています
ゆっこ
恋愛
「――よって、リリアーナ・セレスト嬢との婚約は破棄する!」
王城の大広間に王太子アレクシスの声が響いた瞬間、私は静かにスカートをつまみ上げて一礼した。
「かしこまりました、殿下。どうか末永くお幸せに」
本心ではない。けれど、こう言うしかなかった。
王太子は私を見下ろし、勝ち誇ったように笑った。
「お前のような地味で役に立たない女より、フローラの方が相応しい。彼女は聖女として覚醒したのだ!」
婚約破棄を伝えられて居るのは帝国の皇女様ですが…国は大丈夫でしょうか【完結】
繭
恋愛
卒業式の最中、王子が隣国皇帝陛下の娘で有る皇女に婚約破棄を突き付けると言う、前代未聞の所業が行われ阿鼻叫喚の事態に陥り、卒業式どころでは無くなる事から物語は始まる。
果たして王子の国は無事に国を維持できるのか?
聖女追放 ~私が去ったあとは病で国は大変なことになっているでしょう~
白横町ねる
ファンタジー
聖女エリスは民の幸福を日々祈っていたが、ある日突然、王子から解任を告げられる。
王子の説得もままならないまま、国を追い出されてしまうエリス。
彼女は亡命のため、鞄一つで遠い隣国へ向かうのだった……。
#表紙絵は、もふ様に描いていただきました。
#エブリスタにて連載しました。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる