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節約とケチは違う

節約とケチは違う5 エアコンつけるなオバサンに起きた悲劇 電気代の高騰でエアコンやめて扇風機

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 あるとき、こんな話を聞いた。

 電気代の高騰で「エアコンをつけるのをやめて、この夏は扇風機で過ごそう!」と決めた主婦がいたらしい。

 だが、夫が妻である彼女の目を盗んで、エアコンをつける。

「もったいないから、扇風機で我慢して!」

 冷たい飲み物を用意してあげても、やっぱりエアコンをつける。

 あんまりにも腹が立った彼女はこう言った。

「もういいわよ。エアコンつけても!その代わり、1回50円ね」

「えー。エアコンつけたら小遣いから徴収?」
 
 夫はビックリしたそう。

 それから彼はどうしたか?

 家では全く寛げないので、ある日、先輩に誘われてキャバクラに。

 キラッキラの若くて可愛い笑顔のキャバ嬢にドハマり。

 気付いたら通い詰めるように。

 家に帰るよりも、よっぽど癒されて楽しい。

 だが、だんだん手持ちの金がなくなってきた。

 でも、嫁に言うと確実に怒られる。

 そこでキャッシングに手を出した。

 その借りた金を返済するために、パチンコに行ってみた。

 負けた、ヤバイ。

 そこでもう一度借りた。

 今度は流行していたFXの投資で巻き返しを計画した。

 また失敗した。

 気付けば、借金は雪だるまのように膨らみ、どうしようもなくなったときに妻に告白。

 激昂した妻。

 妻の両親も駆けつけ、離婚の話し合いをすることになった。

「なんでキャバクラなんかに行ったんだ?」という妻の父親に彼はこう言った。

「仕事で疲れて帰ってきて、夏の暑い日でもクーラーをつけるなって言われるんです。この家は僕が買った家です。自分の家で、住宅ローンも電気代も稼いだお金から払っているのはオレのほうなのに、クーラーをつけたらお金をとられるなんて、こんなおかしな話はないと思います。離婚したけりゃ、それでもいいです。オレの稼いでいる金なのに、仕事で疲れて帰ってきて、クーラーつけるなっていう人間とはもう一緒には住めません」

 この話に、妻側の父親はビックリ。

 クーラーを使っても、数百万の借金にはならないだろう。

 仕事で疲れて帰ってきた男性は癒しを求めている。

 口うるさい妻にならないように気を付けようと思った。

 なにせ、キャバ嬢は笑顔で男性を接客するプロだ。

 くたびれたオッサン相手でも、お金をくれる男なら笑顔でお世辞が言える。

 そういう女性に、夫と同じように年を重ねた妻は若さや可愛さで勝てないと思う。

 だから、せめて仕事で疲れて帰ってきた主人には笑顔で家で寛げる環境を提供せねばと思う。

 夫の心が離れて、無駄な出費を出さないために。

 個人的には、自分一人で反対する家族がいないのであれば、エアコンやめて扇風機はとても電気代の節約になると思う。

 冬も暖房やめて、厚着でこたつ生活のほうが電気代ははるかに節約できるからおススメだ。

 あくまでも、そのせいで家族が不協和音にならないなら、という前提の話m(__)m

 家族の仲が悪くなることほど、お金の出て行く事情はないと思っているのでありました。
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