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契約解除3
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収集のつかなくなった教室に、よく通る低く落ち着いた声が響いた。アルフィーと同じプラチナブロンドの髪を靡かせ、宝石のような碧の瞳をした美青年。彼の隣を優雅に歩くのは白銀の鱗に覆われた綺麗なドラゴン。
「お兄様」
「兄と呼ぶことを許した覚えはないぞ? アルフィー」
「も、申し訳、ありません」
実の弟だと言うのに、随分と冷たい態度を取るな。彼がアルフィーのお兄さん。ライリー・オルブライト。オルブライト公爵家の嫡男であり、幻獣を召喚した超優秀な臨時教師。魔力量も豊富で、父親からも期待されている。彼がアルフィーを嫌っている理由は魔力量の少なさ。王族や貴族は平民よりも魔力量が多い。それなのに、アルフィーの魔力量は平民よりも少なかった。そんな彼を、父親もライリーも恥晒しだと断言した。ジョシュアと婚約解消されてからは利用価値がないと判断され、アルフィーは二人から見捨てられた。
「学園で問題は起こすなと言った筈だ。この俺に迷惑をかけるなど言語道断。卒業後、平民になるとは言え、今はまだオルブライト家の一員だ。腹立たしいことにな」
「…………」
「低脳なお前に少しでも期待した俺がバカだった。低脳な奴は所詮低脳なバカしか召喚できない。クズ同士仲良くするんだな」
『ヤダもう! ムカつくぅ! 癒し人様相手に何言っちゃてんのかしら! アタシが召喚に応じてあげたからって調子に乗っちゃって! 一体何様のつもりよ! 長年放置されて黄ばんだ素麺みたいな髪のくせに!』
「…………」
『ぁあ! もう! 耐えられない! アタシもそっちに行く! こんなプライドだけバカ高いインテリ野郎の傍に居たらストレスで鱗が剥げ落ちちゃうわ! タダでさえ此奴の穢れが流れ込んできて気持ち悪いって言うのに! 癒し人さまあ! アタシも癒してちょうだあい!』
「外見と中身が合ってないんですけど!?」
なに!? このミスマッチ具合! 見た目は物凄く綺麗で格好いい白銀のドラゴンなのに、中身がオネエって。オネエってちょっと! これがテンション高い女の子の声だったらまだ我慢できた。しかし、残念ながら聞こえてきた声は野太いオッサンの声。しかも無理して高音を出している感じ。キャラ濃すぎるだろ! このドラゴン!
『きゃあ! 流石は癒し人様! アタシの声が聞こえるなんて! 益々気に入ったわ!』
「いやいやいや! 気に入られても困ります! そっちと契約してるなら態々こっちに来なくても……」
『あ、ごめんなさーい! 契約解除しちゃった。癒し人様、これが噂のえぬてぃーあーるってヤツ? いやん! 略奪愛とか萌えるじゃない! 興奮しちゃう!』
「返品で! つーか一体何処で覚えてきやがった! そんなアウトな言葉!」
『何処だっていいじゃない! これからヨロシクね。ご主人様』
「やめて。すり寄ってきても中身が中身だから気持ち悪い」
『んもう! 素直じゃないわね! でも、そんな冷たいご主人様もス、テ、キ! きゃ!』
「照れるな」
なんなの? この色々と残念なドラゴンは。ハート飛ばしまくって俺の顔にスリスリしているドラゴンとは対照的に、俺の顔はゲッソリしているに違いない。ねえ、どうすんの? この状況。俺も思わず喋っちまったし、ドラゴンはドラゴンで自由奔放だし、アルフィーは頭抱えて黙ってるし。誰か、この状況を打開する方法を教えて!
「お兄様」
「兄と呼ぶことを許した覚えはないぞ? アルフィー」
「も、申し訳、ありません」
実の弟だと言うのに、随分と冷たい態度を取るな。彼がアルフィーのお兄さん。ライリー・オルブライト。オルブライト公爵家の嫡男であり、幻獣を召喚した超優秀な臨時教師。魔力量も豊富で、父親からも期待されている。彼がアルフィーを嫌っている理由は魔力量の少なさ。王族や貴族は平民よりも魔力量が多い。それなのに、アルフィーの魔力量は平民よりも少なかった。そんな彼を、父親もライリーも恥晒しだと断言した。ジョシュアと婚約解消されてからは利用価値がないと判断され、アルフィーは二人から見捨てられた。
「学園で問題は起こすなと言った筈だ。この俺に迷惑をかけるなど言語道断。卒業後、平民になるとは言え、今はまだオルブライト家の一員だ。腹立たしいことにな」
「…………」
「低脳なお前に少しでも期待した俺がバカだった。低脳な奴は所詮低脳なバカしか召喚できない。クズ同士仲良くするんだな」
『ヤダもう! ムカつくぅ! 癒し人様相手に何言っちゃてんのかしら! アタシが召喚に応じてあげたからって調子に乗っちゃって! 一体何様のつもりよ! 長年放置されて黄ばんだ素麺みたいな髪のくせに!』
「…………」
『ぁあ! もう! 耐えられない! アタシもそっちに行く! こんなプライドだけバカ高いインテリ野郎の傍に居たらストレスで鱗が剥げ落ちちゃうわ! タダでさえ此奴の穢れが流れ込んできて気持ち悪いって言うのに! 癒し人さまあ! アタシも癒してちょうだあい!』
「外見と中身が合ってないんですけど!?」
なに!? このミスマッチ具合! 見た目は物凄く綺麗で格好いい白銀のドラゴンなのに、中身がオネエって。オネエってちょっと! これがテンション高い女の子の声だったらまだ我慢できた。しかし、残念ながら聞こえてきた声は野太いオッサンの声。しかも無理して高音を出している感じ。キャラ濃すぎるだろ! このドラゴン!
『きゃあ! 流石は癒し人様! アタシの声が聞こえるなんて! 益々気に入ったわ!』
「いやいやいや! 気に入られても困ります! そっちと契約してるなら態々こっちに来なくても……」
『あ、ごめんなさーい! 契約解除しちゃった。癒し人様、これが噂のえぬてぃーあーるってヤツ? いやん! 略奪愛とか萌えるじゃない! 興奮しちゃう!』
「返品で! つーか一体何処で覚えてきやがった! そんなアウトな言葉!」
『何処だっていいじゃない! これからヨロシクね。ご主人様』
「やめて。すり寄ってきても中身が中身だから気持ち悪い」
『んもう! 素直じゃないわね! でも、そんな冷たいご主人様もス、テ、キ! きゃ!』
「照れるな」
なんなの? この色々と残念なドラゴンは。ハート飛ばしまくって俺の顔にスリスリしているドラゴンとは対照的に、俺の顔はゲッソリしているに違いない。ねえ、どうすんの? この状況。俺も思わず喋っちまったし、ドラゴンはドラゴンで自由奔放だし、アルフィーは頭抱えて黙ってるし。誰か、この状況を打開する方法を教えて!
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